カンボジア訪問記、3日目の12月2日の様子を紹介します!!
夜行バスに乗ってシェムリアップに移動してきました。バスはなんと6時に到着。
「どうせ遅れるやろ~」と思っていたのですがお見事。でも今日の最初の用事は9時から。ここからだと8時に出ればいいので6時から2時間ほどバス停留所のベンチで寝てました(^^)
でいよいよスタート。最初の用事はマラソンへの参加手続きでコンベンションセンターに行かなければなりません。距離にしておよそ5キロ。街歩きにはちょうどいい感じです(^^) こちらの写真はカンボジアではお馴染みのガソリンスタンド。まだドラム缶形式なのはマシな方です。あとでもっとも標準的なスタイルのものも紹介します。
おぉ、さすがアンコールワットの町。こんなものまで売っています・・・しかし誰が買うのかなぁ。信仰の熱い人がうちに置くのかなぁ・・・
こちらもそうです。ちなみに真ん中に写っているのはナーガ(蛇神)です。水の神様として橋にも据えられています。
で、町は盛り上がってるのかなぁと思っていたらありました。明日参加するアンコールワット国際ハーフマラソンの案内板。数千人の外国人ランナーが集まる大きなイベントなのでホテルもトゥクトゥクも観光客向け商売はかきいれどきですねぇ。
こちらがコンベンションセンターに行く途中に見つけたナーガ。橋をしっかりと守っています。
それで約1時間歩いて見つかりました。コンベンションセンター。展示会などをやる場所のようです。入口に参加者名簿がずらっと貼り出されてみんな見ています。でも受付カウンターも無いのでとりあえず中に入りました。
こちらが受付カウンター。距離と性別に分かれて並びますがやはり圧倒的に21キロ男性が多い。列を待つこと20分。意気揚々と申込完了の知らせのコピーを見せたら、
「ごめんなさい。これでは受付できないの。(英語、やさしいお姉さま風)」
「えっ!?何で?どうして?」
「建物の外に参加者一覧があって、登録番号が書いてあるからそれで探してほしいのよ~(英語、やさしいお姉さま風)」
あっ・・・入口にあったあれか・・・でも20分も並んだのに・・・列はさらに長くなってるのに・・・上目づかいで懇願してもダメでした(^^;
というわけで改めて入口の名簿を確認。アルファベット順に並んでいるのですぐ見つかります。日本の人と推測される名前もたくさんありました。
そして再び列に並んで無事登録完了。受付業務効率化のためなんでしょうけど・・・まぁ結果オーライでいいか。
さて、次の任務はアキラ地雷博物館(今はカンボジア地雷博物館?)に行くことです。少し遠いと知っていたのでまぁ往復で20ドルぐらいかなぁ・・・と最初に目があった彼と交渉。
「10ドルでどう?」
「そりゃやすすぎる!!倍の20ドルはいる。遠い。ガソリン必要。時間も片道45分かかる。」
「そやねー。じゃあ20ドル払うよ。」と、予定の相場だったのであっさり快諾。
そしていざ出発!ほんでから、シェムリアップで最初に出会ったトゥクトゥクドライバーの彼は当たりなのか外れなのか。とりあえずヘルメットにはカタカナで「コスミック」って書いてあるので当たりだと信じて・・・
途中、給油しました。遠いもんね。こちらのガソリンスタンドはガラス瓶にガソリンを入れて売っています。「一ビンいくら?」といった感じです。ちなみに町には自動車向けの普通のガソリンスタンドもあるのですが、ガソリンの値段は日本とそう変わりません。物価が安いだけにガソリンは高価なものなんでしょうねぇ。
お店の人がロウトを使ってジョボジョボと入れてくれます。これで博物館まで行けるかな!!出発!!ゴー!!
