【カンボジア訪問記2025】16日目「演じ続けた2週間の終わり」(2025/12/19)

毎年お伝えしているご留意事項

今回のカンボジア訪問も、渡航費・滞在費はすべて安田の自費です。

皆さまからのご支援金は、自転車や修理クラブ用の工具・パーツ、寄贈セレモニー費用、返礼品準備、EDFカンボジアの活動費用など、プロジェクトの運営にのみ使用しています。
そのため、ブログに登場する「マラソン参加」、「友達の家訪問」や「夜の懇親会」などは、すべて安田の自費で行っております。
「俺らの支援金で遊んどるんちゃうやろな!?」


と心配したり怒ったりしないでください。

本日の活動内容

おはようございます。かンボジア自転車プロジェクトの安田です。本日の活動内容をお知らせいたします。12月4日に日本を出発し、8日からスタートしたカンボジア自転車プロジェクトの現地活動。色々ありましたが本日19日が最終日となります。

今日はポーサット州の2つの学校を訪問しパーツの補給を行います。

「2つだけ?」

そうお思いかもしれません。そう2つだけです。自転車修理クラブのうち、危険だからという理由でプレアヴィヘア州とバッタンバン州には近づかず。残りのほとんどのクラブを回ってしまったのです。地図の左上にあるバンテアイミンチェイ州では自転車100台の寄贈と新たな自転車修理クラブ2つの設立を予定していましたが、一番国境に近いところですのでもちろん訪問は中止。チャンディさんと学校の先生が連絡を取り合ってくれていますが今のところバンテアイミンチェイ州で行えるのか、場所を変えるのかも未定です。もちろん、どちらにしろ安田が帰国してからの話ですが。決まり次第皆様にもこちらのブログでお伝えいたします。

日付 学校 内容
2025/12/19 SNAM PREAH中学校 自転車修理パーツ補給

ポーサット州

Pursat

バカン郡

BAKAN

KOM PENG中学校 自転車修理パーツ補給

プノンプラバン郡

PHNOM KRAVANH

午前の活動

猫のPちゃん

朝色々と準備をしていましたら扉の向こうから「にゃー」と鳴き声が。猫のPちゃんが来たようです。人間のPちゃんが買い置きしてくれたキャットフードももうすぐ品切れ。明日買い足そうかなぁ。すっかり口が肥えてしまった猫のPちゃん。煮干しとかじゃ満足しないよねぇ・・・

朝食

朝7時にピックアップしてもらい北上。今日の目的地プーサット州に向かいます。途中レストランで朝食。

今日は活動最終日なのでちょっと贅沢して色々な具材がミックスでのっているクイテウにしました。それぞれの具材のうまみがスープに溶け込んでとってもおいしかったです!

SNAM PREAH中学校での支援活動

本日1校目の支援先、SNAM PREAH中学校に到着しました。こちらの学校は去年自転車修理クラブができたばかり。去年はこのプーサット州に2つ。そしてバッタンバン州に3つの自転車修理クラブができたのでした。バッタンバン州の方は国境に近くタイとの衝突が心配なので訪問は断念。収束したらEDFカンボジアが行ってくれることになっています。

校門をくぐると生徒たちがこちらを見ています。これは・・・楽しい楽しいおしゃべりタイムか!?

「クニョム チョン ニジェイ ピアサークマエ チアムオイ クモイクモイ(皆さんとクメール語でお話ししたいのですがいいですか?」から始まり、名前や年齢、好きな色や教科、カンボジア料理のことなどたどたどしいクメール語で楽しいおしゃべり。ついでにCan you speak English?から手を挙げた子と英語でもコミュニケーション。「言葉が通じるってとても楽しい!!」を改めて実感したのでした。

そしてパーツ補給へ。パーツ補給の手順はいつもと一緒。

ありがとうメッセージビデオを撮影。

安田のショートスピーチ。

そしてヴィリャックさんによる自転車修理クラブの運営の説明です。

そのあと、先生からの提案でみんなで記念写真を撮ろうということに。職員室らしき部屋にみんな集まって記念撮影。

こんなふうにウェルカムな雰囲気で迎えてくれる学校とは良好な関係ができそうです。

では子どもたちの笑顔の写真をどうぞ。

KOM PENG中学校での支援活動

2校目のKOM PENG中学校に到着しました。時間は12時を少し過ぎてしまい午前の部の子供たちはすでにいません。これは1時まで待つのかな・・・と思っていましたら少しずつ子どもたちが学校に帰ってきてくれました。ありがとうメッセージビデオや写真の撮影のために集まってくれてありがとう!!では、手際よく始めて参りましょう!!

