1日目(12月6日):いよいよ出発!!

皆さん、こんにちは。カンボジア自転車プロジェクトを主催しております安田です。今日12月6日、いよいよ自転車プロジェクト実行のため日本を発ちました。今日から毎日ブログを更新して参りますのでどうぞお楽しみに!!

いざ出発!!と思ったらソフトバンク!!!!

今回の移動はキャセイパシフィックです。夜に出れば香港でトランジットして午前中にはプノンペンに到着できるスケジュール。もっと安い中華系航空のプランもあったのですが移動時間を短縮したくてこちらにしました。というのも、この時期、毎週木曜日は大学で講義をしていて、なんとか1回の休講で済むように6日(木)の午前中に講義をしてなるべく早く出発したかったのです。

講義終了後、自宅に戻り最終の荷物チェック。事務所の職員さん(私の家内です)との出張中のやり取り等の打ち合わせを済ませ、いざ出発!!・・・と思って一番最後にやろうと思っていた手続きで躓きました。それは・・・

LINEの出張用スマホへの移行です。いつも使っているスマホはiPhone。海外用にはSIMカードが2つ使えるアンドロイド携帯を使っています。2台のスマホで同じLINEは併用できません。だからアンドロイドの方に移行する手続きを踏むのですが、手順は次の通りです。

  1. アンドロイドのLINEアプリにてID、パスワードを入力
  2. アンドロイドアプリが「今までのスマホで使えなくなるけどいいんでっか?」と聞いてくるのでOKを押す
  3. LINEのシステムが「ほんまか??元のスマホ(iPhone)の番号にショートメッセージで認証番号送るから入力してんか!!」と言ってくる。
  4. iPhoneに届いた認証番号をアンドロイドアプリで入力して完了

この手順の4でつまづきました。ものすごいタイミングでソフトバンクが全国的な通信障害・・・ショートメッセージが届きません・・・・とジタバタしているうちに出発の時間。LINEが使えない状態での出発。カンボジアについたら奥さんに協力してもらって復旧させようということになりました。

いざ、こんどこそ出発!!

この写真・・・関西空港での写真なのですが、そう・・・安田は・・・風邪を引いております。47歳。風邪が治りにくい年齢になってきました。もう3週間も引き続け、先日病院にいって「先生~!!!海外行くので何としても治したいんです!!」と無理言って点滴と薬を処方してもらい・・・でも今回の風邪はしぶといですね。処方された薬を携帯してのカンボジア渡航となりました。

関西空港でもなんとかLINEを復旧させようとしていたのですが・・・いつも思います。関空のフリーWifiはほんと使いづらい。電波も弱いし通信も重い・・・「こんなんだから世界のハブ空港になれないんだよ・・・」とブチブチ。諦めてトランジット崎の香港に飛び立ちました。

で、香港到着。プノンペン行の飛行機は翌朝8時頃の出発なので、それまでの間仮眠です。空港で寝るために大事なポイントは・・・

  1. 横になれる
  2. うるさくない

この2点が大事。待合室の椅子には手すりがあって、それがじゃまで体を伸ばして寝ることができません。広い広い空港内をさまようこと20分。手すりが何故か取れている3連椅子を発見。試しに寝てみると・・・

「めっちゃ、快適やん・・・・」

ということで早速眠りにつこうとした頃に・・・

ドバババババババッ・・・ゴゴゴゴゴゴゴ・・・

と騒音が。免税店か飲食店かわかりませんがリニューアル工事が深夜に始まったのでした。そして再び寝床難民に。

再びウロウロしていると・・・

「えっ?あれって人??」

何かといいますと、路上に人が倒れているんです。

いや、正確にいうと倒れているのではなく、寝ているのですが・・・椅子に横たわるのをあきらめて毛布にくるまってミノムシのように横たわっている人を発見・・・

「試してみるか・・・」

やってみましたが、ダメでした。いや、寝れるには違いないのですが、安田には必要な装備が欠けていました。

「さむっ!!」

椅子は背もたれが風よけになってくれるのですが道端に寝ると結構風が吹いています。

「あぁ・・・毛布を持ってきている君はえらい!」

ということで、再び難民。歩いているうちに小腹が空いてきますし、24時間営業のマクドナルドからは魅力的な匂いがしてきますし・・・

再びうろついた末になんとか足を伸ばして寝ることのできる静かな場所を発見。そしてようやく眠りにつくことができたのでした。

こ~んな一日でした。LINE直るかなぁ・・・風邪治るかなぁ・・・
明日はジョンとどうせ夜遅くまで宴会だし・・・がんばろう!!!そう誓うのでした。


2日目(12月7日):安田号2018調達完了!!

みなさん、こんにちは。カンボジア自転車プロジェクトを主催しております安田です。今日もはりきってブログを更新しております。今日は出発から2日目。いよいよカンボジアに到着です。

香港国際空港は寒かった!!!

寝床を探してさまよった話は昨日のブログに記載いたしました。明け方ごろには寒くて寝付けなく・・・

「はやくお店開かないかなぁ」と震えていました。

そして、開店早々のスタバにすべりこみホットコーヒーで一息。そのときの写真がこちらです。

コーヒーで生き返ったのでノートパソコンでメールチェック。昨日の関空とは全然ことなるWifi環境。とっても快適です。やっぱりこうでなくっちゃ!!

それでLINEの復旧ですが、昨日と違って手順はちょっとややこしくなっています。

  1. 安田が持っている海外用スマホでLINEにログイン
  2. LINEが「ショートメッセージで番号送ったからいれてちょんまげ」と言ってきます。
  3. その旨を日本の家内に伝えて家内からパソコンの方のメール宛てに番号を送ってもらう。
  4. その番号を入力。

もちろん、電話等での打ち合わせ無しにやるのでタイミングが大事なのですが、もちろん家内は朝はとっても忙しいのでやはりうまくいかず断念。プノンペンについてから復旧させることにしました。そして搭乗時間。プノンペンに飛び立ったのでした。

愛しのカンボジア!!!

さて、空港について入国審査を受けて荷物を受け取り・・ここまではもう慣れたものです。次のステップが大事。とっても大事。空港出口のツーリスト向けSIMカード売場です。昨年はここで2週間分のSIMカードをゲットしましたが、なんとデータ通信のみで通話が付いていないプラン。それに気が付かず自転車旅の途中で遭難しそうになるアクシデントに見舞われました(^_^;) そのときの様子はこちらのブログ記事をご覧ください。「カンボジア訪問記2017(5)【少し本編ほとんど番外編 2017/12/04 地球の大きさを自転車で思いしろうツアー前半】

「2週間滞在します。データ通信と通話ができるSIMカードください」ときちんとお願いし、通話の確認も行い、今回はバッチリです!!ちなみに安田はいつもMetfoneを使っています。最初に使ったのがそれで自転車プロジェクトやジョンの実家など農村エリアにいってもしっかり使えたので気に入っています。

そしてちょうどSIMカードの設定を終えたころ、ジョンから電話がありました。待ち合わせの時間より30分以上早めだったのですがもう空港まで来てくれていました(^^)

ジョンとの再会を熱い抱擁で喜び合い、いざ出発・・・

Facebookで知っていたのですが、ジョンは再び車を購入していました。昨年は愛する奥さんが病気で治療費を捻出するために車を売ったと言っていました。でも再び車を買ったようで、しっかり儲けているようです(^^)

ジョンには「チャンディさんと打ち合わせしたいから、ホテルより先にEDF-Cambodiaに行って!」とお願いしました。車はエアコンも効いていてとっても快適。でもプノンペンは交通事情が悪くどこも大渋滞。結構時間がかかりました。

チャンディさん、今年も宜しくお願いします!!

そしてEDF-Cambodiaの事務所にてチャンディさんと再会!!

スタッフのシナさんたちとも再会を果たし簡単な打ち合わせをしました。そしておみやげ(写真撮るの忘れた・・・)を渡しました。

色々おみやげ渡したいんですけど、預ける荷物は30キロまでと決められています。自転車のプレート、マニュアル、自転車クラブのプレート、軍手、取り付け用ワイヤー、小学生にプレゼントする古着などなど。スーツケースに全部詰め込み、体重計で重さを測ると29キロ。

ちなみに今年は自転車クラブのプレート。発注先にお願いして少し薄いものにしてもらったんです。それでもギリギリ・・・

あと1キロ・・・今回はチャンディさんだけでなくスタッフの人にも・・・と思っていたので一昨年のようなウィスキーは複数本持っていけません。そこで・・・酒好きな安田が選んだのは・・・

これでした。ポケット白波。これなら5本入れられる。5人の人でわけられる・・・と考えたのでした。

「なんで日本酒ちゃうねん?」という声が聞こえてきそうですが、私、イモ焼酎をこよなく愛しているので(^_^;) 焼酎もジャパニーズアルコールドリンクの代表選手だと思っています!

で、このポケット白波。飛行機の空気圧変化に耐えられるかなぁと心配だったのでビニール袋に入れていきました。結果的にはそれが正解。ビニールを開けると少し焼酎の匂いが・・・わずかですが漏れていたようです。

チャンディさんやスタッフの皆さん、喜んでくれるでしょうか~。

そして個人的なタスクの実行へ

打ち合わせを終えてホテルに向かいチェックイン。安田が最初に取り掛かったのは洗濯です。カンボジアに行くときはいつも洗濯ロープ、洗濯バサミ、折り畳みハンガー持参です。シャワールームで石鹸でゴシゴシ洗濯して干しました。持参する服の枚数を少なくするための工夫です。

今回のホテルはいつも泊まる「RSⅡゲストハウス」というところですが、これまで憧れつつも泊まれなかったバルコニー付き部屋にしました(^^)とってもいい眺め!!!

一息ついたら、もう1つやりたいことを片付けておきます。明日でも良かったのですが・・・

ジョンにお願いしてオルセーマーケットの方に行ってもらいました。マーケット近くの中古自転車屋さんに行きたかったのです。

ジョンのトゥクトゥクに乗って、再確認。やっぱり車よりトゥクトゥクの方が風、匂い、音、温度、湿度、色々なものがダイレクトに伝わってきて「カンボジアに帰ってきたなぁ」としみじみ感じます。(ジョン、ごめんなさい)

で、オルセーマーケット近くの自転車売場に到着。昨年もここで自転車を購入しました。ここの自転車のほとんどは中古自転車で日本から来たものが多いです。見分け方は簡単。防犯登録番号のオレンジのシールを探せばいいのです。

ジョンにも自転車選びを手伝ってもらいました。最初にお店の人が出してきたのはパナソニック製の頑丈なやつ。でも70ドル・・・高いなぁ・・・。

「こっちのやつは?」ともっと安そうな自転車に目をつけました。

「それは50ドル。」でもテストしてみるとブレーキの利きがよくありません。ペダルも曲がっているようです。

「他にはないの?」と出してくれたのがこの黒い自転車。とってもシンプル・・・ではなくて変速機付き。しかも40ドル。鍵をつけてもらって合計43ドル。

「それがいい!!」と購入決定。

カゴを付けてもらったり、微調整してもらったり・・・もう一つ、やるべきことが。それは自転車プレートの取り付けです。

こんな感じ。自転車プロジェクト2018の自転車ナンバー160番。名付けて「安田号2018」です。自転車屋さんの若手スタッフ(まだ子どものような・・・)が色々と細かな調整をしてくれました!

「これで明後日から90キロ離れたコンポンチュナンいくねん!」と伝えたら、かなり呆れた顔してました(^_^;)

自転車でウロウロ・・・

自転車をゲットしたのでジョンとは19時にホテル前で待ち合わせの約束をしていったんお別れ。自転車にのってまずはオルセーマーケットに行くことにしました。実は中に入るのは初めて。毎年セントラルマーケットには行くのですが。

で、入ってビックリ。中は格子状の通路になっていて何百店という商店がひしめき合っています。おもしろいもの売ってないかなぁ・・・と物色しつつ、いくつかの商店で品物を購入。(こちらは何を買ったのか秘密です(^^))英語が通じないお店が多いのでやりとりに苦労しました。

そんなとき役に立ったのがいつもの指さし会話帳でした。

この本の買い物編のページを開いているとなんとかコミュニケーションできます(^^)

オルセーマーケットを物色したあとはセントラルマーケットにも行きたかったのですが、スゴイ雨雲が出てきたので一先ずホテルに戻ることにしました。だいたい土地勘ができてきたのでホテルにもスムーズに自転車で到着。自転車で移動するのはなかなか危険な道路事情なのですが、歩いているとそこいらじゅうからトゥクトゥクやバイクタクシーに声をかけられるのですが自転車だとそれが無いのでとっても気が楽です。

ホテルに戻ったらさっそくどしゃ降り。ギリギリセーフでした。しばらくやみそうにないのでジョンとの待ち合わせの時間までじっとしていることにしました・・・と言いたかったのですが

「あれなんや!?」

下の写真見て下さい。部屋のバルコニーから見た夜景ですが、どまんなかに鉄塔?電波塔?みたいなのが見えます。

「去年はあんなんなかった!!!とうとうプノンペンにも東京タワー、いや、スカイツリーみたいなん建ったんやな!!!」

という衝撃を受けて、眠たい・疲れている体のことを無視して飛び出したのでした。

夜散策

安田号2018を出動させるか悩んだのですが、暗い道を自転車で通るのもちょっと怖いので歩いてあの鉄塔に向かうことにしました。

安田が宿泊しているところは王宮博物館など観光スポットが豊富なところ。こんな感じでライトアップされていてとってもきれいでした。歩いて散策して良かった(^^)

そして目的地である鉄塔ですが、写真ではかなり遠そうに思えたのですが向かってみるとメコン川の手前すぐ近くにありました(^_^;)

これはいったい何でしょうか・・・といってもわかるはずもなく、でも何となくにぎやかで人だかりもできているので近くまで行ってみることにしました。そしたら、何だかカンボジアの小乗仏教の儀式らしきものを行っている最中でした。折角なので音声付でお伝えいたします(^^) 30秒だけの短い動画ですがお楽しみください。

音楽に合わせてライトアップされた祠のようなものにたくさんの人が訪れ線香を納めていました。中には全体像は見えなかったのですが仏像があるようです。カンボジアは小乗仏教の国。信心深い人が多いのです。

ついでにメコン川の河川敷を散策。たくさんのクルーズ船が出ていました。

「はっ!!!いつもの『メコン川で缶ビール』のビールがないやん!!」と気が付くも遅し。毎年恒例の行事は後においときます。

さて、散策も終わりかけで時間は18時。ジョンとの待ち合わせまで1時間。安田は朝の機内食から何も食べていないのでとってもお腹が空いたのでした。どうせジョンと飲むときはだいたい飲みすぎるので少しお腹に何か入れておこうと思って地元の人が集まる食堂に入ってみました。

冷蔵庫にはビールが冷えていましたが、これから宴会なので我慢。チキンを焼いたものとご飯のセットをお願いしました。

出てきたのがこんな感じ。目玉焼きものっています。向こうにはキュウリも見えます。ここでいったんストップ。生野菜は水道水で洗われているので食べない人も多いのですが・・・去年の貝のこともあるし・・・でも生野菜では当たったことがないよなぁ・・・と悩んで結局食することに。生野菜の接種はとっても大事ですから(^_^;)

メニューにはこれで2ドルだったのですが、2ドル渡すと何故かおつりが2000リエル。ちなみにカンボジアはドルが普通に使えます。現地通貨のリエルは1ドルが4000リエルです。2000リエル返ってきたということは1.5ドル。およそ200円弱ということになります。味はとってもおいしかったですよ!!(でも色々な人に「安田はどこでも生きていける」と言われるので私の味覚はあてにしないでください・・・)

そして19時にジョンと合流していざ出陣。やっぱり今回もBBQかなぁ・・・と思っていたらやっぱりそうでした(^_^;)

こんな感じ。テーブル中央は牛肉を焼いたもの。左下の不思議物体は・・・いつものアレです。もう慣れましたね(^_^;)

コオロギとイモムシと小エビが混ざり合ったもの。もう普通に食べられるようになったので動画なんて撮ってませんよ!!昨年の食べてる動画を見たい人のために一応載せておきます(^_^;)

もう6本足なんてシラフでも食べられるようになった安田は8本足にチャレンジしたいのですが、まだ売ってるところを見たことがありません。8本足を見かけたら動画でお届けいたします(^_^;) 

途中でボナさんも参加して楽しい宴となりました。ボナさんは25歳。ジョンさんとは親戚にあたります。安田とのお付き合いでかけつけてくれましたが、奥さんが待っていて夕食を一緒に食べたいんだとノロケの一言を残して帰っていきました。よいダンナさんです。2歳の息子さんがいるよいお父さんでもあります。

ボナさんも出身はジョンと同じスベイリン州。自転車プロジェクトが終わったあとの週末にジョンの実家に遊びにいけることになりました。ボナさんの実家は田んぼをやっているそうでちょうど収穫の時期だそう。一緒に帰郷できそうだとのことで、今からとっても楽しみです。

2日目おしまい

カンボジアに到着した2日目の今日はこんな感じでした。はりきってブログ書いていたらとっても長くなりましたね(^_^;) 最後まで読んで頂いてありがとうございます!!
明日は安田号2018でプノンペン市内を色々散策する予定です。探しているものがいくつかあるんですよねぇ。ボナさんに相談したら、「きっとここにあるよ!」って教えてくれました。今からとっても楽しみです。
明日早朝からメコン川沿いをランニングしたいのですが、果たして起きられるでしょうか。それは明日のお楽しみということで・・・・ではおやすみなさい!!

