【カンボジア訪問記2025】17日目「現地活動後の静かな一日」(2025/12/20)

毎年お伝えしているご留意事項

今回のカンボジア訪問も、渡航費・滞在費はすべて安田の自費です。

皆さまからのご支援金は、自転車や修理クラブ用の工具・パーツ、寄贈セレモニー費用、返礼品準備、EDFカンボジアの活動費用など、プロジェクトの運営にのみ使用しています。
そのため、ブログに登場する「マラソン参加」、「友達の家訪問」や「夜の懇親会」などは、すべて安田の自費で行っております。
「俺らの支援金で遊んどるんちゃうやろな!?」


と心配したり怒ったりしないでください。

本日の活動内容

昨日12月19日にてカンボジア自転車プロジェクトの現地活動は完了しました。そのためオフ日です。活動終了後にジョンのスヴァイリン州の実家に遊びに行く予定もキャンセル。今日はゆっくり過ごすことにしました。

吉川さん、ありがとうございました!

朝、吉川さんが帰国の途につくとのことでホテルの前でお見送り。16日の晩に合流し、本日20日の朝まで本当にありがとうございました。同行いただきました3日間、スケジュールは変わってしまったもののご支援いただいているMrak中学校に行けたことが本当に良かったです。また道中様々なお話をありがとうございました。同行者がいないときは車中ずっとだまっていることが多いので助かりました。日本に帰ってからも、そして来年の12月に向けてこれからもどうぞよろしくお願いいたします。
※写真撮り忘れました・・・

猫のPちゃん

吉川さんを見送り部屋に戻ろうとしましたら猫のPちゃんが来ていました。

早速、昨日買った干し魚を投入。口の超えたPちゃんは不満爆発。いつものやつくれって猛アピール。「これしかあげない」と身振り手振りで伝えたらようやく渋々ながら食べてくれました。

干し魚全部食べたので人間のPちゃんの買い置きを投入。あと少し在庫があるので明日ホテルを発つまでに全部あげてしまう予定です。

実はこのあと再び睡眠。少し疲れているような疲れていないような。すっきりしないので寝ることにしました・・・再び目が覚めたのは朝9時。やらないといけない仕事がいくつかあったのでまずそれらを終わらせ、「そろそろでかけるか・・・」と部屋を出ることにしました。

国立博物館へ

今日は国立博物館に来たかったのです。ここに来るのは初訪問が2017年なので8年ぶり。当時の訪問記録がブログに残っているので引用します。

国立博物館へ。クメール王朝時代のものはもちろん、様々な歴史的彫刻などが展示されています。

入り口で入場料10ドルと日本語ガイドマシン5ドルを払っていざ突入!

「日本語ガイドを聞きながらだったら色々と楽しいだろう~」

と、思っていたのですがやはり歴史が頭に入っていないのでちんぷんかんぷん。時代を謳歌したクメール王朝(アンコールワット)はヒンドゥー教の寺院です。そこから仏教(日本のような大乗仏教ではなく小乗仏教)が広がりを見せたというぐらいの知識しかありませんので、

「あー、ガネーシャもやっぱりあるよねぇ」

「あー、この菩薩さんは日本のものとちょっと表情も違うなぁ」

ぐらいの楽しみ方しかできません(^^;

ただ日本のそうした博物館と大きな違いは、ガラスケースなどで覆われていないものもたくさんあることです。置いて並べただけ。博物館は窓もガラスがはめられていないので涼しい気持ちのいい風が通るのですが、それだけ風化しやすいはずなんですが・・・「Don’t Touch」と書いてあるので触りませんが、触ろうと思えば手が届く。目と鼻の先まで近づいて見れる。この石像を掘った人、崇めた人、そうした人々との距離がすごく近くなったような気がします。

こちらが博物館の中庭です。ちなみに展示物は写真撮影も禁止。(実際にはたくさん撮っている人もいましたが・・・)だからこのブログにも掲載できる写真がありません。ごめんなさい。

引用して8年前の自分の書いたものをみて、何も変わってないなぁと実感。8年前の安田が少し若いぐらいでしょうか・・・

さて、気を取り直してスタート。入場料10ドルと日本語音声ガイド5ドルは同じ値段でした。

入場してすぐの掲示板。「館内撮影禁止」の案内が。これも8年前と同じ。そして撮影しまくりの他の観光客に対して、ルールをちゃんと守る安田。「撮っちゃえばいいのに」という声も聞こえてきそうですが、ちゃんと守るのが安田らしさでもあります。でも・・・1枚だけ。撮っちゃいました。それは、この掲示物をブログに載せたかったから撮っちゃいました。