自転車ツールボックスの中はわずかな部品が残っているだけ。有効に活用してくれているみたいです。

ありがとうメッセージビデオを撮影。

安田のショートスピーチ。

そしてヴィリャックさんによる自転車修理クラブの運営の説明です。

そのあと、こちらの学校でも先生からの提案でみんなで記念写真を撮ろうということに。プーサット州がそういうホスピタリティ溢れるエリアなのかこの学校が温かいのか。どちらにせよ歓迎してくれるのはうれしい!!これからもどうぞよろしくお願いいたします。

では子どもたちの笑顔の写真をどうぞ。

午後の活動

昼食

今日の活動は午前の2校だけで終了です。プノンペンに向かう前にお昼ご飯を取ることになりました。

野菜サラダ。

塩魚が入ったオムレツ。

川魚の焼き魚。

日本の古漬けぐらいよく浸かったお漬物

日本のイカの塩辛ににたエビの塩辛。

魚の酸っぱいスープ。

鶏肉とショウガの炒め物。

いつもよりメインのおかずが1つ多くてお腹パンパン!!

ちなみにクメール語でお腹パンパンは「タン ポホ ナッ!」といいます。
食事をしながらチャンディさんにプノンペンで打ち上げしましょうと提案。今日は活動の最終日なのです。とっても楽しみです! ※ここまでその道中の車で書きました。

いざプノンペンへ。途中Pちゃんの・・・

さて、ポーサットからプノンペンへ。行きと同様帰りも何時間・・そりゃそうだとあたり前のことを考えながらキャラバン隊はプノンペンへ。

途中トイレ休憩をしたときにいいのを見つけました。デビットさんにちょっとクメール語のやり取りの手助けを依頼。お目当てはおばちゃんの手前にある小魚の干したやつ。

「タライポンマーン(いくら?)」

「1キロ25ドルよ!」

おっ・・・結構するやん・・・

でも目的は猫のPちゃんのエサなんです。贅沢ばっかりさせてられないということでキャットフードではなくローカルフードで賄おうと考えたのでした。

1キロもいらないので1万リエル(2.5ドル)だけ頂戴とお願いしました。

とっても少量。これはキャットフードの方が安かったのではと思いつつ、まぁいいかと購入。

ホテルについてから1個だけつまんでみあたら・・・まぁ確かにダシはすごくでそう。味はまぁまぁ・・・猫のPちゃんは食べてくれるでしょうか・・・

打ち上げ

さてさて、最終日。もちろん打ち上げ。EDFカンボジアのお三方をねぎらうためにご招待。だからもちろん費用はこちら負担(安田の個人負担で皆さんのご支援のお金とはきっちり分けております)。楽しい宴のスタートです。

魚の練り天。  

牛ステーキ。

 

ウナギ(?)の焼いたもの。

海鮮シーフードサラダ。

打ち上げではチャンディさんやEDFカンボジアの若手二人と振り返りやこれからのことを色々話します。

まずはバンテアイミンチェイ州のこと。自転車100台の寄贈と2つの新しい自転車修理クラブの設立ができていません。タイとの衝突が収まれば同エリアに。でもまだ予測はつかないということ。

そして、2か所の撤収した自転車修理クラブのこと。チャンディさんの考えではプレアヴィヘア州の新たな学校に移設するのがいいのではないかということ。国境近いエリアということでこれからも困難が強いられる可能性が高いエリア。そこに自転車修理クラブができれば子どもたちの学校に通う一助になるのではないかとチャンディさんは考えているようです。

そして、より自転車修理クラブを活用してもらうためのアイデアとして、「この学校には自転車修理のための工具や修理用部品があること」を記した掲示用紙を職員室のドアに掲示してもらうことを考えているとのこと。子どもたちが訪れる職員室に掲示があることで周知が進むというのが狙いです。とってもいいアイデア。
というのもEDFカンボジアが行う図書寄贈にしても周知されておらず子供たちが全然本を読んでいないということが時々あるのだそう。だから自転車修理クラブと合わせて図書についても案内したいのだとか。

次は若手スタッフのデビットさんのこと。彼はいま弁護士になりたくって法律の勉強をしています。法律を勉強して子どもたちの力になりたいのだとか。ステキな志。「それではもうすぐEDFカンボジアを退職するの?」と意地悪い質問をしたら回答を濁していました。でも若い人の夢をつぶすような仕事場ではないのです。チャンディさんも応援しているようすでした。だから・・・