 

 


3日目(12月8日):安田号2018でプノンペン市内をウロウロ

こんにちは!カンボジア自転車プロジェクトの安田です。3日目の様子をお知らせして参ります!!

まずは朝ランから!!

なぜか5時に目が覚めてしまいました。もう一度寝ようかと思ったのですが、せっかくなので朝ランすることにしました!

こちらの写真はメコン川。対岸に大きなホテルが見えます。回り道をしないといけないのですが、いつか行きたいなぁとずっと思ってました・・・で思い立ったが吉日。すぐに出発することにしました!

朝のプノンペンはまだ走りやすく河川敷をたくさんの人たちがランニングやウォーキングを楽しんでいます。こちらはクルーズ船乗り場。普段は観光客でいっぱいなのですが、まだ開店前なのでとっても静か。どうせ乗るなら奥のクメール風の船がいいなぁ・・・

橋を渡るためにどんどん北上していきます。そこには日本とカンボジアの友好橋があるんです・・・と・・・あれっ???

工事中でした。残念。仕方がないので渋滞緩和のため数年後に北側に併設された中国の友好橋を渡ります。

北側から見た工事の様子。朝早いのでまだ工事は始まっていません。

こちらが対岸の工事現場入り口にあった旗。JICAのプロジェクトで行われているようです。施工は大林組。日本のゼネコンがこうして活躍している姿を見るととってもうれしいです(^^) それは何故かと申しますと次の写真をご覧ください。

ってピンボケ・・・・日本の工事現場はとにかく「安全第一」。セーフティーファーストなのです。まったく読めませんが、手書きのところに今月の標語として、「安全に気を配ることは、誰かを愛することと同じ」と書いてありました。自分のため、家族のための安全。とっても大事。日本では当たり前に行われていることが、東南アジアではまだまだ進んでいません。現地のゼネコンは「誰か死んだら家族にお金100万円ぐらい渡しておけばいい!」と考えているところもあります。それで生活はしていけるかもしれませんが、そこにいる子どもにとっては「お父ちゃん死んでもうた!」なんです。だから日本企業がODAなどを通して安全など大切なことを現地企業に伝えるのは本当に大切なことだと思っています。

で、ヤシの実ジュース屋さんを発見。昨年は本当に何度もお世話になりました。朝、慌てて出てきたので水を携帯するのを忘れてしまい、ちょうどいいので水分補給することにしました。値段は3500リエル。ちょうど100円ぐらいですね。

「いただきま~す!!!」

とってもおいしい!!・・・のですが、飲んでから気が付きました。ヤシの実ジュースはミネラル豊富でとってもいいのですが、携帯性が著しく悪いこと。これ抱えて走るわけにもいきません。食するものは残したくない性格の安田はほぼ一気飲み。1リットルぐらいあったのではないでしょうか・・・(^_^;)

お腹をタプタプさせて対岸を南下していきます・・・川に・・・なんか沈みかけている船が・・・

こちらの船。砂を運んでいるようですが、きっと積載限度を楽々超える量を積んでいるんでしょうね。船のデッキの一部から川の水が入ってきていました。それでもゆっくりと進んでいく船・・・沈まないでね~!!

で、ようやく到着。出発地点から6キロほどとなりました。ちなみにこちらはソカプノンペンホテル。高級5つ星ホテルです。ちなみに宿泊費は安田のゲストハウスのおよそ10倍。「ソカに泊まるから一緒に行こうよ!」と家族を誘ってみるのはどうでしょうか。来てくれるかなぁ~。

で、ソカホテルの向こう側にはメコン川が広々と広がりちょうど日の出でした。

「めっちゃきれいやん!!」と写真を取るも、すぐ横には愛を語らいあうカップルが・・・バタバタ汗臭いおっさんが走ってきて、いきなり写真撮り出してごめんなさい・・・続きをどうぞ。
ちなみに手前に見える小さな船は漁船兼おうちです。水上生活なのでしょうか。子ども達がいっぱい中で遊んでいました。

で、帰り道。友好橋の工事がはじまっていました。こんな様子なので中国友好橋側には出られそうもありません。戻らないといけないかなぁと現場入り口のガードマンさんに聞いてみました。

お互い片言英語でコミュニケーションすると、彼が言うには

「右手に民家が並んでて裏通路が向こうにつながっているから通らしてもらえ!」

でした。半信半疑で指さしながら「ええの?ほんまにええの?」と聞くも「はやく行け!」の素振り。せっかくなので通らしてもらいました。

オバQの小池さんがラーメン食べてるアパートの中を通る感じではありませんが・・・下着姿で洗濯物をするおば様や、素っ裸で立ちションをする子どもたちに笑顔を振りまきながら通らしてもらったのでした。向こう側からも通行人が来ましたので日常的に通行人がいるようです(^_^;)もちろん、ここの写真はありません。

そして無事にホテルに戻ってきました。同中の写真や経路を動画にしていますのでご覧ください~!

そして安田号2018でプノンペン散策スタート

ランニングを終え、シャワーと洗濯を済ませ愛車の安田号2018で出かけることにしました。っていきなりアクシデント発生!!前のタイヤの空気抜けてるやん・・・パンク?でも微妙に空気残ってるなぁ・・・自転車旅用に日本から持ってきていたメンテナンスツールの出番。携帯空気入れでシュコシュコ・・・ええ感じ・・・ってバルブを抜くとプシューと逆噴射。なんや虫ゴムかいな??と空気を入れる部分をバラして確認。やっぱり虫ゴムほとんど残っていませんでした。メンテツールにあった新しい虫ゴムに代えていざ出発!!ええ感じになりました!!!
(この作業を灼熱のプノンペンでやったので、もうすっかり汗びっしょり・・・)

最初に向かったのは去年も足しげくかよったマッサージ屋さん。

こちらは去年の写真。

そしてこれが今の写真・・・

なくなってるやん!!!平屋造りなのを取り壊してビルでも建てるようです。あのマッサージ屋さん、閉店したのかなぁ・・・どっかに移転してたらいいのになぁ・・・

仕方が無いのでマッサージは諦めて今日やりたかったことを進めることにしました。まずは本屋さんに。前日ボナに聴いていた市内で一番大きい本屋さんに行ってみました。

こちらで購入したものはこちらと他の本数冊。

そう、クメール語版のドラえもんコミックです。先日大阪の阿倍野にあるクメール料理店を訪れた際に置いてありまして、ドラえもん大好きな娘のお土産にしようと思い立ったのでした。在庫はこの3冊だけ。本当は1巻が欲しかったんですがしかたありません。

次はこちらです。イオンモール。プノンペンには最近2号店もできたイオンモール。こっちは1号店の方です。初めてプノンペンに来たとき以来ですから3年振りということになります。

3年前はジョンのトゥクトゥクで来たのでした。今回はチャリ。駐輪場が無いのでガードマンの方に尋ねてみると、バイクと同じところに置くとのこと。ちなみにこちらのイオンは車もバイクもそれぞれゲートがあって駐車料金がかかります。バイクの列に並んで、軽すぎてゲートが開かないというオマケもありましたが、なんとか駐輪できました。ちなみにバイクも自転車も1回0.5ドル。

こちらが内部。土曜日なのに人通り少ないですねぇ~。ちなみに日本のイオンモールは家族・庶民の味方ですが、こちらのイオンモールは完全富裕層向けです。ダイソーもありましたが、1.9ドル。1つ200円で売られていました。人は入っていませんでしたが(^_^;)

で、こちらでも目的は本屋さん。でも目的の本は見つかりませんでした。残念。

イオンモールはエアコンも効いててとっても快適。でもコーヒーショップも何もかも高い(日本の物価水準とほぼ同じ?)ので結局何も買わず、通路のベンチに座って次の目的地の位置関係を調べて出発しました。

コーヒー豆はどこがいいのか?

ご協力者の返戻品になっているコーヒーバッグ。今年は1,100パック作らないといけません。1パック10gなので11キロ分ですね(^_^;) そのコーヒー豆を今年は他のも調査してから買うことにしました。候補は以下の4つ。

  1. オルセーマーケットの中の豆屋さん
  2. スリーコーナー
  3. モンドルキリコーヒー
  4. いつものところ

昨日オルセーマーケットで尋ねた豆屋さん。キロ単位で売ってくれるとのことで、瓶に入っていたコーヒー豆を1粒もらいポリポリ。おいしいし良いかんじ。ロブスタ種しか売っていませんでした。

で、次のスリーコーナー。イオンで涼みながら調べてみたら土日はやってないみたい。残念。

で3つ目のモンドルキリコーヒーに行ってみました。こちら海外輸送もしてくれるということもあって、一度実は買ったことがあります。お金払ったけど商品送ってこず、やむを得ずチャンディさんにお店に直接かけあってくもらった末に送ってきたといういわくつき。あまり買う気はありませんでしたが行ってみることにしました。値段はオルセーマーケットと同じ。ロブスタもアラビカもありました。でもパッケージに印字された焙煎日は1年前のものでした。やっぱりやめておこう・・・

というわけで、いつものところにやってまいりました。こちらはアラビカ種が1キロ12ドル。ロブスタ種が1キロ8ドル。少し多めにそれぞれ6キロ、合計12キロ買って120ドル。結局お気に入りのところが一番安かったという・・・結果オーライですが、調べてみて良かったです(^^)

こちらお店の様子。12キロも買うんだから、ちょっと質問してみました。

「ここで焙煎してるの?もしよかったら奥見せてもらっていいですか?」

返事は快諾の「チャー!」安田が英語で、店員さんがクメール語という変な会話でしたが、クメール語の「はい」は女性が「チャー」、男性が「バー」です。安田はいつも女性の「チャー」を聞くと何故か萌えます・・・

こちらが焙煎機。とっても新しい設備で最近買い替えたのかな?焙煎はされていませんでした。

こちらが焙煎された豆のストッカー。店頭のケースが空になると、こちらから出庫されます。とってもいいにおい(^^)

それで、12キロのコーヒー豆。重たくっても大丈夫。なんせ安田号2018があるんだから・・・ってカゴに全然入りませんでした。あたりまえですが・・・で、片手に12キロの豆を持って片手運転でホテルまで帰ってきました。アグレッシブな道路事情のプノンペンを曲芸みたいな乗り方で帰ってきて、少しは慣れた感じですが危険運転は自粛しなければなりません(^_^;)

お昼ごはんとランチ!

で、朝からヤシの実ジュースしか飲んでいなかったのでホテルについたらお腹が空いてきました。近くの食堂でランチです。

こちらがランチ。焼き魚定職です。魚は小さなナマズみたいな感じ。白身でとってもおいしかったし、付けダレはスパイシーだったけど酸っぱい柑橘系のタレでこちらもとってもおいしかったです。これで1.5ドルでした。

で、お昼間はそこいらじゅうに「ハッピーアワー」の看板が出ています。色々あるのですが、一番多いのが、生ビール2杯で1ドル。朝ランと自転車で汗をかきまくった私はとうとう誘惑に負けてしまいました。ちなみにアテは何も頼みません。ゴクゴクっと2杯空けて、1ドルおいて「ごちそーさん!!」です。
昔、立ち飲み屋さんでおっちゃんが「お姉ちゃん!ひや酒頂戴!」って入ってきたお客さんが出てきたコップ酒を一気飲みして300円置いて帰っていったのを思い出しました。私もその域に到達できたということでしょうか・・・

で、ビールを飲んだ隣のお店がマッサージ店でした。立て看板には「Blind People」とあります。同じようなお店が増えてきたんでしょうねぇ。

こちらが価格表。手頃なのでお願いすることにしました。90分10ドルの全身コース。しっかりマッサージしてくれた彼はコンポンスプー州出身とのこと。若くてとっても力があるので痛くてさっき飲んだビールが全部汗で流れ出すようでした。でもマッサージでは何故か「絶対に痛いって言わない」と我慢してしまう安田は終始、「オッケー!ちょうどいいよ!」と聞かれるたびに答えていました。さすがに「もっと強くしようか?」には「今のままでいい!」と弱気になってしまいましたが・・・

散策とご飯調達

早起き、ビール、マッサージの3点セットで睡魔が・・・明日は早朝から自転車旅出発だし今日はご飯調達して部屋で食べて早く寝ることにしました。でもあまりに時間が早すぎて晩御飯用の屋台がのきなみ準備中だったのでしばし散策。

メコン川ものどか。30分ぼけーっとたたずむ。こうした時間っていつぶりかなぁ。なんだかとってもリラックスできました。

ちょっと元気になってきたので近くのオールドマーケットを散策してきました。動画なので雰囲気が伝わってくると思います。途中のおむつ一枚の子どもが遊んでいるのが一番印象深かったです(^^)

で、散策中に見つけたサンドイッチ屋さんに寄ってみました。少し小ぶりのフランスパンに色々挟んでくれるのです。日本でいうコッペパンに何か挟む感じですね。ハーフと1本と選べたのですが、1本の方を選んで2ドル。

パン屋のおじさんと2ショット。

で、良い時間になってきたのでもう1つおかずを調達・・・何年か前も、ここの誘惑に負けているのですが、やっぱり今年も負けてしまいました(^_^;)

というわけでホテルに帰って、夜ご飯スタート。

左下の野菜は丸鳥についているものです。日本の丸鳥とちがって頭から足の先まであります。お腹の中は香草がつめられていて、とってもおいしく焼き上げられていました。こちらは5ドル。贅沢ですね~!サンドイッチと併せて7ドルの夕食です。明日からまた節制します(^_^;)

これを一人で食べたのだから当然おなかいっぱい。腹ごなしに今ブログ書いています・・・って書き始めてから2時間経過しています・・・

あとは寝るだけ。今日はこの辺にします!!おやすみなさい!!


4日目(12月9日):ウドンで活躍する日本人女性のお二人編

こんにちは。カンボジア自転車プロジェクトの安田です。今日はいよいよ自転車プロジェクトの開催地であるコンポンチュナン州に移動する日です。2日間かけて自転車で移動します。初日の目的地は途中の町、ウドン。去年の自転車旅は全部で140kmでしたが、今年は90kmと短めです。だからというわけではないのですが、1つだけ冒険要素を加えてみました。それはウドンでの宿を予約しないということです。いつもならブッキングドットコムで予約して向かうところですが、行き当たりばったりで宿を探してみることにしました。いざ出発です!!

ウドンへゴー!!!

プノンペンのメコン川沿い。自転車を止めて出発のための記念撮影・・・なんですが、コンビニで買った爪切りで何故か爪を切っている最中です(^_^;)

ウドンまでの道のりはとっても簡単。国道5号線をまっすぐ行くだけ。迷う要素は何一つありません!!