そして写真に撮らない理由はルール以外にもう1つあります。どうせ覚えていない。どうせ写真撮っても後から見ない。ということも知っています。だから写真撮るためにスマホのレンズごしに見るのではなく自分の目に焼き付けようと思った次第です。

さて、8年前の安田君よりはアンコール王朝などの知識を少しは蓄えましたのでどれぐらい楽しめるかなと楽しみにしていました。

館内は時計回りにプレアンコール時代とアンコール王朝時代の砂岩彫像や石碑の展示が大半です。アンコール王朝はもちろんアンコールワットやアンコールトムなど様々な遺跡が建てられたころを指し、彫像を作る技術も最高潮の時代だったと言えるでしょう。

プレアンコール時代はその前の時代ということになります。時代でいうと6世紀とか7世紀とか。その頃のものだと推測される砂岩彫像が展示されていました。彫像技術もまだまだ発展途上。展示されていたのは当時の涅槃像。川底から発見されたということもあり痛みも激しいですが少し笑みをうかべた仏陀の表情をみて「これがアンコール王朝の『クメールのほほえみ』につながっていくのかな」と創造せずにはいられません。音声ガイドの説明を見つつ、「これはタケオ州〇〇郡で発見されました」とか「こちらはカンポット州■■郡で発見されました」というカンボジア自転車プロジェクトで馴染みの地名が出てくるたびにうれしくなりました。「国宝級の砂岩彫像が発見された場所にも自転車修理クラブあるねんで」と訳の分からない自慢をしたくなりました。

さて、プレアンコールは涅槃像があるくらいだから仏教。(数世紀にわたる時代をひとくくりにするのはよくありませんが・・・)今のカンボジアも仏教ですが、今進行されているのは小乗仏教。プレアンコールは大乗仏教です。大乗仏教は日本の仏教と同じと考えてもらえればわかりやすいかと。

その時代から砂岩彫像で歴史の時の経過を追っていきます。だんだんヒンズー教の色が濃いくなっていきます。ヴィシヌ神やガネーシャなど日本でもおなじみのヒンズー教の神様の彫像がたくさん展示されています。ガネーシャも作りが雑なものから精巧なものまで様々です。時折砂岩彫像ではなく石碑なんかも展示されています。石碑にはサンスクリット文字と古代クメール文字が刻まれています。意味はもちろん音声ガイドだよりですが、「古代クメール文字は今のクメール文字と全然違う・・・けど似てる文字もあるなぁ」と感じながら見ていました。

そしていよいよアンコール王朝時代へ。時系列でいえば「アンコールワット→アンコールトム」の順番です。アンコールワットは上記の歴史の流れをうけてヒンズー教の色が濃いです。前のブログでも紹介しました通りアンコールワットの回廊の壁画にはヒンズー教の神話、ラーマヤナの物語、天国と地獄といったヒンズー教の死後の世界観などが描かれています。博物館内にもアンコールワット時代のデバター(女神)像やヴィシヌ神などの彫像が展示されていました。

時代は流れアンコールトムのころへ。12世紀ごろのお話です。カンボジアの歴史のなかで人気ナンバーワンなのがジャヤバルマン7世。彼はアンコールトムを建立するのですが国教をヒンズー教から仏教に変えました。強引に一気にではなく国民の心情も踏まえて少しずつ。だからアンコールトムには仏教とヒンズー教の両方が色濃く出ています。

そして、安田が見たかったのはそのジャヤバルマン7世の砂岩彫刻です。8年前の安田君は何も知らないのでたぶんそろそろ展示を見るのも飽きてきて通過。2025年版の安田はこの王様が大好きなのでしばらく足を止めて音声ガイドに耳を傾けていました。「今年もあなたが作ったアンコールトム、バイヨン、ライ王のテラス、象のテラス、見てきました。そうそう、現代はあなたが作ったアンコールトム内を走ることができるマラソン大会が開催されていて私もこの間走ってきたのです」という報告もさせていただいました。王様であって神様ではないのですが、「これからのカンボジアが平和でありますように。今起こっている衝突が早く収まりますように。」とお願いもしました。

一番見たかった砂岩彫刻が見られて大満足。それ以降の展示物はさらっと見るだけにして博物館を後にしました。滞在時間80分。安田にしてはゆっくり見た方です・・・

作戦タイム

実は昨日車のなかに帽子を忘れてきました。わざわざ届けてもらうのも気の毒なので連絡はせず。だから暑い日差しでの長距離移動は避けなければなりません。まずはコンビニで缶ビールを1本調達し「これからどうしようか?」と考えていました。