「応援します。デビットさん。弁護士さんとして大いに稼いでデビット中学校を作ってください。僕はそこに自転車修理クラブを設立します」という約束をしました。いつかきっと必ず実現する日がやってくるでしょう。

途中、「この週末は友達の故郷スヴァイリン州に行くの?」と質問されました。安田の答は「今年は行きません。理由は2つあります。1つはタイとの衝突で国境付近の皆さんが大変な状況のなかバカ騒ぎする気分になれないこと。そしてもう1つはその友達とケンカしたこと。その喧嘩の理由は・・」

理由もきっちり説明した。すごく、ものすごく短い説明でいうと、「義理息子に『金くれ』って言われてぶちぎれた。ジョンも怒るわけでなくむしろ肯定していた」ということだと伝えました。

チャンディさんもEDFカンボジアの若手二人も閉口。それは安田の支援の姿勢を理解してくれているからです。

安田が会ってきた子どもたち、貧困で本当に苦しい環境の子供たち、彼らはでも「お金ちょうだい」とは決していいません。彼らが欲しがっているのは「貧困から脱出するためのチャンス」です。それが教育であったり、教育にアクセスするための自転車だったりします。子どもたちは貧困から脱出するために自ら努力したいと考えています。しかし努力する機会すら与えてもらえない。そこに苦しんでいるからこその自転車なんです。
「お金を恵んでください。」
「はい。恵んであげます。」
これはもう友達とは言えない関係です。10年経って初めてその言葉を投げかけられて、安田は最初戸惑い、言葉を失い、その場をつくろう手段が見いだせず、ブチ切れることでその場から逃げ出したかったのです。自分の胸のうちをチャンディさんやEDFカンボジアの皆さんに聞いてもらえて少し落ち着きました。

最後には、「来年はもっと支援の内容をさらに充実させて、またカンボジアに来ます。どうぞよろしくお願いします。」と伝えました。別れぎわ、デビットさんとシックスパック対決を約束し、今年同様、来年の筋トレのモチベーションをいただいたのでした。ただジョンとの仲の修復は安田個人の問題。今年解決するのか来年まで持ち越しなのか・・・それはわかりません。

最後に・・・

チャンディさん、カンボジア自転車プロジェクトを10年共に歩んでくれて本当にありがとうございます。あなたが歩んできた激動のカンボジア。そんな悲しい歴史を繰り返さないためにも子どもたちに教育機会を提供し続ける。チャンディさんも私も10歳年を重ねてきましたけど、これからもどうぞよろしくお願いします。

吉川さんと2次会

打ち上げ会場からトゥクトゥクでホテルに戻ってきました。30分ほど休憩して2次会へ。

泊っているホテルの近くのバー。10年プノンペンに通っていて、ずっとこのお店の存在は知ってるのですが一人でバーに行く習慣がないので・・吉川さん新たな境地を見せてくれてありがとうございます。新たな引き出しができました。

吉川さんはウィスキーと炭酸水(割ってハイボール)。安田はいつも通りビールで乾杯。もう安田は飲みすぎて酔っております。

吉川さんと色々お話ししました。何を話したかというと・・・酔ってますから・・・

でもとってもうれしかったのは、「なんでカンボジアに来てるかって、安田さんを独占できるから。色々な話ができますので」というお言葉。そんなこと言ってくれる人、そうそういません。いつでも独占してください。

そして、「なんでもいいよ」という言葉が相手への優しさではないこと。吉川さんは特定のエリア以外はあまりこだわりがなく「なんでもいい」と答えがちな人。今日の晩御飯や誕生日プレゼントなど。実は安田もそうなんですが、そう答えるよりも「これがいい」、「これが食べたい」、「これが欲しい」と要求した方が、要求された方は思いをはせながら色々考えてくれる時間が持てるのでそっちの方が喜ばれること。最近学んだそんなことを吉川さんにもそうした方がいい!と伝えたり・・・まぁ総括するとお酒の席での他愛のない話をたくさんしました。