こちらが国道5号線の始まり。左端の看板にコンポンチュナンと書いてあります。とってもワクワクしてきました!!いざ!!!!!・・・・そういえばお腹すいたな~

というわけで道中のローカル色たっぷりのお店に立ち寄りました。英語は通じず・・・となりのお兄ちゃんが食べてるのを指さして「にゃむばーい(ご飯食べる)」と伝えたら通じました(^^)

私と同じような体型のお兄ちゃんが食べていただけあって朝からがっつり肉丼です。スープときゅうりのお漬物付き。これで約60円。やすーい!!!

で、腹ごしらえもできたのでいざ出発!!!

一本道をひた走る!!!

こんな感じ。日差しが強いのでクロマーで帽子替わり。砂埃がつよいのでマスク装着です!!!あと、安田はメガネをしているので目のガードもばっちり!!これだけ完璧ですと・・・

とっても暑いんです・・・

というわけで最初の休憩。日本のものよりはるかに濃い成分のレッドブル。70円ぐらい?

ちょっと郊外に出てきたので見晴しが良くなってきました!

右手にはトンレサップ川を見ながらの旅です。

2回目の休憩。とにかく暑い。しっかり日焼けしております。ここではアクエリアス。カンボジアのアクエリアスは微炭酸でとってもおいしいんです。
ちなみに道中の休憩はほとんどがガソリンスタンド。去年の自転車旅で学んだのですが、給油する必要のない自転車でも売店でジュースなどを買ったら(買わなくても?)、休憩できるしトイレも貸してくれます。 

だんだん田園風景に変わってきました。ひろーいひろーい平野が続いています。

で、2時間半ほどでウドンに到着。字は読めませんが、きっと「ウドンへようこそ!!」って書いてある・・・はずです。たぶん。

時間にして午前10時。早めに出て良かったです。実はウドンでは観光したかったんです。ウドンは実は昔のカンボジアの主都。1618年から1866年(ほぼ日本の江戸時代と同じですね)の約250年間、王都がおかれ、たくさんの寺院仏閣が建立されました。そのなかでも有名なのが「ウドンの丘の仏塔群」です。

近くの売店でエナジードリンクを買いがてら「地球の歩き方」に掲載されている写真を指差しながらジェスチャーで道を尋ねます。かなり来すぎているみたい。戻らないといけないようです。

そしてある程度走ったらエナジードリンク&道確認です。これをあと2回繰り返しました(^_^;)

最後のお店で発見したタバコの販売コーナー。カンボジアでは規制によってパッケージの半分以上を使って、「たばこを吸ったら病気になるぞ」的な悲惨な写真を載せなければなりません。とっても怖い・・・

さて、5号線沿いにこちらの門が見えてきたらウドンの丘への曲がり角です。

道はこんな感じ。よくよく見たら観光客を乗せたトゥクトゥクがたくさんここで曲がっていきます。最初に通ったときに気が付けば良かった(^_^;)

ウドンの丘へゴー!!

そっから5キロぐらい走ると外国人向けの料金所があります。外国人はここで1ドル払わなければなりません。

料金所のおじさんとツーショット(^^)

さらにまっすぐいくと駐車場と駐輪場があります。こちらの駐輪場はかわいい女の子が料金係をしてくれました。料金は2000リエル。50円ぐらいです。

こちらまでの旅程、記録した動画がありますのでお届けします(^^)

 

さて、ここからがウドンの丘でのお参りのスタートです。この階段509段あるそうです。

まず入り口付近で花売り、線香売りの人たちに取り囲まれます。これは他の寺院などを訪れても同じ。お参りの仕方を知らないのですが、だいたいお賽銭箱があるので日本式に何も買わずにお賽銭方式で行く安田は言葉がわからないふりをして通り抜けます。

ずっと階段。途中で氷でキンキンに冷えた飲み物売ってます。ぐっと我慢。これがビールだったら瞬殺で買ってしまうところですが、もちろんソフトドリンクしか売っていません。

お猿もいます。手荷物を奪われる観光客続出。これは日本でも同じです。頂上付近にいくと土足禁止エリアがあります。そこで子どもたちが靴番をしてくれるので「ここで置いていけ」と言われます。でもお願いすると料金取られるので脱いだ靴は自分で持っていきました。ケチでごめんなさい!!

さて、これが頂上付近の景色。広がる平野を一望にできます。360度のパノラマ、とっても爽快でした。

1つ目の仏塔

今回お参りしたのは4つの仏塔です。最初に表れるのは2002年に建立された新しい仏塔。

ふもとで記念撮影。汗だくでつかれきっています・・・ここで腰を下ろして10分ほど汗がひくのを待ちました。

とっても美しい仏塔です。きれいな彫刻が全体に施されています。

こちらの仏塔、中にはたくさんの仏像が安置されています。  

2つめ:チャイ・チェター王が建てた仏塔

こちらは2つめの仏塔。17世紀初頭にチャイ・チェター王が建てたといわれています。

塔の下部にはたくさんの像の彫刻がほどこされています。塔全体を眺めるのもいいのですが、細かいところを見るのも楽しいですね!!

3つめ:アンドゥオン王の仏塔

  3つ目はアンドゥオン王の遺骨が祀られていると言われる仏塔です。19世紀中ごろに建てられました。

こちらの仏塔はいたるところにお花をモチーフにしたタイルが施されていて素敵でした!

4つめ:モニボン王の仏塔

最後はモニボン王の仏塔です。20世紀に建てられたとのことで、ウドンから王都が移った後ということになります。

こちらの仏塔にはガルーダ、お花、ゾウ、アプサラの彫刻がほどこされていてとても豪華です。

ウドンの丘には他にもたくさんの見所があるのですが、こちらの代表的な4つの仏塔だけ観光しました。というのも・・・40キロ自転車をこいで、509段の階段を上ってきたので足がプルプルしていたのです(^_^;) 帰りには水分補給用に昨日の晩ごはんで残していたウリをお猿さんに上げました。ボリボリおいしそうに食べていました(^^)

ありがとう、お二人さん!!

こちらの写真。行きしなから気になっていた看板です。ジャパンハートこども医療センター。インターネットで調べたら詳細な説明ページがありました。2016年に作られた病院とのことで、子どものケアはもちろん周産期治療や、さらには小児がんの治療も行なわれているそうです。

で、ウドンの丘での帰りしな。病院入り口で立ち話をしている2人のスタッフさん。これは・・・話しかけてみよう!! ということで、

「Can you speak Japanese?」と尋ねたら、

「Yes!!というかJapaneseです」という回答。ちょうどお昼時間の休憩中だったようです。休憩の邪魔してごめんなさい。そのお二人はFさんとTさん。お二人とも看護師さんで、国際協力に興味があってここの病院で働いているとのこと。

手術室やレントゲン設備などもありますが、お二人曰く、まだまだ十分じゃないとのこと。CTが必要な場合はプノンペンの病院まで行くのだとか。それでも近くのローカルな病院よりははるかに整っている方だそうです。最後はFacebookで友達になって記念撮影。ちょうど戻ってきた後ろのお二人はクメール語と日本語の通訳スタッフだそうです。思いがけず貴重な体験ができました。お二人ともありがとうございます!!!

宿探し 

さて、病院を後にして13時頃。いよいよ宿探しです。国道5号線沿いに2軒ほど「GUEST HOUSE」の看板を見つけていたのですが、ウドンの町中を散策しながら探すことにしました・・・でも足がプルプル・・・再び5号線に戻って作戦タイム。エナジードリンクを売店で買って、グーグルマップで「GUEST HOUSE」と検索すると、近くに2軒あることがわかりました。1軒はまた戻る方向なので先に見つけたうちの1つかもしれません。もう1つは200mほどしか離れていないようなので行ってみました。

こちらがそのゲストハウス。中に入ってみると気の良さそうなお母さんと茶髪の息子さんがお出迎え。「エアコン付きなら10ドル。無しなら5ドル。」ということだったので、「まず部屋見せてくれる?」とお願いして見せてもらいました。

エアコン付きは快適そうなのですが、次にみた5ドルの部屋。風通しがすごくよくてとっても清々しい。日差しは強いのですが洗濯がよく乾きそうと考え、5ドルの部屋にしました。それがこちら。

快適そうでしょ?ちなみに奥の扉はトイレとシャワーです。トイレは一部破損。シャワーは水だけ。でもそんなもんです。それよりミネラルウォーターと歯ブラシ、シャンプーのアメニティがあったのがビックリです。

ここでシャワーをあびて洗濯をして、乾くまでの間、ここまでのブログを書くことにしました。(というところまでが、夕方散策前の時間に書いたところです(^^))

散策開始!!

ウドンの街を散策。やはりプノンペンとは違って外国人観光客もいませんし、そうした顧客向けのお店もありません。「Happy Hour!」なんて看板を掲げるお店も皆無。ビール飲みたいなぁ・・・とウロウロしていたのですが、ほとんどの商店の冷蔵庫にはソフトドリンクしか見えません。そんななか、ようやく見つけることができました(^^)アンコールビール。2本で1ドル。カンボジアでは缶飲料を買うと必ずストローをつけてくれます。ビールはストローで飲むと酔いがまわりそう・・・お店の軒先で風景見ながらビール飲んでました。そんな人は珍しいらしくお店の人の視線がすごく気になりましたが・・・

で、ビールを飲んだら、一息。さらに散策していきます。

こちらは町で見かけたインターナショナルスクール。日本の国旗もあったので日本語も教えているのかなぁと表の看板案内を見ていると・・・英語と中国語。あとはコンピュータ学科でワードやエクセルなどなど。でも色々と充実したカリキュラムがありそうです。日曜日なので閉まっていましたが・・・

おなかすいたのですがまだ夜ご飯のお店は開いていません。そんなところにこんなカフェを見つけました。そういえば、乗り継ぎの香港での朝に飲んだきりコーヒーを飲んでいません。ちょっと高そうだけどいいか・・・と入ってみました。

「コーヒー、ノーシュガー、ノーミルク」とお願いすると1ドルでホットコーヒーが出てきました。エスプレッソを2倍濃くしたようなコーヒーでしたが、まぁ薄いよりはいいか・・・しかたなし。

で、1時間ほど粘ってお店を出るともう薄暗くなってきました。色々なお店からいい匂いがしてきます。でもアレコレ悩むことなく最初に見かけたお店に入りました。

こちらいわゆるラーメン屋さんです。英語が全く通じないので麺とスープと具をそれぞれ指さしてオーダー(^_^;)

で出てきましたのがこちらです。サンラータンのようなスープにすじ肉のようなやわらかなお肉がのったラーメンです。奥にあるのは味噌?ニョクマム?の混ぜこぜの味のする調味料。結局舐めただけで調味料は使いませんでした。これで1.5ドル。とってもおいしかったです!!

で、食べ終わったらこんな感じ。昨年はこの暗さに加えてスコールが降ってきてホテルの場所がわからなくてさまよったのでした。そのときの怖さが蘇ってきますが、今日はスコールもないし、電話も使えるし、何よりホテルはもう決まってて帰り道もバッチリなわけです。まだ6時前なんですがどこかのお店にはいるも意思疎通がつらいので帰ることにしました。

そうそう、今日のホテル。風通しがいいからクーラーなしでもとっても快適と思っていましたところ、穴だらけの網戸から巨大昆虫が侵入してきまして・・・しばらく格闘していました。

「こりゃ、夜開けてたら巨大な蛾でも明かりに寄せられてきそうやな・・・」

ということで閉めきり。閉め切ってどんどん温度が上がる中、扇風機を全開にしています。

明日早く起きるために、もう寝るかとトイレに行ったところで・・・これは難しいなぁどうやって流すんやろう・・・

色々試した結果、中央の二つの青いボタン(?)の左側を押すのが正解でした(^_^;)色々体験できます(^_^;)

缶ビール2本飲んで、おいしいラーメン食べて・・・ブログも書いたし、そろそろ寝るとします。まだ7時前ですが(^_^;) でも今日朝はやかったし色々体力も使ったので寝れそうです。寝汗びっしょりかきそうですが・・・

というわけで、最後まで読んでいただいてありがとうございます。

明日は自転車旅2日目。コンポンチュナン州めがけて走ります。安田の勝手な妄想では、すでにコンポンチュナン州には200台近い自転車プロジェクトの自転車が走っています。自転車プレートを付けた自転車とばったりすれ違うストーリーでお届けしたいと思います(^^)


5日目(12月10日):Qちゃん、現る!!グロッキー安田の救世主

こんにちは。自転車プロジェクトの安田です。今日は5日目。実は安田の誕生日だったりします!こないだのブログで、「安田47歳!」と書いていたのですが、読者のお一人に「あんたは46歳やで!」と言われました(^_^;) で、今日晴れて47歳になったわけです。

で47歳になった日はとっても思い出深いアクシデントの日となりました。それではお伝えして参ります。

暑くなりそうだから早めに出発

結局閉めきった部屋で扇風機だけということになりあまり眠れませんでした。寝不足のまま結局5時に起き出し、準備をして6時に出発です。昨日は日中本当に暑かったし、2日目は55キロと昨日より少し長いしお昼までに着けるといいなぁという計画です。

空はこんな感じ。あまり暗いと車と衝突しそうで危ないですがこんなけ明るければ大丈夫。

安田号2018!今日も宜しくお願いします。そして乗るのは今日が最後。明日以降、どこかの中学生がもらってくれる予定になっています。最後、一緒に走りきろうね!!!

スタートしてすぐの様子。あたまにクロマーがないのでとっても快適・・・と、思うでしょ。実はこのマスク、出発時に関空でしていたものと同じ・・・そろそろ限界・・・汗臭いし・・・露店に売ってるのですが・・・まぁこいつも相棒ですから・・・

走っていてもどうも調子が出ません。今考えればすでに今日の出来事を暗示しているのかも。道路沿いの食堂で朝ごはんを食べることにしました。

注文は指さし会話帳で。「ばーいさいっもあん」(鳥ごはん)を注文しました。出てきたのがこれ。

とってもおいしそうでしょ・・・って安田は朝はガッツリ丼ばっかり食べていますね。これで6000リエル。1.5ドルです。

さて、日も登ってきて温度は急上昇。景色は開けて気持ちがいいのですが、とにかく暑い。

最初の休憩です。だいたい休憩する場所は「外から冷蔵庫でジュースが冷やされているのが見えるお店」です。こちらもそうでした。

こんな感じのノンビリした感じのお店です。

めっちゃ暑くなってきた!!そして体調急変!!!

日が昇ってきました!!!もうクロマー無しでは頭が焼けてしまいます(^_^;)

というわけで、クロマー装着。暑い~

三人乗りバイクとのツーショット・・・暑い・・・そういえばカンボジアはバイクのヘルメット着用が年々厳しくなっていて、都心部ではほとんどみんな装着。こうした農村部エリアでもみんな着用していました。   

で、再び休憩。ヤシの実ジュースとお水を購入。写真を撮ると店員さんが照れて笑ってくれました。

こちらがジュースとお水。お水は携帯用。ジュースを飲みほして出発・・・そこから体調急降下・・・・

まったく力がでない・・・地図アプリで確認したらあと15キロぐらいのところまで来ています。でも休憩・・・道端で座り込んでしまいました。「熱中症?寝不足?さっき買ったお水?」原因はわかりませんが、なんだか吐き気までしてきます。大ピンチでした。

いよいよコンポンチュナン市に突入の看板。ここからまだ少しあります。ヒーコラヒーコラ、吐き気を我慢しての自転車旅は本当にしんどかったです・・・どこかで涼まないと・・・

で、道中にToday’s Coffeeチェーンのお店を発見!!ここで涼むことにしました。コーヒーは単に一番安いメニューを頼んだだけで一滴も飲めません。

しばらく涼んでたら回復するかなぁ・・・・と思ってたら込み上げてくるものが・・・大事なものが入ってるバックパックを片手にトイレにダッシュ・・・なんや朝食から全く消化してへんやん・・・
※お店の人、ごめんなさい。オゲゲの声、お店に響いてたと思います・・・

ちなみに写真中央に写っている一人で来ている男性。どうも有名人みたいで、お店に入るや否や店員さんが黄色い声を発して写真撮ってもらっていました。コンポンチュナンの有名人にも「オゲゲ」聞かれてしまったなぁ・・・案外、今日のテレビかなんかに出てて「コーヒー飲んでたらさぁ・・・」って話してるかも。

で、再び席について・・・またくるかなぁ・・・大丈夫かなぁ・・・・・・・またきたぁーーーー!!!とバックパック片手にトイレに突進。ほんまごめんなさい。・・・ってトイレ誰か入ってるやん・・・我慢・・・我慢・・・・我慢・・・・・あっ空いた!!!滑り込みセーフ!!!!

