【カンボジア訪問記2025】5日目「いよいよ現地活動開始!」(2025/12/08)

毎年お伝えしているご留意事項

今回のカンボジア訪問も、渡航費・滞在費はすべて安田の自費です。

皆さまからのご支援金は、自転車や修理クラブ用の工具・パーツ、寄贈セレモニー費用、返礼品準備、EDFカンボジアの活動費用など、プロジェクトの運営にのみ使用しています。
そのため、ブログに登場する「マラソン参加」、「友達の家訪問」や「夜の懇親会」などは、すべて安田の自費で行っております。
「俺らの支援金で遊んどるんちゃうやろな!?」


と心配したり怒ったりしないでください。

本日の活動内容

皆さん、こんばんは。カンボジア自転車プロジェクトの安田です。これまでマラソンなどを中心に番外編でお伝えしてまいりましたが、本日よりいよいよカンボジア自転車プロジェクトの現地活動がスタートです。

日付 学校 内容
2025/12/8 HUN SEN SVAY CHRUM High School 自転車寄贈セレモニー スヴァイリン州

Svay Rien

スヴァイチュラム郡

SVAY CHRUM

HUN SEN SAMAKI DOUN SAR High School 自転車修理クラブ設立
生徒2名の家庭訪問

今日の訪問場所はカンボジアの南東にあるスヴァイリンという州です。カンボジア自転車プロジェクトの活動としては新たに訪問した場所となります。国道1号線がプノンペンと国境を越えた先にあるホーチミンとを結んでおり、スヴァイリンはカンボジア側の玄関口になっています。

午前中はプノンペンからの移動のみ。昼食後に自転車寄贈セレモニーを行い300台のうち95台を寄贈。その後自転車修理クラブを設立し、2名の生徒さんの家庭訪問という予定になっています。

タイのカンボジア空爆について

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6561691

お昼ごろ、上記のニュースが出ました。何名かの方がこの空爆のニュースとともに「大丈夫?」とメッセージをいただきました。ご心配おかけしております。空爆があった場所は上記の地図の北端のプレアヴィヘア州のさらに北端。国境の境界線エリアです。
来週この州を訪れる計画になっていますが、国境付近というよりは州のかなり南の方を訪れるだけです。5つの自転車修理クラブにパーツを補給します。今のところ、訪問計画に変更はありません。
「それでも空爆エリアが広がるようなことがあれば・・・」という点については、私の方では判断はできず、信頼を置いているEDFカンボジアのチャンディさんが判断してくれます。「危険だから今回はやめておこう」という判断であればもちろんそれに従います。補給予定のパーツをEDFカンボジアに預けて、「いつか行けるようになったらお願いします」と託してきます。
危険地帯にあえて踏み込むような活動ではありません。安全に活動して、安全に帰ってくると家族とも約束しました。
状況が変わればまたお知らせいたします。
「空爆について現地の情報をもっと詳しく教えて!」といったお問い合わせには一切お答えできません。ニュースサイトに載っている情報以外には何も把握しておりませんのでご容赦ください。
 

大好きネアックルン橋!

ホテルで7時30分にピックアップしてもらい、いざスヴァイリン州に。

車の中から撮った写真で不鮮明ですが・・・プノンペンからスヴァイリン州に行く途中に1号線にある大きな橋です。通称ツバサ橋。正式名称はネアックルン橋です。

カンボジアの500リエルのお札にもデザインされています。左がツバサ橋。真ん中はプノンペンの友好橋です。右には日本の国旗が記された記念碑も。背景にうっすら写る壁画レリーフはアンコールワットにある建築現場の風景のレリーフです。500リエルのお札大好きなんです!!

ちなみに友達のジョンの実家があるのでツバサ橋は初めてではありません。でもずっと「自転車プロジェクトとして渡りたい!」と思っていた目標の橋なのでした。「やっとプロジェクトで渡れた!」と感慨深かったです。

高さがあるので眺望もよく、地元の人が遊びに来ています。家族連れなんかで楽しんでいる人も。交通の要としてだけでなく、カンボジアの人たちの憩いの場になっているのがとっても素敵なのでした。