あと、今日の2校目の学校で、最後の記念写真を撮るデビットさんのカメラのレンズを眺めて安田は泣いていたことを告げました。よくよく考えてみると、いつも毎年自転車寄贈セレモニーの最初の1回目のとき、子どもたちが出迎えてくれて安田は泣いていました。「やっててよかった!!」とか「夏のクラウドファンディングのとき、本当につらかったけど、このためにがんばってきたんや!」とか思いながら泣いていたのでした。でも、最初の自転車寄贈セレモニーの12月8日の1日前、タイがカンボジアを攻撃しました。情勢が不安定になり、どうなるんやろうという不安が勝って、安田はまだ「やっててよかった!頑張った!子供たちがわらってる!喜んでくれている!」という感動の涙を流していなかったんです。デビットさんが記念撮影で必ずいう「1,2,3」のシャッターを切る合図。クメール語では「ムオイ、ピー、バイ」と言います。彼の少しゆっくりペースの低いムオイピーバイの声を聴きながら、「あっこの学校のパーツ支援が最後やん。もう2025年のカンボジア旅終わりやん。」と気が付いて涙があふれてきたんです。でもギリギリのギリギリ。本当のギリギリ。泣けて良かったと思っています。滞在中も本島に不安だらけの2週間でした。でも学校を訪れたときは楽しいテンションマックスで「笑って~!!」ってカメラを向てたり、「へたくそで悪いけどクメール語でお話ししましょう!」って話しかけたり。全部、安田の空芝居です。私のことを知っている人はみな理解してくれています。「あいつは普段あんなテンションと違う。無理しとんな。がんばっとるな。」そう、演じていたのでした。「あぁもう演じなくてもいいや」という安心感の涙でもあったと思います。とにかく完全完了ではないけれどやるべきことはやったという自己肯定感、安堵感からくる涙だったと思っています。

最後は吉川さんに感謝。カンボジアという国の、プノンペンという街の、このバーで二人でお酒をかわして色々話すことができることに感謝しかありません。

本日のまとめ

本日12月19日で、2025年のカンボジア自転車プロジェクト現地活動はひと区切りとなりました

ポーサット州の2校でパーツ補給を行い、子どもたちの笑顔、先生方の歓迎、そして「また来てね」とでも言うような空気に、胸がいっぱいになりました。クメール語でのたどたどしい会話が通じた瞬間、「言葉が通じるって、こんなにうれしいんだ」と、改めて心が震えました。

ただ、今年は最初から最後まで、心のどこかに不安がありました。

タイとの衝突で予定が変わり、行けない州があり、100台の自転車寄贈と新しい修理クラブ設立が未実施のまま残り、どうしても「本当に大丈夫なのか」「支援が届くのか」と緊張が抜けない2週間でした。訪問先ではいつも通りテンション高く「笑って〜!」とカメラを向け、子どもたちに話しかけ、場を明るくしていましたが……正直に言うと、あれはかなり“演じていた”部分もありました。

普段の自分を知っている人ならきっと分かるはずです。「無理してるな」「それでも前に進んでるな」と。

そして今日、2校目の最後の記念写真。

デビットさんがレンズを構え、いつも通りの合図——クメール語で「ムオイ、ピー、バイ」。

その少しゆっくりめの低い声を聞いた瞬間、ふいに気づいてしまったんです。

「あ、これが今年最後の支援や」「もう2025年のカンボジアが終わる」って。

その途端、涙が溢れてきました。

本当は、毎年最初の寄贈セレモニーで“やっててよかった”って泣くのに、今年は泣けなかった。情勢が不安定で、不安が勝ってしまって、感動する余裕がなかった。

でも、ギリギリのギリギリで、ようやく泣けた。

「あぁ、もう演じなくてもいいんや」

「完全完了ではないけど、やるべきことはやった」

そんな安堵と自己肯定感が、静かに胸を満たして、涙になった気がします。泣けてよかった。心からそう思いました。

夜は打ち上げで、チャンディさん、EDFカンボジアの皆さんと、振り返りとこれからの話をしました。続けるための工夫も、次の一手も、来年への約束も交わしました。

10年間、共に歩んでくれたチャンディさんには、改めて言いたいです。本当にありがとうございます。悲しい歴史を繰り返さないために、子どもたちへの教育機会を守り続ける。その覚悟を、今年もまた一緒に確かめました。

そして吉川さんにも感謝です。

「安田さんを独占できるから来た」なんて言ってくれる人、そうそういません。プノンペンの夜、同じ空気の中でお酒を飲みながら話せたことが、どれだけ救いになったか。言葉にできません。

今年のカンボジアは、不安も迷いも悔しさもありました。

でも、それでも、支援は止めない。止めたくない。

子どもたちの「努力する機会」を守るために、来年もまた必ず来ます。

最後までご覧いただきありがとうございました

最後までご覧いただきありがとうございました。これで本日のブログを締めくくります。

 

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