どうも回復しそうにないのでがんばってホテルまで行って眠ることにしました。地図アプリで調べてみたら1キロ弱。自転車だったら何とかたどりつけそうです。

で、こちらがホテル。受付のお姉さんに「めっちゃ体調わるいねん。チェックアウトの手続き後にしてとりあえず眠らせてくれへん?」とお願いしたら笑顔で快諾。通された部屋はダブルベッドの部屋・・・「いやいや予約はツインにしたで。今日は連れが後で来るから、ツインでお願い!」と変えてもらってドタバタベッドに横たわった安田がこちらです。

Qちゃん登場!!命の恩人、ありがとう!!

で、「Qちゃんって誰やねん?」ということですが、名前出しNG、写真出しNGの彼はずっと自転車プロジェクトに協力してくれていて、今回は2日間だけついてきてくれることになっていました。明日から始まる自転車プロジェクトは朝が早いので前泊。部屋もシェアすることになっていました。

Qちゃんはプノンペン空港でジョンと合流しジョンの車でコンポンチュナンに向かって、道中で合流できたらという計画でした。最後、合流して一緒にゴールしたかったんですけどこんな体調で敵わず。

ホテルでへばっているとQちゃんはジョンと到着。予め、カフェで吐いた(その後、ホテルでも吐いた)ことを伝えていたので到着するやいなやジョンと2人でポカリスエットとアクエリアスをてんこ盛り買ってきてくれました。

もし1人だったら、そうした飲み物も買いにいけず、ずっとここでへばってたでしょう。明日のセレモニーどころじゃなかったかもしれません。

てんこ盛りポカリを3本空けて、少し眠ることに。ジョンにもちゃんとしたお礼を言えず、ここでバイバイでした。

ひと眠りすると少しずつ気分が回復してきました。とにかく日焼けがすごいので冷やしがてらシャワーをあびることに。ついでに汗・泥にまみれた服も洗濯しました。洗濯できるぐらいに回復して本当によかったです。

Qちゃんは安田に気を使ってくれて外で食事をしていました。ちょっと回復してきたのでLINEで「そっちいくわ」と連絡し、合流。食べる気にはなれないので、飲み物だけで改めて再会を祝いました。

「帰ってどうする?ひと眠りしてマーケットいってみる?」

ということになりお昼寝タイム。でも日焼けがほてってなかなか寝付けないので、このブログを書きだしたのでした。今日はブログに加えて、明日のスピーチの原稿も書かなければなりません。

夜ぶらぶら

Qちゃんといっしょにマーケットの方へ。こちらの写真は一番の中心地にあるモニュメント。独立記念塔の少し小さなサイズですね。ちなみに後半で訪れるカンポット州のモニュメントはドリアンの形。それぞれの州や地域で異なるモニュメントが楽しめます。

この記念塔の北側は公園になっていて芝生エリアにはたくさんの人たちが屋台で買ったご飯やビールで車座になっていました。プノンペンではあまり見られない光景。若い人たちが中心でしたが、暑い夜を中でいるより、外で涼みながら楽しんでいるようでした。

マーケットの方ではいい店がみつからず、異なる方へ歩いていくと欧米系のお客さんがたくさんいるレストランがあり、そこに入りました。家族経営のお店でお母さん、娘さん、そのお子さん(?)2名の計4人。娘さんが英語が話せるので、「英語の通じる店」として人気なのでしょう。外国人向けの料金設定でしたが、どんどんお客さんが入ってきました。

Qちゃんとは色々話しましたが、どうもまだ本調子ではありません。早々に切り上げてホテルまで帰ってきました。

明日はいよいよ自転車プロジェクト本番のスタートです。これからスピーチの原稿かきます!!

 

 


6日目(12月11日):いよいよスタート自転車プロジェクト!!

みなさん、こんにちは。カンボジア自転車プロジェクトの安田です。昨日まで5日間にわたり、番外編のような旅の様子をお伝えして参りましたが、今日からが本番です。

今日の予定は以下の通りです。

  1. CHONG MONG中学校にてセレモニー
  2. CHONG MONG中学校に自転車クラブを設立
  3. TOUL KHPOS中学校に自転車クラブを設立
  4. KAOH KANDAL中学校に自転車クラブを設立

でははりきって報告して参ります!!

CHONG MONG中学校にてセレモニー

セレモニーが開かれるCHONG MONG中学校はコンポンチュナン中心地から40分ほど離れたところにありました。道中はこんな景色です。

釣りをしている若者もたくさんいます。どんな魚が釣れるのかなぁ・・・

で、いよいよ到着。まずは校長先生がお出迎えしてくださいました。

そして、9校のそれぞれの校長先生も勢揃い。

で、いつものクロマーをかけてもらう儀式。いつもの通り照れますねぇ。先生、メガネかけたんですねぇ。毎年オッサンにクロマー掛ける係をしてくださって本当にありがとうございます。先生にまたお会いできてほんまにうれしいです。

こちらが校門からの景色。生徒一同並んでくれて、とても壮観です。ずーっと先まで生徒の列が続いています。

で、こちらがその真ん中を通る安田とご協力者の方々。私は「チェリムアップスオ」と「スオスダイ」(両方とも『こんにちは』の意味)をひたすら繰り返します。(これしか知らないので他に言えないのですが・・・)

そしてセレモニーの会場に到着。こちらに並ぶ自転車は105台。新たに設置される自転車クラブの5カ所分の工具・消耗品も並んでいました。

セレモニーの開始前に各自の自転車にパンク修理キットなどを配布していきます。

そして次は一番大切な自転車プレート。ワイヤーとセットで各自の自転車に取り付けてもらいました。

いよいよ準備完了。皆さん席についてセレモニースタートです。

開始前の静けさのもとずらーっと並ぶ自転車。こちらも壮観ですねぇ!!!

いよいよセレモニー開始です。最初は全員起立しての国歌斉唱。

そして、ななななんと、子どもたちが伝統舞踊を披露してくれました。自転車プロジェクト3年目にして初めて!!!とってもうれしい!!!こうした文化に触れるのって本当に素敵です。そして踊ってくれるのが子ども達というのもすごく楽しい!!

そして踊りの披露は1つではありませんでした。次はココナッツダンス。男女がペアになってお互いの持つココナツを合せて打ち鳴らします。こうした踊りを見ると、小学生か中学生の頃の林間学校を思い出してしまいます。きっとこのペアのうち1組ぐらいは相手を意識していてココナツをぶつけるたびに胸もドキドキしていることでしょう・・・って完全にオッサンの見方ですみません。いやいやでもでも手前右下の黄色い上着の女の子ととペアの男の子は終始目を合わして笑顔で楽しそうでした!これでは、男の子の方は完全に惚れてしまいます・・・女の子の方はその気はないかもしれませんが・・・

そして次は漁師の踊り。こちらも男女ペアで獲った魚を取り合ったりじゃれ合ったりと楽しそうなダンスでした。こういうのを見ているとちょっと涙腺が緩みます。「楽しそうだなぁ」とか「学校でいっぱい練習するのかなぁ」とか「踊り始めるまで緊張したのかなぁ」とか「後ろでスマホで一生懸命撮影しているのはお父さんお母さんかなぁ」とか。本当にいいものを見せてもらいました。

で、やっぱり動画でお見せしたいなぁと思いまして・・・トータルで25分ほどあるのですが、ゆっくりご覧ください。「この子は絶対惚れてるな」的な見方ももちろんOKです(^^)

 

 

そして、踊りを披露してくれた子ども達と最後に記念撮影。

セレモニーは続きます。次はチャンディさんの挨拶。当たり前なのですが安田には全く理解できません。でもときおりうなずいてわかっているフリだけしています。

そして地区の教育長のお話。ここから一人一人の話がかな~り長くなっていきます。この人、何分ぐらいしゃべっていたでしょうねぇ・・・

子ども達はこんな感じでダレダレです。後ろの売店でアイス買って食べている子どもがいたぐらいです。でも先生も怒らないので普通なのでしょうね(^_^;) すごく暑かったのでそのアイス一口欲しかった・・・

その次は生徒さんの代表によるお礼の言葉。こちらのアングルからはよく撮れていますね。さすがスナさん。私の方からはマイクの位置が気になってちょくちょく調整しにくる先生の背中しか見えませんでした(^_^;)

こちらも動画を用意しておりますのでどうぞ。

そして、安田スピーチです。今朝早起きして作った原稿。片手に読みながらですが気持ちをこめて一生懸命しゃべりました。チャンディさんが通訳してくれました。

スピーチの内容はだいたい次の通りです。

こんにちは。日本からきました安田勝也といいます。
今日は皆さんに会えて本当にうれしいです。

今日のこの日のために一年間準備してきました。
私がカンボジアに初めてきたのは3年前です。そのときも農村地域の学校や家庭を訪問しました。そして通学に自転車が必要だと痛感したのです。日本には使われなくなった中古自転車がたくさんあります。修理すればまだまだ乗れるものばかりです。

皆さんはきっと親の仕事の手伝いや弟・妹のお世話などで忙しいでしょう。でもこの自転車があれば通学の時間を短縮できるし、安全に家に帰ることができます。

今回ここでは105台の自転車をプレゼントすることができます。トータルでは156台です。私は日本のたくさんの友達に協力をお願いしてきました。そして148人もの人たちが協力してくれたのです。

今回はこのセレモニーの様子をビデオに撮っています。日本に帰ったら見せたいので、皆さん、この148人もの仲間たちに拍手で感謝の意を伝えて下さい。

そして自転車に加えて、5カ所の自転車クラブが設立されます。これまで設立してきた9か所の自転車クラブにも交換部品を持ってきました。この自転車クラブには修理工具や交換パーツがたくさんあります。お互いに助け合って自分達の自転車を修理しながら、可能な限り長く自転車を使ってください。また自転車修理を覚えたら、自分で自転車屋さんが開けるかもしれませんよ!?

2日前になりますが、私はここへ自転車で来るためにプノンペンを出発しました。全部で90kmです。国道5号線をひたすら北上しました。ペダルを1歩1歩こぎながら。ペダルを1回まわしても自転車は少ししか進みません。でもまわし続けると90kmも進むことができるのです。
これは勉強と似ています。今日1日がんばったとしてもあまり変わりません。でも毎日それを続けると大きくかわります。皆さん一人一人の未来が開けてくるのです。
自転車は1時間で15キロ進みます。プノンペンまで90キロだから6時間です。プノンペンは世界とつながっています。この自転車がみんなを世界につなげるのです。

そのことを伝えたくって、2日間、一生懸命がんばりました。

最後になりますが、がんばって学校に通いつづけて下さい。そして一生懸命勉強して、たくさんの友達を作って、学校生活を楽しんでください。それが将来ぜったいに皆さんの助けになります。
日本にはあなたたちを応援している148名の人たちがいることを忘れないでください。
最後まで聞いてくれてありがとうございました!!

そして、スピーチの内容にもあります通り、お礼の拍手のシーンがありましたので、たどたどしい英語ははずかしいのですが動画でお伝えいたします(^_^;)

 

スピーチが終わりましたら、私が持ってきたアイテムの説明。まずは大事な自転車プレート。「外さないでね!」と強調しておきました。

そして自転車マニュアル。日本語・英語・クメール語のトリリンガルな自慢のマニュアルです。

ちなみに自転車プレートは印刷して、ラミネートして、四隅に穴開けて、穴の強化のためにハトメ処理をし、マニュアルは合計160部印刷してホッチキスで留めてあります。これらの作業をすべてうちの事務員さん(といいますか、うちの奥さま)ががんばってくれました。ここでこっそりお礼を申し上げます。お疲れ様。どうもありがとう!!

次は軍手です。いつも自転車プロジェクトを応援してくれる泉州作手紡績の出口さんが子ども用の軍手を無償で提供してくれました。でぐっちゃん、ありがとう!!

そして小さくてよく見えませんが、私の名刺。全員に配りました。いつか自分のスマホ持つようになったらメールかFacebookで連絡頂戴と伝えています。いつかメッセージが届くのが安田の細やかな楽しみなんです。

さて、スピーチもいよいよ終盤。校長先生のお話です。こちらも教育長に負けないぐらいのロングスピーチ。皆さん、喋るの好きですねぇ。熱い思いが言葉としてどんどんあふれてくるんでしょうねぇ。

そしてセレモニーの最後は記念撮影。こちらは自転車を入れての撮影。

そして 全員集合の記念撮影。たくさんの子ども達に囲まれてとっても幸せな気分でした。この1年間、がんばってきて本当に良かったと思える瞬間です。ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました!!

最後はピースサインで締めくくり(^^)

セレモニーが終わりましたら次は一人一人の写真撮影です。105人の生徒さんたち全員の写真を撮りました。これらの写真がご協力者の皆さんの手元に届きます。どうかお楽しみに!!!

それで実は・・・写真撮影している間ずっと懸念していることがあったのですが・・・105台の自転車に対してもっと多くのプレートが出ている・・・どこかで余ってるのかなぁ・・・

このプレート、撮影中にある生徒の自転車のカゴに入っているのを発見しました。マニュアル等とごちゃごちゃになっていて気が付いていないようです。何とか回収を試みましたが、最後に集計すると3枚足りません・・・

各中学校の校長先生を経由して、無くなったナンバーをお伝えし回収を依頼しました。見つかるといいなぁ・・・見つからなければ予備のプレートがあるのですが印字等を再度しなければなりません・・・

そんな不安を残してセレモニーは終了したのでした。

CHONG MONG中学校に自転車クラブを設立

セレモニー終了後は一息ついて同じ中学校にて自転車クラブの設立です。こちらでは学校の先生が一生懸命修理の仕方を教えて下さいました。

安田も微力ながらお手伝い。例年でしたら、この場面で「おれ、自転車屋の息子!」的な生徒さんが出てくるのですがこの学校にはいないようです。先生、あとは任せました!!!

そして締めくくりは「ありがとうメッセージビデオ」の撮影です。クメール語、英語、日本語の3つのパターンをビデオに撮影して終了です。自転車クラブにご協力いただいた方々には修理をしている様子、ありがとうメッセージのビデオをともにお届けいたします!!

お昼休憩・・・

ここでお昼です。カンボジアのお昼はオカズを数品注文して、ご飯は食べ放題なスタイル。今回のおかずはこちら。わかめスープ、魚と空芯菜の煮物、人参と牛筋の煮込みです。

そしてデザートはタピオカ。常温でかなり甘い味付け。でも甘党・辛党両方の安田はおいしくいただきました(^^)

TOUL KHPOS中学校に自転車クラブを設立

お昼ごはんのあとは再び自転車クラブの設立に向かいます。こちらの学校は最近建て替えられたようでなんと鉄筋3階建!!!こんな立派な学校は始めてみました。なんでも高校と併設されているようです。

そしてまずは修理大会開始!!!みんなが各々必要な工具とパーツを取り出して修理していきます。右側の丸い背中は安田です・・・

安田は後輪のブレーキ修理に悪戦苦闘中。ブレーキワイヤーを引っ張るためにペンチが必要・・・と思って探したら無いやん・・・チャンディさんいわく、子どもの一人がペンチを持っていってしまったとか・・・おいおい、ちゃんと返してや!!!

で、メッセージビデオを撮るためにいったん工具備品を部屋に運び入れます。ちょっとした間に例の指さし会話帳でレッツコミュニケーション!!!名前、年齢、好きな教科はなんとか質問できるようになりました(^^)

最後は記念撮影。なんか修理していた時よりかなり人数減ったみたい。少しさびしいですけど、まぁ仕方がありません。しっかりビデオに収めました!!