昼食

早めに到着したのでホテルに先にチェックインしました。

クメール語のみの表記のホテル。自転車プロジェクトが無ければきっと訪れることのなかったホテル。もちおん観光客の姿もありません。

少しだけ休憩して昼食へ。

生野菜。「サラダ」ではありません。ドレッシングも何もなく・・・単に生野菜。

干し魚が入ったオムレツ。カンボジア料理の定番です。

野菜てんこ盛りスープ。下が自分の小皿に取ったところ。トマトや卵や魚まで様々な食材が入っていました。

豚肉と野菜をいためたもの。

デザートのパイナップル。日本と違うのは砂糖、塩、唐辛子、味の素などを混ぜたパウダーをつけて食べるところ。おいしかったですけれど・・・そのままの方がいいかな。 

スヴァイリン州スヴァイチュラム郡での活動

昼食を終えていざ現地活動へ。今日はスヴァイチュラム郡の高校を訪れて自転車寄贈セレモニーからスタートです。

まずは自転車セレモニー

学校についたら生徒たちが皆出迎えてくれました。拍手に迎えられてセレモニー会場へ。

今回のセレモニーでプレゼントする自転車は95台。

果てしなく続く自転車の列。壮観です。

そして自転車セレモニーの前にそれぞれの自転車に自転車プレートを付けていく作業。ここが一番緊張します。そして・・・一番ダメな方の結果となりました。

自転車プレートは各学校ごとにパッケージされています。これを各学校の一人の先生に渡して、その先生から担当の生徒さんに手配りしてもらう仕組み。

でも、その説明の前に一部の先生方が勝手にパッケージをほどいて生徒たちにランダムに渡してしまいました。こうなると学校ごとの配布数、自転車ナンバーがもうわからなくなってしまいます。そして一部の生徒さんの自転車カゴにはプレートが2枚あったり、その一方でプレートが無い生徒さんがいたり、もう本当に混沌としました。

学校ごとに配布される自転車のプレート番号の関係が崩れても最終的に全員に行き渡り、全員の写真が撮られれば問題ありません。そうなることを願って、プレートを取り付ける生徒さんたちに写真を撮りに行きました。

では、うれしそうな子供たちの写真をどうぞ。

子どもへの配慮が足りなさすぎる先生に閉口・・・

子どもたちのうれしそうな写真をたくさん撮ろうと歩き回っているとき、ある女性の先生が一人の女子生徒を指さして、こう言いました。

「この子、義足なんです。」

突然そう言われた女子生徒は困惑気味。その表情を見て、生徒の同意なく、特に何の目的もなく、単に「この子は障がい者なんです。気の毒でしょ。」と言いたかっただけだと判断しました。

「そうですか。」

その、安田のリアクションが気に入らなかったのか、後ろにいた男性の先生がなんと女子生徒のスカートをたくし上げて義足がよく見えるようにしました。とっさの出来事に女子生徒はその先生の手を払い、目を真っ赤にして涙を浮かべていました。

この二人の先生は、「なんで義足なんですか?」って聞いてほしかったのでしょうか?「気の毒ですね」って憐れんでほしかったのでしょうか。

理由を聞いたら、この女子生徒はそのときのことを思い出さずにはいられません。トラウマかもしれない過去を強制的に思い出させるなんてそんなひどいこと・・・

だから「そうですか」でさらっと流そうと思ったのに。

せっかく自転車もらってうれしそうにしていたのに・・・

一転、目に涙を浮かべてうつむいている。

ほんま、どうなってんねん!!おまえら!!彼女に土下座して謝れ!!

・・・とは、言いませんけどね。荒立てても彼女の悲しい思い出がより強く刻まれるだけ。無視して、自転車プレート付けるのに困っていたみたいなので手伝ってあげました。本来手伝ってあげるの、あの二人の仕事だと思うんですけどね・・・

自転車セレモニースタート

準備が終わっていよいよ自転車寄贈のセレモニー開始です。YouTubeで生配信いたしした。こちらです。

安田のスピーチも収録されていますので是非ご覧ください。

まずはチャンディさんの挨拶。

そして、安田のクメール語スピーチ!!

最後はこのエリアの教育長からのスピーチです。

そして記念写真。

教育長とこの学校の先生から感謝状いただきました!!帰国したら事務所に飾ります!

個別写真の撮影

セレモニーが終われば返礼品のメインとなる個別写真の撮影です。今回のセレモニーでは95台の自転車を寄贈しますから番号チェックシートを使って印を入れながら撮影していきます。

7台が・・・そんなことあるか?