そしたら同じようにコンビニでビール、さらにはポテチまで調達して食事を楽しんでいた観光客が話しかけてきました。

「この方法、安上がりでいいよな!どっから?中国人?」

「そうですよね。ビールよく冷えてますし。日本人です。あなたは?」

「ドイツ人。」

「どれぐらいカンボジアに滞在してるのですか?」

「えっと・・・忘れた。ベトナム、カンボジア、タイを回る予定なんだけど、今タイにいってもつまらなさそうだし、もうしばらくカンボジアにいるつもり」

忘れた・・・とうてい日本人では想像すらできない日数でこの方は旅行されているんでしょうね。

「じゃあ行きます。ビール楽しんで。」

で、安田はどこに行くかといいますと・・・

クメールマッサージ

前も来たマッサージ店へ。今年の滞在中2度目です。しっかりと2時間マッサージしてもらいました。

串焼きビール

そして次は・・・って次の行程を思いつきません。朝からビール1本だけで過ごしているのでお昼?早めの夕食?を取ることにしました。

テラス席がステキなレストラン。カンボジア料理はもちろん、中国料理、ピザやパスタ、ハンバーガーなどもあります。

24時間365日ハッピーアワーのこのお店。生ビールは0.75ドル。日本円で120円ぐらいでしょうか。

串焼きを注文。上が豚ホルモン。下がマトンです。

マトンおいしかったのでリピート。左は鶏の軟骨です。スパイスが効いていてビールがすすみます。

ホテルに戻って

ホテルに戻ってきました。再びベッドへ。だらだら過ごしています。

こちら、ベッドから天井を眺めた様子。

「豪華な部屋やん!!」って驚いてはいけません。安田は知っています。あの装飾の影に大量のアリ、そしてときどきGが潜んでいることを。17泊して35,000円だから贅沢は言えませんが・・・ちなみにこのホテルがいいのは王宮前の眺望。リバーサイドに近い立地。あと価格が安い。この3点。皆さんには・・・・まったくお勧めしませんよ。古いし。汚いし。コンセントは刺すたびにバチンと火花を散らすし、冷蔵庫がアリの巣になってるし・・・ちなみに部屋のクリーニングは自分がいるときにしかやってくれません。従業員だけで部屋に入ってモノがなくなったりするトラブルを避けるためでしょうね。だから16日目の今日も16日間の汗が染みたベッドで眠るんです。気にしませんけど・・・さすがにシャワールームの排水溝掃除しないと水が溜まるようになってきました・・・あっ昨日トイレの便座が外れました・・・。来年・・・も同じとこ予約すると思いますけどね!

また眠ってしまって2時間後に起床。すっかり夜になっていました。

「ブログ書かなくちゃ・・・」という理由で起きだしパソコンの前に・・・その前にトイレ・・・あれっ、お腹壊してるやん。元気が出ない理由はこれか?何度かトイレと友達になったあと、Pちゃんにもらったこれを飲みました。

怪しい黒いカプセル。炭の粉が吸着して下痢を止めてくれるというもの。止めすぎるのも悪い老廃物を押し出すことを妨げるので、明日深夜からのフライトで再び飲むことにしました。

本日のまとめ

現地活動を終えた翌日。今日は「何もしない」を選んだ一日でした。

支援の現場を離れ、誰かの期待に応え続ける役割からも少し距離を置いて、ただ自分の時間を過ごす――それは想像以上に、心と体に必要なことだったのだと思います。

国立博物館で見た砂岩彫刻。何百年、何千年という時間を越えて残る人の祈りや想い。そのすぐそばの土地で、今も子どもたちが自転車に乗り、学校へ通っていることを思うと、過去と現在が静かにつながったような感覚になりました。

観光客との何気ない会話、マッサージでほぐれた身体、安いビールと串焼き、少し疲れたお腹、そして古くて不便だけれど、見慣れたホテルの天井。

どれも「特別」ではないけれど、確かに「旅の終盤」を実感させてくれる時間でした。

走り続けた2週間のあと、立ち止まり、振り返り、ようやく深呼吸ができた一日。

この余白があるから、また次へ進めるのだと思います。

明日は帰国準備。カンボジアで過ごす最後の時間を、もう少しだけ大切に味わいたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました

最後までご覧いただきありがとうございました。これで本日のブログを締めくくります。

 

 

 

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