KAOH KANDAL中学校に自転車クラブを設立

本日最後の行程は3つ目の自転車クラブ設立。こちらはこれまでよく見た校舎の中学校。なんだかこっちの方が落ち着いてしまう身勝手な安田です。

さっそく、修理大会開始しました。生徒さんたちが2台ほど修理したい自転車を用意してくれていたので修理開始。それにしてもいつも思うのですが、この自転車、日本にあったら完全に廃棄ですよね。ちなみにこの自転車も日本製。防犯登録のオレンジシールが貼ってありましたが経年劣化でしょうか。字はかすれてみえません。所有者が自分で書いた名前もありました。何十年か後にでもカンボジアで現役で活躍しているとは思いもよらないでしょう。この自転車君はある意味幸せかもしれません。

安田ももう一台の修理をお手伝い。前輪のブレーキ、ブレーキワイヤーの取り付けです。こちらの自転車はさらに年季が入っていますねぇ(^_^;)

最後に記念撮影!!近くで遊んでいた子ども達も呼び寄せてみんなで お礼のメッセージビデオを作りました!!

行程は終わったものの・・・

これで今日の行程は終わり。メインのセレモニーが終わってひと段落しました。今週金曜日にカンポット州で残りの自転車を寄贈するセレモニーがあるのですが、まぁなんとかいけそうです。

それよりも自転車プレート。あと2枚、何とか探し出さないといけません。どうなることやら・・・明日も今日の自転車プレゼントの子どもたちが通う中学校に自転車クラブを設立しに行くのでそのときに見つかってくれることを祈ります!!

で、夕食(今日のエピローグ?)

いったんホテルに戻って集合時間を決めていったんチャンディさん一行とはわかれました。その間の2時間、ブログを書いたり動画を編集したり・・・あっと言う間に時間は過ぎ、みんなで夕食に出かけました。

地元の料理をたしなみ、ビールを飲んで・・・どうやら昨日の熱中症は回復したようで何よりです。そしてQちゃんはカンボジア料理が口にあったようで本当に良かったです。

そのあとQちゃんと2人で二次会。Qちゃんは来年もまた来てくれるんだとか。このプロジェクトの運営にも色々なアドバイスをくれました。今まで好き放題思うがままにやってきました。自転車クラブへパーツを補給するボリュームが年々拡大していきます。ここをどうするか、安田は目をつぶっていたのですがちゃんと考えていかないといけませんね。色々な知恵を貸してくれるので本当に助かります。

というわけでホテルに戻っていま10時ごろ。ブログの続きも書き終わったのでボチボチ寝ます。明日は自転車クラブの設立と既存クラブへのパーツ補給です。

明日も元気にがんばります!!(^^)


7日目(12月12日):Qちゃんとお別れ!安田号2018も!

こんにちは。自転車プロジェクトの安田です。2日前の熱中症も回復しようやく本調子に戻って参りました。ご心配をおかけしてすみません。

さて、今日は自転車プロジェクト本番の2日目。今日の行程は以下の通りです。

  1. 朝食
  2. KBAL TOEK中学校に自転車クラブを設立
  3. 家庭訪問(1)
  4. 家庭訪問(2)
  5. 家庭訪問(3)
  6. お昼休憩
  7. APIVOAD中学校に自転車クラブを設立
  8. TEUK HAUT中学校の自転車クラブにパーツを補給
  9. CHEA SIM KAMPONG TRALACH中学校の自転車クラブにパーツを補給

それでははりきって参りましょう!!

朝食・・・その前に

まずは全員集合して朝食に。その前に90kmの自転車旅を共にした安田号2018を車に積もうとチャンディさんに話しかけたところ、「いや、もうプレゼントする予定の中学生がここに来てるよ」と一言。

「えっ?もしかして1時間ほど前からここのベンチに座ってたこの子?」

早く言ってくれれば色々指さし会話帳で話したりできたのに・・・まぁ仕方がありません。というわけで急きょ自転車寄贈の記念撮影です!

大事に乗ってください。こいつ本当によく走るいいチャリンコなんだよ~!!

チャンディさんに聞いてみると、ここから自宅までは18キロ離れているのだとか。自転車で飛ばして1時間ほどの距離です。これからそのまま学校に行くのだそう。いっぱい勉強してね!!!

というミニ寄贈式を終え安田号2018と涙のお別れをしたあとは朝食です。どこのお店に行くのかなぁと思っていたら、昨日Qちゃんと2次会をしたお店の隣です。

こちらが2次会をしたお店「Garden Restaurant」ゲストハウスも兼ねており、欧米系旅行者で賑わうお店です。

そしてこちらのその隣。正直Qちゃんとどっちにしようか迷ったんです。「PARIS」だし、口コミもこっちの方がいいし・・・でも夜のぞいたらお客さんいなかったんですよねぇ・・・「またの機会にしよう(そんな機会はあるのか?)」ということで先のお店を選んでいたので、朝食でここのレストランに連れてきてもらってQちゃんとニンマリしていました。

で、中に入っているとどうもパリ系ではなく中国系。でも朝ごはんは日常的なカンボジアの朝ごはんメニューでした。私が頼んだのは豚肉の入ったにゅう緬です。あっさり味でとってもおいしかったです!!

KBAL TOEK中学校に自転車クラブを設立

朝食を済ませ、2018年度4つ目の自転車クラブを設立するためにKBAL TOEK中学校へ。訪問してみるとちょうど授業中でした。

みんな何を勉強しているのかな・・と見ていたらどうも英語の授業みたいです。というわけで授業に飛び入り参加させていただきました(^^)

「誰か一緒に英語でお話ししませんか?」と尋ねてみるとすぐに手を挙げたこちらの女の子。さっそく英語でレッツコミュニケーション!!教科書をちらっと見ると中学1年か2年生ぐらいの内容だったので、名前、出身、年齢や好きな教科を尋ねたり答えたりの簡単なやりとりでした。

「英語を勉強すると、日本からきたこんなオッサンとも話ができるんや・・・」と他の子ども達の刺激になってくれるとうれしいですね!!

さて、授業の見学も終わり自転車クラブ設立時の名物、修理大会のスタートです。ブレーキが全部ごっそりなくなっている自転車やタイヤを交換しなければならない自転車など何台か持ってきてもらって皆で修理しました。

私も修理のお手伝い。こうやって軍手で指を差し込むと安全だし作業が速いんだよ~!

で、安田の悪いクセ。ちょっと修理を手伝ったあとは、また指さし会話帳でおしゃべりタイム。この本を持って「くにょむちょんぐりあんぴあさーくまえ(私はクメール語が勉強したい)」と言うとみんな興味を持ってくれます。名前や出身について自己紹介や質問の仕方を習いました(^^)

サボってばかりだと怒られるので修理に復帰。こちらは前輪のブレーキを直しているところです。ブレーキ効かないと危ないもんね。みんな安全運転してね!!

最後にみんなでありがとうメッセージのビデオ撮影をして終了です!!

家庭訪問(1)ソカー君(仮名)

自転車クラブ設立のあとは3件の家庭訪問です。まず最初はソカー君。中学1年生です。ちなみにカンボジアの学年歴は10月から。だから中学生になってまだ2カ月ということになります。

こちらのソカー君一家は11人家族。ご両親、おばあちゃん、そして8人の子ども達です。ソカー君はその長男坊です。ソカー君を含め計6人が学校に通っているとのこと。生活費に加えて教育費も結構かかりそうです。

小さな田んぼを借りて稲作をしていますが家族が食べる5カ月分ぐらいしか取れないのだそうです。お父さんはヤシ農場で働いているのだそうで、収入は1週間で25ドル。月に100ドルほどです。

なんせ大家族なので収入が全然足りません。まずは住むところが必要とのことでチャリティで離れの小さな小屋を建ててもらったそう。でも日中は暑くて中にいられないのだそうな。

これまでは自転車がなかったので片道2時間かけて徒歩で通学していたそうです。自転車がもらえたので通学時間は1時間もかかりません。空いた時間を勉強や弟妹たちのお世話で両親を助けてあげて下さい!!

そんなソカー君の得意科目は国語(クメール語)で、将来はクメール語の教師になりたいのだそうです!!がんばれソカー君!!

家庭訪問(2)ブンちゃん(仮名)

2軒目のお宅はブンちゃんのご家庭です。ブンちゃんは3姉妹のまんなか。13歳で中学1年生です。1つ上のお姉さんと小学5年生の妹がいます。お父さんは6年前に48歳の若さで病気で亡くなったそうです。

一家の大黒柱がいないのでブンちゃんも放課後や休日はアルバイト。今の時期はちょうど稲の刈り取りの時期。休日に一生懸命手伝うと2ドル~2.5ドルもらえるのだとか。もちろん放課後などは時間も短く少なめです。収穫時期以外は敷地内のバナナを売ったりしているのだとか。

そんな環境でがんばるブンちゃんはクラスで10番以内(44人クラス)に入るほど成績がいいのだとか。得意科目はクメール語で将来はやっぱり先生になりたいのだそうです。

自転車がこれまでありませんでしたので、友達が運転するバイクにガソリン代を払って乗せてもらっていたのだそう。毎日お願いしたいといけないし、都合が合わないときもあるのだそう。学校からここに来るまでの道はほぼ一本道なのですが15キロほど離れています。もちろん街灯なんかはありません。15キロ、しだいに暗くなってくる道をひたすら歩いて帰るというのは様々な危険が及びます。自転車で通えるようになると早く安全に帰れます。あいた時間はまたアルバイトにあてるのでしょうか。お母さんと3姉妹で仲良く暮らしてくださいね!!

そんなブンちゃんとの記念写真がどうして自転車じゃないかといいますと、昨日のセレモニーの会場からはかなり離れているので同じ中学生の子らはみなトラックに自転車を載せて帰ったそう。でも載せ方が悪かったみたいで自転車屋さんにお願いして修理してもらっているのだとか(^_^;) 早く直るといいね!!

ちなみに渡しているのは家庭訪問のお礼です。中身はお米とナンプラーがメインです。

家庭訪問(3)リーアちゃん(仮名)

2軒目のブンちゃんと仲良し同級生のリーアちゃん。おうちもすぐ近くです。

リーアちゃんは中学1年生で14歳。4姉妹の3番目です。一番上のお姉さんは18歳。小学校を卒業してすぐプノンペンに出て働いています。月に1度50ドルから100ドルを送ってくれるのだそうです。2番目は16歳のお兄ちゃん。こちらも小学校を出て働きだし今は農業のプラントで働いているのだそうです。一番下は妹で今小学4年生だそうです。

そんなリーアちゃんのご両親は9年前に離婚してお父さんがいません。養育費はもちろん、一切面倒をみようとしないのだとか。こんなパターン、カンボジアにはとてもたくさんあり、貧困に苦しむ家庭と大黒柱の不在は密接に関係しています。

リーアちゃんは成績は44人中20番目なんだとか。真ん中ぐらいですね。地理学が好きで、将来は地理の先生になりたいのだそうです。

※以前のブログでも紹介していますが、将来の希望の職業を聞くと半分以上が先生。残りがお医者さん、看護師さんと続きます。農業でがんばっても収入が増えないので農家になりたいと答える人は一人もいません。チャンディさんいわく、彼等が普段の生活で触れる大人の職業は個人商店以外では先生、お医者さん、看護師さんなのだそうです。

お昼休憩

さて、3件の家庭訪問を終え、お昼タイムです。

お昼のメニューはこちらの3品。パパイヤサラダとレンコン・豚肉の煮物、魚の干物と空芯菜のスープです。どちらもとってもおいしかったです(^^)

APIVOAD中学校に自転車クラブを設立

さて、お腹も満たされたことですし、今年度最後の自転車クラブの設立へAPIVOAD中学校に向かいました。到着は12時30分ごろ。午後の講義は1時から始まるということで待っていてくれた先生とおしゃべりタイム。

しかし・・・1時になっても誰も来ません・・・

チャンディさんが怒っています・・・

どうも今日の午後は休校なのだそうで・・・チャンディさんは昨日のセレモニーのときにも再度今日の訪問のことを伝えていて、休校のことなどは全く聞いていないとのことでした。

というわけで先生に昨日のセレモニーで自転車を寄贈した子ども達に連絡してもらい学校まで戻ってきてもらうことにしました。待つこと20分・・30分・・40分。次第に子どもたちが集まってきます。ごめんね。君たちはまったく悪くないんだよ。わざわざ戻ってきてくれてありがとう。

というわけで集まった面々でセルフィー!!

で、お礼のメッセージビデオの撮影をして完了。結局こちらの中学校では修理大会ができませんでした。残念!!

これで今年の自転車クラブの全5カ所の設立が完了しました!!最後はちょっと肩すかし気味でしたが、とにかく無事に終わって良かったです。そして次の行程は既存自転車クラブへの補給パーツの支給です。今日の残り、明日、明後日と計9か所をまわります!!

TEUK HAUT中学校の自転車クラブにパーツを補給

パーツの補給の1か所目は一昨年の自転車クラブNo1でした。

こんな感じで自転車クラブのプレートと今年の補給パーツプレートが並びます。なんだかとっても壮観!!!これって毎年増えていくと壁一面を埋め尽くしていくのかな・・・と思ったり。

こちらがパーツ補給された自転車クラブの工具セット。このオレンジの箱は2年前の設立時のものです。当時お渡ししたマニュアルなども中にきちんと保管されていました!

そして、ありがとうメッセージビデオの録画をして無事完了です!!

ところで・・・

ところで・・・昨日からご心配をおかけしております、行方不明の自転車プレート2枚ですが、なんとこの中学校にありました!!しかも「余り」としてではなく自転車に取り付けられた状態で。

「なんで?」と頭のなかがグルグル。

とすると昨日のセレモニーでは自転車が105台ではなく106台あったってこと?そして、この子は写真を撮らずに帰ったってことかな???

と謎は深まるばかりなのですが、とにかく見つかったのでその場で写真撮影。行方不明プレートはあと1枚。なんとか見つかりますように!!

CHEA SIM KAMPONG TRALACH中学校の自転車クラブにパーツを補給

本当は1つ前の中学校で今日の行程は終わりのはずだったのですが、少し時間が余っていましたので明日の1校目を訪問してしまうことになりました。

こちらの学校は昨年に自転車クラブが設立された中学校です。ユニオン環境の辻野さん、ありがとうございました!!

こちらには昨年プレゼントされた自転車の持ち主の生徒さんたちも表れて結構にぎやかな感じに(^^)

最後は補給されたパーツ部品を前にして全員でメッセージビデオの録画と記念撮影をして終わりました!!

これで今日の行程は終わり。そしてプノンペンに戻ってまいりました。

さようなら、Qちゃん!!

プノンペンに戻ってきましたが、Qちゃんはそのままカンボジアを去ります。飛行機までの時間がまだあったのでプノンペンでジョンを誘って飲もうということになりました。ジョンに電話すると「いま、実家に帰ってるんだ。明日の夕方戻るよ!!!」という返事・・・仕方がないので2人で懇親会。

私と同じくビールをこよなく愛するQちゃん。迷わず「ハッピーアワー」のお店へ。こちらのお店で2時間ほど語らいました。10日からの計3日間のカンボジアでの体験、Qちゃんは本当に喜んでくれました。

そして色々な意見・考えも教えてくれました。ずっと話にのぼっていたのはパーツ補給のこと。このまま自転車クラブの設立を続けるとパーツ補給が必要な箇所はどんどんうなぎ上りに。今回は9か所でしたが、新たに設立された自転車クラブの5カ所と合せると来年は14カ所となります。その翌年は19カ所。1か所5万円計算ですとそれだけで100万円近くになります。安田は気が付いているのですが解決策を出すのを後回しにしていたのです。そこをしっかり考えないといけないことを指摘してくれました。そして解決策のアイデアも添えて。日本に帰ってゆっくり考えたいと思います。もちろんQちゃんや他の皆さんからの意見も集めながら。今回のお礼のレターのなかに「どうしたらいいと思う?アンケート」を同封しようかと思案中です。

そして何より熱中症の安田を救ってくれたのもQちゃん。合流したら夜は一緒に誕生日祝いで飲もうなと約束していたのにへばってた安田のせいで全然盛り上がれませんでした。でもそんな出来事の方がずっと心に残る思い出・記憶になるような気もしています。

Qちゃん、ありがとうね。

そういえば、今朝、「なんでQちゃんなん?」とQちゃんに聴かれました。それはイニシャルなんかにするとばれるかもしれないし、読んでる人も誰だろう?って考えてしまう時間がもったいないので日本人のイニシャルではありえないアルファベットにしたのでした。ちなみにPちゃんとの2択で悩んだんですけど・・・
写真もQちゃんが写りこんでるものはすべて外しましたので、Qちゃんご安心を(^^)

さて、本日のブログもここいらで終わりです。最後まで読んでくださってありがとうございました。

また明日もがんばります!!!