2時間ほどかけて撮影が終了。でもチェックシートには7台分の番号にチェックが入っていません。すぐにヴィリャックさんに確認。ヴィリャックさん曰く、

『そうなんです。7台の寄贈を受ける予定だった先生と生徒たちが来ていないのです。ずっと連絡が取れていないので、他の学校の先生が「それだったらうちの生徒にまわしてほしい」という声が大きいので数日後に生徒を選考して自転車を渡すようにします。』

ということでした。なんで来なかったのか不明です。トラブルがあったのかもしれませんが。7名の子が自転車もらえるはずだったのにもらえなくなりました。

先生が勘違いしてたりして・・・そうだったら自転車もらえなくなった子たちがかわいそうです。でも、EDFカンボジアも電話してみたり色々手を尽くして他に回すという判断をしたのだから、その判断を尊重することにしました。

生徒2名の家庭訪問

自転車寄贈セレモニーが終わって、別の学校で自転車修理クラブの設立を行う予定でしたが、かなり時間が遅くなってしまったので明日に順延して家庭訪問を先に行うことになりました。

スレイ・トイちゃん

こちらが訪問の様子。簡単な質問は勉強してきたクメール語で自分でがんばることにしました。

「私の名前はカツヤです。あなたの名前は?」

「スレイ・トイです。」

「私は53歳です。あなたの年齢は?」

「15歳です。」

「勉強は何が一番好きですか?」

「地理です。」

「兄弟は何人いますか?」

「4人です。」

こんなやりとりをEDFカンボジアのチャンディさんに助けられながらがんばりました。スレイ・トイちゃんは4人兄弟の2番目。上には17歳のお姉さんがいて現在高校2年生だそうです。下に弟と妹がいます。

両親は離婚してしまって母親と一緒に住んでいます。お母さんは農業をしていて、ときどきノンバンチョック(カンボジアのそうめん)を売ったりしているとのこと。

でも収入が足りないのでスレイ・トイちゃんは休日など使って魚の加工処理の仕事をしているそうです。1日働いて2.5ドル。全部学校に通うのに必要なお金にまわしているのだそうです。

「将来どんな仕事がしたい?」

「先生です。」

とのことでした。

ソ・ティアくん

こちらが二人目の家庭訪問。同じくクメール語で質問してみました。

名前はソ・ティア君。13歳。兄弟はいません。クメール語と数学の授業が好きなのだとか。

彼の両親は彼が2歳に満たないころに離婚してしまいました。そして父親は新たな奥さんを見つけて出ていき、母親も新たな旦那さんを見つけて出て行ったそうです。取り残されたソ・ティア君は母方の祖母の妹さんに育てられているそう。おばあさんはもう亡くなってしまったそうです。

将来やりたい仕事を聞いてみたら「カジノのスタッフ」という答えが返ってきました。この地域はベトナムとの国境が近く、国境の町にはカジノがあります。それで理由を聞いてみたら・・・

「毎日料理をするのが大変なんです。カジノのスタッフになれば無料の食べ物があるって聞きました」とのこと。

そっか。毎日料理しているんですね。大変。まだ中学1年生なのに。そしてそれが職業選択の理由になっています。

晩御飯

こちらの2件の家庭訪問でタイムアップ。途中夕食を取りホテルに戻ることにしました。

こちらがレストラン。EDFカンボジアの皆さんもスヴァイリンで宿泊することは少ないらしく良いレストランを知らないようで車で少し探していきあたりました。

結果的には・・・料理はおいしいけどスタッフの教育が・・・という感じのお店でした。まぁそこは色々ここで愚痴ってもしょうがないので割愛します。

魚のすり身をあげたもの(いわゆる練り天)

菜っ葉のいためたもの。

牛肉を焼いたもの。

こちらウナギです。カンボジアでウナギを始めて食べました。とってもスパイシーな味付け。ヴィリャックさんが「辛すぎる」と水を何杯も飲んでいました。

アヒルの舌のから揚げ。こちらも初めての料理。細い骨は何とかポリポリできるぐらい。味にあまり特徴がない感じでしょうか。揚げてあるのでビールのおつまみに最適です。 

青マンゴースティック。左上に少し見えている粉をつけて食べます。粉の正体は塩、砂糖、唐辛子、味の素です。青いマンゴーをポリポリ。マンゴー感はゼロでした・・・

本日の活動のまとめ

スヴァイリン州での初めての活動は、予想外のトラブルや胸が痛む出来事もありましたが、それ以上に「自転車が子どもたちの未来を開く瞬間」に立ち会えた、濃い一日となりました。95台の自転車を届け、家庭訪問ではそれぞれの子どもたちが抱える現実に触れ、あらためてこのプロジェクトの必要性と重みを感じました。

そして、現地での安全確保について多くの方からご心配の連絡をいただきましたが、EDFカンボジアと連携しながら慎重に判断し、無理をせず安全第一で行動してまいります。どうかご安心ください。

明日は今日の続きとなる自転車寄贈セレモニーや自転車修理クラブの設立を行います。たくさんの生徒たちとの出会いが待っています。

子どもたちの「通いたい未来」を守るため、引き続き全力で取り組んでまいります。

最後までご覧いただきありがとうございました

最後までご覧いただきありがとうございました。これで5日目のブログを締めくくります。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です