で、長旅で景色を楽しみつつも昨日から安田のGパンのポケットに突っ込んでいたRedBullを飲んでみることにしました。こちら日本のものとは成分が違います。かなりキツメだそうで・・
こちらが成分表。先頭には「タウリン1000mg配合!」とあります。
「なんやそれならリポビタンDと同じやなぁ」と思いつつも2行目以降、字が小さすぎて見てると乗り物酔いしそうなので諦めました。常温のRedBullはかなりトロトロ濃いめの味でした~。
で、ドライバーさん。国道をそれて田舎道へ。えらい早いなぁ~。もっと遠いやろ~。片道45分やで。抜け道かな・・・まぁ任せといたらいいやろ。と風景を楽しんでいたら・・・
「着いたよ。ここだ。待っているからゆっくり見ておいで。」
と、到着した建物には”War Museum”とあります。あれっ変わったんかなぁ・・・中には2人外国人も見てるしなぁ・・・でも近すぎやろ。というわけでGoogleマップで場所を確認。
「・・・全然違うやん。しかも反対方向やし。こいつ絶対同じ手口でだましてるな。日本人やと思って気がつかへんって思うてるやろ。いっちょやるか。」
というわけで休憩モードに入りかけたドライバーを呼び出して口論開始。
安田:「ここじゃない。アキラ地雷博物館はここ。間違えたのはしょうがない。はやく行こう。」
ドライバー:「ここがそうだよ。」
安田:「この写真と地図見てみて。全然違うやろ。早く行こう。」
(この時点でこの偽物博物館の受付のお兄ちゃんはニヤニヤ笑っています。グルかいな・・・徹底抗戦開始。)
安田:「行くの?行かないならお金は絶対に払わない。反対方向に来てガソリンと時間無駄にしているけど、それはそっちのミスやから20ドルのまま。早く行こう!」
ドライバー:「でも、ここから反対方向に行ったらアンコール遺跡の敷地内通らなあかんから、あなたは旅行者だから入場料かかるよ。30ドル以上必要よ。ここでいいじゃないか。」
安田:(地図を持ち出して)「そりゃここから最短ルートならそうなるやろうけど、それもそっちの間違いやん。回り道したら遺跡内は通らずに済む。ほらこの地図みて!西側でも東側でも回り道したら大丈夫やろ!」
ドライバー:(やっとおれた。そして交渉が始まった)「ここからだったらたくさんガソリンがいる。5ドル足して25ドルにしてくれないか?」
安田:「あなたのミスだから、その話はおかしい。20ドルしか払わない。行く?行かない?行かないんだったら他のトゥクトゥクドライバー探すから。そのかわりあなたには全く払わないよ。」
(ちなみにここは農村エリア奥深く。安田自身で別のトゥクトゥクを見つけられるかどうかは自信ないのですが・・・)
ドライバー:「わかったよ。行くよ。」
で、ようやくスタートしました。「5ドルぐらい、いっか」という気持ちが無いわけでもありません。でも自転車プロジェクトで行く家庭の子どもたちは朝早く、それと学校から戻ったあと籐の網かごなどを作って自ら稼いでいます。それがだいたい1日1ドル。彼等の5日分です。この断った5ドルはもっと有意義なものに使いたいなぁと思います。今日、有意義な使い方見つかるかなぁ。
きっとトゥクトゥクドライバーの彼にとっても今回は正直儲からないんだと思います。だから観光客にウソを付くのはやめてほしいなぁ。だましてお金を取るのはやめましょう・・・ってこの人は止めないと思うけど(^^;
また給油です。こんどの売り子さんはこの小さなかわいい女の子。うちの手伝いしてえらいね。カンボジアの子どもは本当によく働きます。でもいつもお母ちゃんと一緒に店番して楽しいだろうねぇ。親と一緒に過ごす時間の長さはきっと日本人では全く敵わないでしょうねぇ。
手つきも慣れたもの。手にかからないようにねぇ!
今回の移動はGoogleマップで確認しながらちゃんと博物館に向かっているかチェックしました。いいかんじ。放牧の牛も多くなってきました。
カンボジアの牛はこんな感じです。とっても痩せています。農村エリアでは牛、豚、にわとりなど様々な家畜を育てています。にわとりは食糧。牛や豚は現金収入にかかせないものなのです。
それで、ようやく到着。
ドライバー:「ほんとに遠かったよ。本当なら往復で40ドルぐらい欲しいところさ」
安田:「(それには触れず)待っててね」
というわけで見学開始です。
入り口はこんな感じ。掘り起こされた不発弾がしっかり処理されて入り口に並んでいます。こんな爆弾。空から降ってくるんですね。しかも一度にたくさん。戦争を知らない世代・人たち、私も含めてまったく想像できません。
入り口で日本語ガイドの聴ける端末を借りていざ見学開始。
中に入るといきなりこれです。地雷はお弁当箱よりも小さい。大量生産するので原価は1個1ドルぐらいだそうです。そしてこの地雷は踏んだ人を殺さない程度の爆薬しか入っていません。でも踏んだ脚は吹っ飛びます。だから歩けなくなる。でも生きてるから見殺しにできません。両脇で2人の兵士が抱えていくわけです。だから3人の兵士を疲弊させ、そして治療やその後の生活において敵国のお金をどんどん使わせようという意図があります。