 


8日目(12月13日):自転車クラブまねじめんと!!

皆さん、こんにちは。カンボジア自転車プロジェクトの安田です。もう8日目。カンボジア滞在も帰国日を入れてあと6日となりました。家族の顔が見たい今日この頃です。

今日の朝一番にメールを確認すると!!!!

実は皆さんには内緒にしているもう1つのカンボジア旅の目的があったのですが、それはプノンペン王立大学で講義をさせてもらうこと。なかなか調整がうまくいかず、本決まりになる前にカンボジアに来てしまって、ダメ元で最後のメールを出してみました。「もうカンボジア来ちゃってるんですけど、講義できますかねぇ・・・」的な内容で。そしたら返事来ていました!!17日(月)9時から2時間も時間取ってくれているようです。決まったら決まったですんごいドキドキしてお腹もキュルキュルいう始末。今日からはブログを書くことと講義の最終準備に取り掛かる2つのワークを毎晩こなします(^_^;)

それでは、今日の本題に参ります。今日の行程は以下の通りです。

  1. 朝食
  2. CHIBACHROL中学校の自転車クラブにパーツを補給
  3. 古着プレゼント大会!!
  4. 奨学生を訪問
  5. NEAKTA HANGの自転車クラブにパーツを補給
  6. お昼休憩
  7. ANG SEREIの自転車クラブにパーツを補給
  8. HUN SEN KAMPONG TRALACH High Schoolの自転車クラブにパーツを補給

朝食

今日の集合は6時半。先のメールでめっちゃテンションは上がったのですが、でも体調はいまいち。なんだか体中に吹き出物ができてきました。疲れているときに表れる表情です。このままいけば今日中に下痢が始まります(^_^;)

でもまぁ寝込むほどでもないので出発。まずは朝食から。昨日と同じあっさり麺。昨日は豚だったので、今朝は鶏にしました。こちらも美味!

CHIBACHROL中学校の自転車クラブにパーツを補給

朝食後は本日最初のパーツ補給地であるCHIBACHROL中学校へ。もうこちらに来るのは3度目。お馴染みで大好きな学校でもあります。写真のようなのどかな感じでいい雰囲気の学校です。

早速補給されたパーツを確認して写真撮影。

次はお礼メッセージのビデオ録画です。こちらの学校もたくさんの子どもたちが集まってくれました。

歴代の自転車が集まってきてます。ほとんどの自転車でカゴが無くなっているのですが、理由を聞いてきました。悪路のガタガタ道を通ると前輪上とハンドル側の2点で固定されている部分がダメになってしまうのだそうな・・・ただ、カバンは肩にかけても通学できるので補給パーツのなかにもカゴは含まれていません。しかし皆さん、大事に乗ってくれていますねぇ!めちゃめちゃうれしいです!!

古着プレゼント大会!!

さて、自転車パーツの補給を終えたらチャンディさんが「古着をプレゼントしに行こう!」と言ってくれました。娘と娘の友達からサイズアウトした夏服を少量ですが持ってきたのです。昨年から始めた小さな取り組み。娘たちへの情操教育になればいいなぁ

というわけで昨年は併設の小学校から候補の子ども達を先生に選んでもらってプレゼントしたのですが今回はとても苦しい貧困になやむ1つの家庭を訪問しました。

その子の名はムーンちゃん。中学2年生14歳です。
※本人の写真がなくてごめんなさい。シナさんのカメラからデータをもらうのを今日は忘れてしまったのです・・・

その家の前では5人ほどのの子どもが立っていました。1人は上半身裸で何も着ていない小さな女の子。今回のプレゼントの対象はこの子たちのようです。

早速プレゼント開始。まずはその上半身裸の子に一番小さめの服をプレゼント。下の写真の右側の女の子です。

このレモン柄の服。うちの娘、そして私のお気に入りでした。小さくなって着れなくなってしまいましたがまだ十分に使えます。きっとこの子がずっとずっと来てくれるでしょう。

さて、この5人の女の子。皆が姉妹というわけではなく両親がいなくなった親戚の子たちも含めて一緒に住んでいるようです。子ども達だけでです。14歳のムーンちゃんがお母さん代わりということなのでしょうか・・・

詳しく話を聞いてみると、お父さんは出稼ぎで月に50ドルほど収入があるそう。ムーンちゃんには2歳上の16歳のお姉ちゃんがいて、こちらも出稼ぎしているのだそう。2人の収入がこのファミリーの主な収入源です。

ただ、それだけでは足りないので下の写真のような網かごを作って売っているのだそうです。1個3.5ドルで売れるそうなのですが、材料の調達が大変で休日に15キロ離れたところまで取りに行くそうです。

彼女の学費は別団体が奨学金で支援しているのだとか。家の前にボロボロの自転車が置いてありました。

「この子こそ、自転車が必要じゃないか?」とチャンディさんに聞いてみたら、その別団体が近々プレゼントするのだそうです。

厳しい環境・・・で、話はまだ終わりではありませんでした。いま一番の不安は夜だそうです。周辺に民家はありません。この娘たちの家がポツンとあるだけ。こうした家はギャングに狙われるのだそう。女の子を誘拐して都会に売り飛ばしてしまうのだとか。

「不安というか、なんというか・・・」

でも「夜はちゃんとカギをかけて寝るんだよ」としか言ってあげられません。

「誰か大人が一緒に住んであげれば・・・」とか「住む場所を何とかしてあげれば・・・」という思いが巡りますが、自分でできないことを好き勝手に言うのはとても残酷なことと何年も前にカンボジアで学びました。

「なんでこんなことになってるねん!」と強く思いますが、「私には何もできません。がんばって学校に通って自分で自分の人生を切り開いてください。」と応援するしかないのです。

奨学生を訪問

それで、毎年恒例となっている私が奨学金で支援しているリンナちゃん宅の訪問です。こちら私は話に夢中で自分で写真をまったく撮っていません。だから今は掲載できないんです。ごめんなさい。代わりに去年撮った写真でご勘弁。

こちらは2015年に初めてカンボジアに行ったときの写真。右から2人目がリンナちゃん。中学2年生でした。その隣はお兄さんで中学3年生です。

お兄さんは奨学金で中学校に通っていましたが、高校には行けずプノンペンで車の洗車の仕事をしていました。リンナちゃんは昨年中学3年生のときに何とか勉強を続けたいと願い、チャンディさんの支援を受けながら安田が高校に通う奨学金支援をしています。彼女は今高校1年生になります。二人とももちろんおばあちゃんの身長を大きく超えました。

さて去年訪問した際にはお兄さんはプノンペンで働いていたので不在。でも今年はお兄さんもいました。なんでかな~と思ってたら、なんかワクワクする話が聴けました。

といいますのも、こちらは4人兄弟で、この2人より上に姉が2人います。そう4人兄弟で男はこのお兄ちゃんだけです。そこで姉2人が、弟を中卒で働かせるよりも、2人で弟を支援して高校で学ばせようということになったそうです。だからお兄ちゃんも1年遅れで高校1年生になったわけです。

今はプノンペンの学校で、コンピューターと英語とハングル語を学んでいるのだそう。1部屋150ドルの部屋をなんと15人でシェアして、1ヶ月10ドルの家賃で済んでいるのだとか・・・しかし一部屋で15人とは・・・ジョンの出稼ぎ先の住まいのことを思い出しました。

カンボジアは男社会。高学歴の女性より、高学歴の男性の方がチャンスは多いのだとか。リンナちゃん一家はお兄ちゃんに投資するという一つの希望を持ったわけです。

さて、リンナちゃんの話をしますと楽しく高校に通えているそう。同じ中学校から進学した友達もいて楽しいんだとか。英語の授業も受けているということで話してみましたが、シャイなのかまだわからないのか意思疎通できず・・・だから・・・

「来年また来るから、それまで絶対英語一生懸命勉強してね!!今度は英語で話そうね!!!」と伝えてきました。

お二人の今の写真はシナさんから写真を受け取ったら掲載したいと思います。

NEAKTA HANGの自転車クラブにパーツを補給

さて、午前中にもう1か所のパーツ補給です。訪問したとき、ちょうどパンクの修理中でした。補給パーツは先に届いているので、そのパーツを使って早速修理しているのだとか。 

こちらは2年前の自転車プロジェクトが始まった年に設立された自転車クラブです。

このように2年間大いに使われた自転車たちが集まっています。プレートもボロボロで、字がもう読めません(^_^;)

そうそう、初年度はこのタイヤレバーを日本から持っていったのでした。カンボジアのタイヤレバーは先を潰してあるだけの鉄筋棒でスポークに引っ掛ける鍵部分がありません。なんで初年度だけかと言いましたら、次年度以降、自転車台数増加に伴い荷物が多すぎて一緒に持っていけなくなってしまったのです。

パンク修理も無事完了!!それでは補給セレモニーの開始です。

まずは補給パーツの確認。2年間使われた自転車ツールボックスに年季が入ってきました。ツールの撮影のあとはメッセージビデオの録画と全体撮影。こちらもすみません。データがいま手元にありません。

セレモニーを終えた後、学校の先生が自転車クラブの管理表を見せてくれました。この表の意味をチャンディさんに説明してもらって安田はとってもワクワク元気が出てきました。

この表の左には自転車ナンバーと”最初の”所有者の名前。最初の3行は青い字で何か書いてありますが、これは「高校進学」と書いてあります。この自転車でがんばって学校に通い続けめでたく高校進学を果たしたということです。もちろん高校はもっと遠いので引き続き自転車を使っているそう。そして赤い字は残念ながら途中退学した生徒のもの。通学には自転車が不要になってしまいました。

不要になった自転車は次に必要な人につないでほしいというのが自転車クラブの設立趣旨の1つ。そう、赤字の行の一番右にはメモが書いてありますが、それは新しい自転車オーナーの生徒さんの名前なのだとか。学校が自転車を管理し、不要になった子から新しい子へ自転車を受け渡しているとのことでした。

「すばらしい!!これこそ自転車クラブマネジメントだ!!」

と安田は歓喜の声をチャンディさんを通して学校の先生に伝えてもらいました。そして、この方法をコンポンチュナン州で共有して全学校でできるようにしてもらえないかとお願いしました。

来年の自転車セレモニーにはこの学校の先生に成功事例として話してもらえないかなぁとラインでQちゃんと話していました。

さて、集まってくれましたみんなとはここでさようなら。学校がしっかり管理してくれるから安心です。補給パーツも届いたのでどんどん修理して長く使ってくださいね!!

やぎぃ~りぃ~のわたぁ~しぃ~♪&お昼休憩

さて、お昼休憩。チャンディさんがおもしろいものを見せてくれました。さきほどの中学校はトンレサップ川の近くにあります。こちらの写真の対岸に見えているのは島。川の中に島があってそこに人がたくさん済んでいます。だからこんな交通手段が!!

小さな渡し船に子どもたちが自転車とおもに乗っています。向こうの対岸に渡してくれる船です。1年契約で15ドルなんだとか。時間が来て出発するも、遅れてきた子どものために引き返してくれる、とても余裕のあるゆったり船でした。乗ってみたいなぁ・・・

さて、お昼に入った食堂で、よく見かける赤いコーラ缶を見つけました。ただ上部には「コーヒー」の文字とコーヒー豆のイラストが。どうもコーヒー味のコーラのよう。コカコーラが作っているものです。トライしてみましたが、安田の口には・・・めちゃめちゃ合いました!!これは癖になるかも・・・日本に帰ったらコーヒーとコーラ混ぜて飲んでみよう!!!

で、お昼のメニューはこちらの卵焼きとかスープとか色々4品ほど。皆でシェアしながらおいしくいただきました!!

ANG SEREIの自転車クラブにパーツを補給

午後からは2校のパーツ補給です。まずはこちらのANG SEREI中学校。まずは早速補給されたパーツの撮影。

そして、ありがとうメッセージビデオの撮影。学校の先生が「みんな集まれ~!」と声をかけると来るわ来るわの大集合。もう間違いなく100人以上います。
※なんか、メッセージビデオの子どもの数に差がありますが、それはもう仕方がありませんので、自転車クラブ設立、補給にご協力いただきました皆さん、どうかご容赦くださいませ。

こちらも往年の自転車たちが、やはりカゴのない状態ですが大活躍していました。

ビデオ撮影終了後、こちらの先生も管理表を見せてくれました。こちらの写真は修理履歴台帳。どの子の自転車がどの修理パーツをいくつ使ったかを管理しています。これで交換パーツの在庫を管理しているのだとか!!

もちろん再び・・・

「すばらしい!!これこそ自転車クラブマネジメントだ!!」

と安田は歓喜の声をチャンディさんを通して学校の先生に伝えてもらいました。そして、この方法をコンポンチュナン州で共有して全学校でできるようにしてもらえないかと再度念を押してお願いしました。

そういえば、明日は昨年の活動エリアだったカンポット州でのパーツ補給です。こちらの学校のように自転車クラブの管理が行き届いているといいですねぇ。今から楽しみです。

HUN SEN KAMPONG TRALACH High Schoolの自転車クラブにパーツを補給

安田&チャンディさん、怒っています。

何がって・・・・ひどすぎる。何がって?はい。これから書きます。

今日の最後はHUN SEN KAMPONG TRALACH High School。そう、中学と高校の併設校です。現在の首相の名前がついている学校だけあって新校舎が建てられるなど比較的環境の良い学校でもあります。

こちらの学校に自転車クラブを設立したのは一昨年。ちなみにオーナーは安田自身です。(ほんま自分がオーナーで良かった。これが他の方だったら申し訳なくて・・・)

まず、何を怒っているのかというといくつかあります。その1つが自転車クラブのプレートが無い。これまでもプレートはしまってあって私達の訪問に合わせて出してくるところはあるにはありました。ただ、ここの学校はプレートを無くしてしまったとのことです。しかもあげくには「そんなのもらってない」とまで言い出します。

「なんやとーこらーーー!!!!」と声を荒げるほど安田は子どもではありません。淡々とノートパソコンを広げ、2年前のデータを確認し、そのときに撮影した自転車クラブの様子とプレートが飾られている写真を最高の笑顔とともに提示いたしました。

でも無くしてしまったのは仕方がありません。しかも子ども達には全く罪がない。先生が悪い。先生のせいだから、子ども達は悪くない。だから気を取り直して補給パーツの撮影。

そして集まった自転車たち。

最後にお礼メッセージのビデオ撮影をしました。

「そんなん、プレートないぐらいで怒らんでも・・・」という声が聞こえてきそうです。そう、そんなのは安田がちょっと不機嫌になるぐらいで済みますし、チャンディさんも申し訳ないと代わりに誤ってくれるぐらいだし、そんなに大問題ではないのです。でもこのあと、チャンディさんも怒り出します。

それは補給パーツの確認のため自転車クラブの部屋に移動したときです。きれいに保管された自転車工具とまだまたたくさん在庫のある自転車パーツが2年前とほぼ同じ状態で残っています。なんでこんなにきれいなんやろう?そもそもこんなに残ってるのおかしいやん。それやったら、今回の補給いらんやん。

チャンディさんが先生や子ども達に尋ねてくれました。それは新しいマンモス校にありがちなのかもしれません。校長先生や他の教員と生徒との距離がものすごくあるのだとか。だから子ども達は「修理したい」って言い出せないというのが一番大きな理由のようでした。この答えを聞いてチャンディさんも怒りだすわけです。

補給パーツはもう一度教育委員会や他の学校と相談して、支給先を考えるのだそうです。でもすべての自転車クラブに今回は補給しているので、どの学校も今は十分。だから分配するか、必要になった時に支給するかするそうです。

だから、お礼のビデオは撮りなおせないので、先の「ありがとうビデオ」はそのまま使ってほしいとのチャンディさんからのお願い。なんだかやるせない気持ちでいっぱいですが、仕方ありません。何度も言いますが、子ども達はまったく悪くない。学校が悪い。もちろん、この学校では先の2校のようなマネジメントはまったくできていませんでした。

これで終わりなのですが、終わりじゃない・・・

さて、一応これですべての行程は終わり。プノンペンへ帰ります。ホテルではなくてEDF-Cambodiaのオフィスへ。

「なんで?」

そう。行方不明になった自転車プレート1枚がどうしても見つかりませんでした。だからオフィス機器をお借りして予備プレートを使って作り直そうということになりました。

こちらがオフィス。先週も訪れました。シナさんに「Wifiのパスワード教えて。なるべく厚い紙をプリンタへセットして。あと文具いくつか借ります。」とお願いして作業開始。

Wifiの設定して、こちらのプリンタ(HPでした)のドライバを入手してインストール。スムーズに設定も済み、自転車プレートデータを印刷します。それを予備で持参したプレートに文字データ部分だけをハサミで切って貼り付けます。もちろんラミネートなどはありませんので強度に心配がありますが、今の状態でできることはこれで手一杯でした。

さて、作業終了後、チャンディさんが夕食に誘ってくれました。行程にも本当は入っていたのですが、残念ながらお断りさせていただきました。

「なんで?」

体調不良です。帰りの車に酔ったのと、3時ぐらいからゲップがよく出るし、お腹もゆるい・・・今日のブログの冒頭でも書きました通り、吹き出物の続きのいつもの症状が出てきました。こんなときは何も食べずに寝るに限ります。

その旨をチャンディさんにお伝えして明日の集合時間を確認しホテルまで送ってもらいました。それがちょうど17時頃。明日合流する予定の友人とも連絡が取れたし・・・あとは寝よう!!!

と思うんだけど、ブログ書かなきゃ・・・あと講演の練習・確認も・・・というわけで、ブログを書きだし今は20時。あらま。動画ないのに3時間もかかってるやん(^_^;)

今日のブログはこれでおしまいです。今から講演の練習して風呂入って寝ます。

明日は自転車プロジェクト最終日。カンポット州にて残りの自転車の寄贈とパーツの補給です。明日もがんばります!!!


9日目(12月14日):自転車プロジェクト2018、無事に完了!!

みなさん、こんにちは。カンボジア自転車プロジェクトの安田です。

いよいよカンボジア自転車プロジェクト2018の最終日。今日はこれまでのコンポンチュナン州ではなく、プノンペンより南に140kmほどいったカンポット州での活動です。

今日の行程は以下の通り。

  1. 朝食
  2. ROLUOS中学校で51台の自転車寄贈式
  3. 同じROLUOS中学校の自転車クラブにパーツを補給
  4. 昼食
  5. ROANGCHAK SIMONG中学校の自転車クラブにパーツを補給
  6. CHBA AMPOV中学校の自転車クラブにパーツを補給
  7. プノンペンに戻って夕食・解散

「あれっ、これまでよりゆっくりな予定だなぁ」と思った皆さん、それは大きな間違い。カンポット州までの140km。国道3号線をずっと南下していくのですが、途中から道路事情がとても悪く時速20kmぐらいでしか走れない箇所が多くあります。だから片道に要する時間はおよそ3時間半~4時間。ほぼ移動に要する時間という、なかなかハードな一日でした。

それでははりきって今日の1日を紹介して参ります。

乾さんご夫妻と合流しての朝食

今回の自転車プロジェクトは例年と違い、安田1人ではなく一緒に行動してくれるひとが登場するのが大きな特徴です。先日はQちゃんが色々と手伝ってくれましたが、今日は1日乾さんご夫妻と同行しての活動となります。

まずは安田が利用しているホテルのワンショット。今日もとってもいい天気です。建物とってもいい感じでしょ?coffee Todayの看板が大きすぎてホテルの名前が見えません。「RSⅡ Guesthouse」といいます。外国人観光客が多いエリアに建つとってもいいホテル。おすすめです。

で、待ち合わせの予定時間6時30分を少しすぎてチャンディさんと合流。そして本日ご一緒する乾さんご夫妻のホテルでピックアップして出発。下の写真はその後の朝食でのご夫妻の写真。乾さんご夫妻はナンクルナイサーケアネットという福祉介護系の会社を経営されています。今回は自転車クラブの設立にご協力いただいたのですが、クラブの設立は先日完了しており、そのシーンを直接お見せできなかったのが残念でした。机の上には指さし会話帳。とりあえず、「ちぇむりあっぷすお(こんにちは)」と「おっくんちゅらーん(ありがとう)」の2つだけでもとクメール語を学んでいる最中です。

朝食はいつもと同じ感じなのですが、安田は今回バーイサイッチュルーク(豚ごはん)にしました。トロトロの豚肉とあっさりスープがおいしかったです。

ROLUOS中学校で51台の自転車寄贈式

途中の道路事情もあって到着は大幅に遅れました。10時開始の予定が到着は11時前。みなさん、お待たせして本当にごめんなさい!!!

まずは校門前で教育長や校長先生とご挨拶。

そしてこちらでもクロマーをかけてくださいました!!バックパックの色とお揃いでいい感じでしょ!!(^^)

そしてクロマーは乾さんご夫妻にも(^^)

そしていよいよ入場です。入口の校門には横幕で歓迎のメッセージが飾られ、ずっと向こうまで子ども達の列が続きます。

ここの子ども達は終始にこやか。ちょっと下の写真ご覧ください。

今までの入場でしたら来客が通り過ぎたあとの生徒さんは自然解散的にばらけていくのですが、こちらの学校は違いました。後ろからずっと笑顔で旗を振りながらついてきてくれるのです。

だからどんどん後ろ集団がにぎやかになっていきます。こんな感じ・・・

って写真では伝わりませんよね!!動画でもちろん撮影しましたのでそちらをご覧ください。3分の短い行進ですが、楽しいたらもう、最高でした!!

そしてセレモニー開始。大遅刻のせいもあってセレモニーは大幅に短縮。安田と教育長のスピーチだけとなりました。

安田英語でスピーチ中。基本的にはプロジェクト初日にコンポンチュナン州で行ったスピーチと同じですが、なんだかとっても急いでる感じだったので、「昨年はこのカンポット州まで2日間かけて自転車で来ました・・・」のくだりは大幅カットしました(^_^;)

慌ただしいのですが、それでも子ども達はなごやかに聴いてくれていたようです。

  そして教育長のスピーチ。「また長くなるかも・・・」と思いきや、教育長も短めスピーチ。もっといっぱい語りたいことあったと思うのですが、ごめんなさい。そして校長先生とかスピーチ全部割愛で本当にごめんなさい。

その後、プレートの取り付けや修理備品、マニュアル・軍手等の配布が行われましたが、全員で手分けして行ったため写真が全くありません(^_^;)

そして記念撮影。

こちらは全員集合のもの。みんな修理しながら大事に乗ってくださいね。こちらでは51台の自転車をプレゼントすることができました。ご協力いただきました皆さん、ありがとうございます!!

集合写真の撮影が終わりましたら一人一人の撮影です。さきの備品配布やこの写真撮影など乾さんご夫妻にも色々助けて頂いて本当に助かりました!この場をかりてお礼申し上げます!!

撮影は遠い学校から来ている子ども達から先に行われ、終わり次第こんな感じでトラックに乗せてみんな帰っていきます。

これにて無事セレモニー&撮影大会は終了です。そして一息入れる間もなく・・・自転車クラブへの補給パーツの提供です。

ROLUOS中学校の自転車クラブにパーツを補給

まずは補給パーツの確認。在庫がほとんどなくなっていました。補給できて良かったです。これでまたたくさんの自転車がよみがえります!!

と、撮影してましたらツールボックスの中に入っているノートを発見。もしかして管理表かな?と中を見せてもらいました。

なかは部品ごとの在庫管理表でした。昨日はコンポンチュナン州で自転車クラブのマネジメントについてちょっと書きましたが、カンポット州でもしっかり管理されているようでした!!とってもうれしい!!!

そしてお礼のメッセージビデオを撮影。みんな自転車大事に乗ってね!!

お昼ごはんはカンポットならではのシーフード!!

カンポット州はフルーツ王国でモニュメントがドリアンなのですが、海に近いこともあってシーフードも名物だったりします。お昼ごはんは海の魚を揚げたあんかけや、イカと野菜をグリーンペッパーと炒めたものなどとってもおいしくいただきました!!   

ROANGCHAK SIMONG中学校の自転車クラブにパーツを補給

午後からは2か所のパーツ補給です。1つめはROANGCHAK SIMONG中学校。訪問したとき、自転車修理をしていたので早速お手伝い。前輪ブレーキの修理でした。ハンドルとブレーキ金具が壊れていたので新しい補給パーツの中から交換です。

でもなんせスケジュールが押しているのでお手伝いも途中で抜けさせてもらい、まずはメッセージビデオの撮影。たくさんの子ども達が集まってくれました。

そして補給用のパーツを確認。

こちらには昨年プレゼントされた自転車が結構集まっていました!!ずっと付けてくれていたんでしょうね。プレートが日焼けしています。

CHBA AMPOV中学校の自転車クラブにパーツを補給

本日最後の行程でもあり、カンボジア自転車プロジェクト2018の最後の訪問先でもあり・・・そして安田にとっても思い入れの高い自転車クラブ。

それは何故かといいますと、こちらの自転車クラブは昨年設立されて、安田が協力させて頂いて自分のプレートがついています。一昨年にもクラブは設立しましたが、残念ながら壊滅状態(詳しくは昨日のブログをご覧ください)。今年は安田の自転車クラブを設立していませんので、事実上こちらが唯一の安田の自転車クラブというわけです。どうなっているかなぁ・・・と正直しんぱいだったのですが・・・

到着するやいやなたくさんの子ども達が集まってくれました!!!!

めっちゃうれしかったです!!!早速、パーツ補給のメッセージビデオを撮影しました。みんな元気良かったです(^^)

そして補給パーツを確認。

こちらの学校にも昨年プレゼントされた自転車が何台か集まっていました。ずっと愛用される自転車。その自転車で学校に通う子ども達。そんな一場面に関わることができるのが何だかとってもうれしいのでした。

で、そろそろ終了かと思っていたのですが校舎から子供の声が。そうそう、せっかくだから乾さんご夫妻にも授業の風景を見てもらおうと先生にお願いしました。そしたら、3つあるすべてのクラスを順番に見せてくださいました。それにはとっても素敵な理由があったのです。

教室に入るとみんな起立して挨拶してくれます。安田が「チェムリアップスオ(こんにちは)」というと「チェムリアップスオ」と返してくれます。そして先生の合図で

「コンニチハー」

「アリガトウゴザイマシター」

と日本語でお礼をいってくれたのです。合図で一斉にということはきっとこの日のために練習してくれたのです。

「こんにちは。どういたしまして。」と日本語で返事しました(^^)

こちらの写真は一番前の子のノートを見せてもらっているところ。クメール語で書かれているので何を書いているのかわかりませんが、タイムテーブルのようなものだったのでチャンディさんに「時間割ですか?」ときくと、そうでした。学校が終わるのは午後5時だそうです。暗くなってくる時間帯なので自転車で安全に早く帰ってね!!

そして2つめのクラスへ。こちらでも同じく先生の合図で「コンニチハー、アリガトウゴザイマシタ!」と言ってくれます。

そっか、先生は練習したみんなのことを見せたくて全クラス見て下さいと言って下さったのですね!!なんかもうとってもうれしくって!!!!!

なんでって、もちろんこの日のために練習までしてくれた「オ・モ・テ・ナ・シ」の気持ちがうれしいです。

そして、子ども達の姿を見てほしいという先生の愛情もうれしかったです。

そしてそして、そこには先生と生徒の固い絆というか愛情というものが感じられて、子ども達は先生に愛されながらここで勉強しているのだなぁと感じたのが本当にうれしかったのです。

この学校は本当に愛にあふれていました。

で、また一番前の子に話しかけています。ちょうどカバンに「1、2、3」や「A、B、C」のデザインがされていたので、

「くにょむちょんぐりあんぴあさーくまえ(私はクメール語の勉強がしたいのです)」と伝え、1、2、3の読み方「ムオイ、ピー、バイ」を教えてくれました!!

そして、ちょうど授業は英語だったようで、「誰か英語で一緒にお話ししませんか?」と尋ねたら一番うしろの子が手をあげてくれました。名前や年齢を尋ねたり教えたり・・・そして将来はエンジニアになりたいという夢まで語ってくれました!!!がんばれ!!この機会に勇気を出して手をあげた君にはすでに未来への道が開いているよ!!

そして3つ目のクラスへ。こちらでも「コンニチハー、アリガトウゴザイマシタ!」のおもてなし。もう涙が出てきます。

そしてまた前の子のノートを覗きこみ、チャンディさんに何の授業か聞いてみると生物だそう。

「一生懸命勉強してね!!!」という言葉に「Yes!」と答えてきたので、あっ、このクラスも英語いけるんだと思いました。で、先のクラスと同じく、誰か一緒に英語でお話ししましょう~とお誘いすると次は女の子が手を挙げてくれました。

この子とは家族の話をしました。なんと9人家族。安田のファミリーは3人で私と家内と10歳の娘です。と教えてあげました(^^)

とっても楽しい時間を過ごしてこちらの学校の訪問は完了。この時点で15時30分。そう、朝ここに来るのに4時間かかったということは、今から帰っても19時30分。だから急いでいたのです~!!!というわけで撤収です。

帰りの道中~でちょっと作業

帰りの車。プロジェクトが完了した満足感に浸りつつ、帰ったらすぐにブログを書こうと画像や動画の圧縮など事前にできる作業をしていました。他にも・・・というのが日本の事務所にあるパソコンにリモート接続してFAXを送るというもの。カンボジアでデザリング機能を使って接続しているノートパソコンからリモートアクセスのソフトを使って普通に作業できました。しかもプノンペンなどの都心部ではなく、農村エリアからの帰り道です。カンボジアの通信インフラの充実さとテクノロジーのすごさの両方に感動しつつ作業はスムーズに済みました。

そして打ち上げパーティ!!!

プロジェクトの完了を祝ってみんなで夕食。とっても楽しい宴となりました。チャンディさん、スナさん、マブさん、本当にお世話になりました。そして今日一日同行してくれました乾さんご夫妻、ありがとうございました。そしてお疲れ様でした!!

そして最後のお楽しみ

宴が終了してホテルに戻ってきました。荷物をすぐに置いてすぐに出かけます。何故なら「メコン川でかんぱーい!!」は絶対に今やるべきだと思ったからです。コンビニで缶ビール2本かってメコン川へ。

川に向かって「かんぱーい!!」

この4日間の取り組みを振り返りながら・・・といいますか色々ありました。本当に。でもまずは皆さんへの感謝と自分へのお疲れ様で30分ほど一人の時間を楽しんでいました。

今回は(今回も?)色々と反省点の多いプロジェクトとなりましたが、まずは無事に終えることができました。支えて下さった皆さん、本当にありがとうございます。ご協力いただいた148人の方、深く感謝申し上げます。

奨学生の子や、学校の先生、子ども達、そしてチャンディさん。みんなに「来年また来るよ」と約束してしまいました。カンボジア自転車プロジェクト2019は少しの休息と2018のリターンの発送を終えてからスタートしたいと思います。これからもどうかご支援・ご協力よろしくお願い致します。

で、明日からどうするの??