こちらが当時の義足。これで歩くの痛いだろうなぁ。カンボジアは今は内戦も終わっていますがまだ埋められた地雷がたくさんあります。かなり改善されていましたが、まだ地雷の被害に合う人が後を絶ちません。そのほとんどは子ども。そして家畜です。あとに出てくる「Danger! Mine!(英語とクメール語併記)」の字が読めず、遊んでいるうちに駆除していないエリアに入ってしまうとのことです。
駆除は少しずつしか進みません。まだ何万個と埋められていると推測されています。これはカンボジアだけではありません。世界の色々な国が同じことになっています。そして、まだ戦争で地雷が埋められています。ということは地雷を作っている国や企業もあるということです。
原価1ドルの地雷。見つけ出して処理するには1個1,000ドルかかるといった反戦活動家の言葉があります。
地雷が埋められるのは国境付近が多いです。だから農村エリアが中心。義足で農作業ができなくなってどうやって家族はやっていくのでしょうか。やりきれない思いがどんどん湧き上がってきます。
こちらは子ども達の寄宿舎と学校。昔は地雷で親が亡くなった孤児を預かっていたそうですが、今はポリオ患者の子ども達が生活しているとのことでした。アキラさんとその活動団体はそうした子ども達の支援もしています。
こちらの写真は小さな子どもを抱きかかえるお母さん。子どもの左手がありません。地雷をおもちゃだと思って遊んでいたのでしょうか・・・
これが地雷の駆除が済んでいないエリアだと示す標識です。博物館の周りは駆除が済んでいますのでサンプルとして掲示されています。字の読めない2、3才の子どもにはわからないだろうなぁ・・・
1時間ほど見学しました。そして募金箱を発見。見つけました。有意義な5ドルの使い方。わずかですが協力させていただきました。
さて、帰路へ。快適に飛ばして・・・って今停まっています。ガス欠です・・・
「こんなところでガス欠ってどうするねん~!!!!」
と思っていたらなかなかたくましい彼。給油庫の蓋を開けて、口を当てて息を吹きかけタンク内の圧力を上げています。これでしばらく走るのかな・・・そんな裏ワザあったのかな・・・と、思っていたら復活。すぐ先にまたビンでガソリン売ってくれる屋台があってめでたしめでたし。
それにしても遠いなぁ。ドライバーさん、がんばって運転してくれています。ずっと後ろ姿を見ていると、「きっと家族を支えているお父ちゃんなんだろうなぁ」と思ってしまいます。友達のジョンもベトナム国境付近の実家から出稼ぎでプノンペンでトゥクトゥクドライバーをしています。そんな彼の境遇と重ねてみるとねぇ・・・典型的な日本人の安田は甘いんです(^^;
というわけで、最後に写真を撮って、20ドル+5ドルお支払しました。喜んでくれました。ガソリンいっぱい使ったもんねぇ。途中ガス欠もしたし(^^; あなたのバイク、そろそろやばいよ。
で、明日のマラソン会場まで迎えにこようかとか寺院も回らないかと色々提案してくれたのですが、全部断りました(^^; 彼の顔には要注意ですよ(^^;
さて、明日も早いし宿に早速チェックインです。ブッキングドットコムで予約した宿。シェムリアップは観光地なのでホテルも高め。安いゲストハウスは空いてなかったのでこの1泊16ドルの宿にしました。
受付カウンターのお姉さん。とっても親切。
安田:「明日のマラソン出るんです!」
お姉さん:「そうなの!アンコールワットは初めて?」
安田:「そうです。マラソンコース走って色々見ます。」
お姉さん:「でも一部でしょ。しっかり見なきゃね。何日いるの?」
安田:「明日走ったら夜行バスで戻ります(^^;」
お姉さん:「日本人は慌ただしいわねぇ。地図あげるから、明日のマラソン終わったら少し回ってみたら?」
とっても親切なお姉さんでした。
で、お姉さんからの提案。
お姉さん:「もう1人マラソン出る人来てるけど、トゥクトゥク、シェアしたら?良かったら彼女に聴いてみるけど?」
安田:「是非お願いします!」
部屋に入ってみると、なんととなりは高校でした。机やホワイトボードが並んでいますが、あいにく学生さんたちはいません。明日いるかなぁ・・・手振ってみたいなぁ・・・あっでも明日日曜日やなぁ残念。
ずっと重たかったバックパックを少し身軽にして貴重品だけ身に着け夜ご飯へ。ウロウロしたのですがあまり屋台がありません。やっと見つけたのがこちらのお店。地元の人たちがビール片手に一杯やっています。これはいけるかも!?と期待大。
で、今日頼んだのはフライドヌードル(焼きそば)です。昨日も食べましたが・・・このお店に入る前、娘とLINE通話したのですが、夜ご飯に焼きそばを食べて、その写真を送る約束をしていたので連ちゃんで焼きそばです。よくよく考えてみれば・・・今日初めての食事でした(^^;
こちらがお店の大将。日本から来たことを告げると「おいしい?」って日本語で聴いてきました。さすが世界の観光地。お店の人もワールドワイドですねぇ。
明日は大将が作るチャーハンが食べたいなぁ・・・と楽しみを1つつくりつつ宿へ戻りました。
食後のデザート?宿はフリーのコーヒーとバナナがあります。コーヒーは粉末ですがミルクも砂糖も合体したやつ。ブラックコーヒーが飲みたいけど、明日走るので糖分も必要かとあきらめました。でもおいしかったです(^^)
さて、明日はいよいよマラソン。がんばります!!(^^)
※といっても、このブログを書いているのは走ったあとなのですが(^^;