メコン川でビールを飲んでいるときにジョンから電話がかかってきました。さっきはホテル前にいなかったのですが帰ってきたそうで。というわけで、明日、明後日とジョンの実家に遊びに行く約束の詳細を詰めようとホテルに戻ってジョンと話をしていました。

ジョンは実家の田んぼの稲刈りのため一昨日に実家に戻って今夕戻ってきたそう。

安田:「今日戻ってきたのに明日またいくの?」

ジョン:「全然かまわないよ。かみさんは病気で調子悪いけど!」

えっ?何言ってるの?奥さん、調子悪いの?そんなときにお邪魔できないよ・・・

というわけで明日、明後日の予定が白紙になりました。ジョンの実家にまた行きたいのはやまやまなのですが、奥さんに気をつかわせてもっと体調が悪くなったら本当に申し訳ありません。奥さん、大丈夫かなぁ・・・

で、明日のプランは・・・

最初に思いついたのはちょうど週末なのでプノンペン発カンポット方面への列車が運行しているなぁ・・・でもネットで見ると片道4時間かかるのでちょっと無理があるなぁ・・・

次に思いついたのはカンボジアのコーヒー産地モンドルキリ地方へのツアーに参加・・・でもネットで見ると2泊3日しかない。無理だなぁ・・・

その次に思いついたのはシェリムアップまで飛行機で日帰りアンコールワットツアー・・・いやいや無理あるしもったいないやろ・・・

で、考えるあきらめました。よくよく考えてみると月曜日のプノンペン大学での講義の準備をするのが一番順当な時間の使い方ですよね(^_^;) そう、上のプランはすべて逃避行プランだったのでした。

明日はちょっとゆっくり寝て、マッサージ受けて、講義の準備をするまったりな1日にしようかと思案中です。

明日からまた自転車プロジェクトとは関係のない番外編が始まりますのでどうぞお楽しみに!!


10日目(12月15日):講義の準備、ちょい観光・・そして・・・

みなさん、こんにちは。カンボジア自転車プロジェクトの安田です。昨日にて自転車プロジェクト2018は完了。今日からはのんべんだらりとした番外編になります(^_^;)

今日の予定は、月曜日に予定しているプノンペン大学での講義準備とホテルの目の前にあるアレの観光だけという完全ゆったりモードのスケジュールなのでした。それでは行ってみましょう!!!

手帳が無い!!!!!!

朝起きて、さっそく講義準備に取り掛かろうと荷物の中から手帳を・・・手帳を・・・あれっ?無い?

こんなとき家内なら2秒で「そこあるやん、ちゃんと見いや」と見つけてくれるんですが・・・仕方ないのでバックパックの荷物、スーツケースの荷物、各種ポケットに入っているものを全部いっかい出して大整理大会・・・ついでにスーツケースに持って帰るものを詰め込んだり・・・

無いなぁ・・・

そこで記憶をたどって・・・昨日の打ち上げ夕食代とチャンディさんに買ってきてもらったクロマーの金額を書いたのを覚えているので昨日の晩まであったんだよなぁ。あ・・・金額を書いたレンタカーの中か?

というわけで、チャンディさんに連絡。「もしかしたら手帳を車の中に落としたかもしれません。ドライバーさんに尋ねてみてもらえませんか?」

そして、このまま待っていても講義準備が進まないので、近くのコンビニにノートとついでに消しゴムを買いに行ったのでした。

で、戻ってきたら・・・ありました・・・ベッドの上にポツネンと。やっぱり家内の言う通り「目の前にあるやん」状態。なんでこれが見えないんでしょうかねぇ・・・不思議でなりません(^_^;) チャンディさんにすぐ連絡。「ありました。ごめんなさい!」

で、講義準備・・・

素敵な景色の窓辺でパソコン開いて、しゃべる内容をノートに書き留めていきます。この講義のオリジナルは去年12月にインドでやらせてもらった分。でもインドでは原稿片手だったので今回はアンチョコにキーワードだけ書き込んでいきます。スライドの枚数も25枚に絞り込みました。

で、進めていくこと2時間。スライド番号21番まで進みました。そして限界。「お腹すいた―!!!」ということで出かけることにしました。

朝さんぽ

時間は10時。ちゅうと半端で朝ごはんの屋台はもう撤収してしまっているし・・・と、先日入ったマッサージ屋さんの前を通ったので、マッサージしてもらおうかなぁ・・・と入店。

また同じく90分10ドルコース。マッサージをしてくれたのはジニ君。そういえば、前回の人、名前聴いてないなぁ・・・

安田:「おいら、1週間ほど前にも来たんだよ。名前だれだっけなぁ・・・コンポンスプー出身の若手の人・・・」

ジニ:「それ、おれ。名前はジニ(^^)」

なんて挨拶をしてマッサージスタート。今日もよろしくお願いします。

ジニ君と話の続き。日本の歌を知っていて好きなのは夏川りみさんの「涙(なだ)そうそう」ちゃんと歌詞も覚えていました。マッサージを習っているとき、併せて笛も習っててそのときの先生が教えてくれたそうです。マッサージの先生も笛の先生も日本人だったそうで。

ジニ:「あなたの体、パーフェクトですねぇ・・・」

安田:「そりゃそうだ、1週間前に腕のいいマッサージ師に施術してもらったからね」

というような会話をしながら、ときどき眠りながら・・・90分は過ぎていきました。

「また来るよ!」と1ドルチップをお渡ししてお店をあとに。

何食べようかなぁ・・・と思ってたら「ハッピーアワー」の文字が・・・

あぁー「マッサージで汗もかいたし!」とわけのわからない理由で、いつものお店に吸い込まれていきました。

いま、お昼の12時半ごろ。昼飲みは楽しいなぁ・・・とビール2杯で1ドル払い、店を出て大満足でホテルに帰りました。

そして、昨日はできなかった大洗濯大会。クロマーが持ってきたのも含めて3つになりました。うちにも1つあるので全部で4つ。全部思い出深いクロマー。手前のグリーンは乾さん夫妻との旅の思い出。向こうのピンクはQちゃんとの旅の思い出。ついこないだのことなのに、ちょっとセンチメンタルになっちゃいますねぇ・・・(もちろん、心のBGMは伊代ちゃんのセンチメンタルジャーニーね。)

で、洗濯も済んでベッドにごろん・・・・あれっ、お腹すいたって出かけて行ったのに何も食べてないやん・・・時計を見ると13時。

ちょっと中途半端。何故なら、次の行程のプチ観光はオープンが14時なんです。場所は目の前。30分ほどゆっくりして出かけることにしました。

いざ!!!

で、観光に出かけてる時間。まずは腹ごしらえ。メコン川とホテルの間にあるローカル店に入りました。ここも3年前にはじめてプノンペンに来たときから気になってたんですよねぇ。ちょっと古ぼけてて不安なのですが、3年前からずっとそこにあるということは名店なんでしょう!!

お店に入ると、どうもメニューは焼うどん1つだけみたい。目玉焼きをつけるかどうかのオプションがあります。ちょうど娘さんがお父さんから手ほどきを受けているときだったようで、僕のぶんもかわいい娘さんが作ってくれました。ウ。

これがその焼うどん目玉焼きのせ。あっ・・・超半熟・・・やばいかな・・・と思いつつも自転車プロジェクトが終わったあとなのでまぁいっかと食べちゃいました。今度「よく焼いてくれ」というクメール語をおぼえよ・・・「焼く」はアン。だったら「アン!アン!」といえば通じるのか・・・「~すぎる」はペーク。「生の」が「チャウ」。だったら「ペークチャウ!」で「生すぎる」なのか・・・こんど試してみるかなぁ。

で、行きたかった観光地というのはこちら。王宮です。道路を挟んで国旗が出ているときは王様が王宮内におられるという意味らしいです。

ずっと外から、きれいな建物だなぁ・・・ライトアップもきれいだなぁ・・・としか眺めていなかったのでいざ中へ!!!ちなみに入場料は10ドル。ノースリーブや短パンだと入場を断られることもあるので要注意です。

入り口で10ドル払って中に入ろうとしたら・・・あぁ・・・半パン男が揉めています・・・入口の注意書きに書いてあるんだからちゃんと守ろうよ。ここ、王宮だよ。王様がおられる場所だよ。ただの観光地じゃなくて、カンボジアの人たちにとって大切な場所なんだから。僕たちは外部の人で、見せてもらう立場なんだから・・・決められたことを守ること。ただそれだけです。皆さんは「もしかして、その揉めてるってあそこの国の人?」と思ってるでしょ。もちろん正解です。チケット売り場の列にも並びません。結局、半パン男は強引に中に入っていきました・・・その行為が、何人の人の「これから王宮観光を楽しもう!」という気分を壊しているのか、きっとあの人は一生考えることなんてないんでしょうね・・・

気を取り直して王宮観光開始!!!

安田の右手には「地球の歩き方」。久しぶりに開きました。王宮の内部の地図とそれぞれの建物の名称が載っているのでガイドにはとっても便利。「折角だから、全部の建物を見て回ろう!」というわけで、「地球の歩き方」のガイドブックに振られた建物番号順にめぐっていきました!!

1 勝利の門

まずはきれいな門。「勝利の門」というのだそうです。言われとか歴史とか・・・まではわかりません。

2 即位殿

次は即位殿。こちらがメインの建物の1つ。高さは59m。戴冠式などの王室行事が執り行われるところです。中を見れるのですが撮影禁止。室内は床、壁、天井それぞれにきれいな彫刻や絵が施され、豪華なシャンデリアが並び、本当に豪華な設え。もちろんおごそかな雰囲気。空気。もう「すごい!!」としかいいようがありません。皆さん是非見に来て下さいね~
※一部のブログに内部の写真が何故か出ています・・・どうしても見たいという人はこちらでどうぞ。ちなみにこちらのブログにある「正面からは撮影禁止なので」ではなく、正確には「内部は撮影禁止」です。


内部を見ようと見学者がたくさん!!


よう!兄弟!!


いたるところにきれいな彫刻がほどこされています!

3チャン・チャーヤの館

4ゾウ舎


なかにゾウ・・・いるのでしょうか。でも王室行事にも登場しそうですんもんねぇ・・・中は見られませんでした。

5宝庫


こちらの左側の建物が宝庫です。奥の工事中のが「ナポレオン三世の館」、右側が「執務室」です。


宝庫は中を見学するこたができます。


こちらの宝庫では様々な時代の王宮で使われていた品々が展示されています。とってもきらびやか!

そして、こちらの2点はウドンに王宮があったときのもの。「ウドン、行ってきたよ~!!」と思いつつ、じっと眺めて想いを馳せていました。

6国王の執務室

7ナポレオン3世の館(上の写真の左側、工事中です)

8宴会ホール

なぬ!!!宴会!!!!

こちらが宴会ホール。向こう側がオープンスペースになっています。 
天井にはきれいな絵画が。
一面に広がっています。細かく見てみると1枚1枚異なります。

こっちは床のタイル。


それが一面に。ここで要人の方々をおもてなしするのでしょうか。ここでビール飲んだらおいしいだろうなぁ・・・・

9図書館

こちらが図書館。反対側に入り口があります。
中には牛の石像が祀られていて、一生懸命お経を唱えている人たちが何人かいました。棚に重ねられた古い本は何の本なんでしょうか。

10シルバーパゴダ

王宮横のシルバーパゴダ。同じ入場チケットで両方を見学することができます。

たくさんの見学者が内部に入っていきます。

こんな感じです。入口では靴を脱がないといけないので大混雑。安田はまたサンダルを脱いでバックパックの中にいれて中に入りました。

こちらも内部は撮影禁止。入口に「NO PHOTO」の看板が。スマホもバックパックになおしてゆっくりと見学しました。

内部の話をしますと・・・宝石がちりばめられた金銀の仏像。その他豪華きらびやかな装飾品。そしてなんといっても床は5000枚以上の銀のタイルが敷き詰められています。ちなみに銀のタイルを裸足で感じることができるのは入口と出口だけ。他は上から絨毯が敷かれています。ちょっとだけひんやりしたあの感触は気持ちよかったです。これからの人生、銀のタイルを裸足で踏むなんて経験ないでしょうからねぇ・・・

11鐘楼

12ミニチュアのアンコールワット

13スラマリット王のストゥーパ

14王家式典の館

ここもさきの宴会ホールのように吹き抜けの広い会場になっています。
夜にライトが灯されたらきれいなんだろうなぁ・・・

15カンタ・ボーファ王女のストゥーパ

こちらストゥーパもきれいですが飾られているお花もきれいでした!!

16「カイラス山」を模した丘

こちらだけ少し丘というか小山というか、階段を上って行ったところに建物が見えます。

建物の周りには何頭もの仏像が。

こちらが内部。この中には何が祀られているのでしょうか。

17コエン・ブリア・パット

こちらは黄金の仏足があるコエン・ブリア・バット。

内部を見ることができます。こちらがその黄金の仏足(ブッダの足跡)でs。

18「ラーマーヤナ」の壁画回廊

即位殿やシルバーパゴダの内部もきれいでしたが、一番安田のお気に入りは敷地内を囲むように作られた回廊の壁画、それと回廊の入り口にほどこされたドアの装飾。

やっぱりスマホのカメラなんでしょうか。色が美しく出ていませんね(^_^;)ごめんなさい。

19アンドゥオン王のストゥーパ

20ノロドム王の騎馬像

21ノロドム王のストゥーパ

22その他

これでメインの見学は終わり。地図を片手に動き回り、2時間ほど滞在していました。こちらでは番外編としてその他の写真をご覧ください。


こちらは巨大な一枚板にほどこされた彫刻。

「クメール文化・生活博物館」の展示

こちらはシルバーパゴダ内の売店の裏側。お店を手伝っている3人の子ども達がご褒美(?)のアイスをおいしそうに食べていました。それにつられて観光客がどんどんアイスを買っていきます。そっか、看板娘の販売戦略か!!!

涼しげなスイレン鉢。中にはメダカ?きらびやかなぁ熱帯魚のようなものも泳いでいました。

白ゾウの彫刻。

こちらは12~13世紀ごろの地図。クメール王国がバーマ(ミャンマー)、チャンパ(ベトナム)をしのぐ大国だったことがわかります。

こちらは10世紀ごろの地図。

そして出口付近では楽しい演奏が繰り広げられていました。ビデオで撮ってきましたのでどうぞ!!

で、出口でもらった王宮デザインの水。記念に持って帰ろうかと思いましたが持ちこみ禁止だしスーツケースで漏れてもいけないので、ここでいただきました。

見学後に・・・まさか・・・

王宮見学もこれで終わり。2時間も歩き回るとねぇ・・・喉が渇きました(ってさっき王宮ウォーター一気のみしたのですが・・・)やっぱりねぇ・・・はい。ビールです。ビール。

いつものハッピーアワーのお店にて。いつもビールだけでは悪いのでコーンフリッター(2ドル)を注文し、一息。ビール2杯で1ドルだから合計3ドル。30分ほどまったりしていったんホテルに帰ることにしました。まだ16時半なのですが・・・

で、ホテルに戻って・・・ひと眠りしようとベッドに寝ころがり・・・目が覚めたら朝の6時だったわけです・・・14時間ぐらい寝ていたことになりますね・・・で、朝起きてあわててブログを書いているのです(^_^;)

ただいま9時。ここんとこブログに書くのだいたい3時間かかってます。楽しいんだからいいんですけど、家内からは「長すぎる!!!」とたまに言われちゃいますが・・・

さて、今日の予定ですが、もちろんそんなに予定を詰め込んでませんよ。思い立ったのが伝統文化のアレを見に行くこと。それと、「地球の歩き方」のお店ページに3か所ほどドッグイアーがつけてあるんです。なんでつけたのかわからないのですが、まぁ試しに行ってみます。足が無いので昨日見つけたレンタルチャリンコいってみようかな??

もちろん、お出かけの前に明日の講義の準備を終わらせておかないとねぇ。スライド番号22から。全部で25なので1時間もあれば終わるかな!?

それではみなさん、最後まで読んでいただいてありがとうございました!!

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