カンボジア訪問記、5日目の12月4日の様子を紹介します!!今日は少しだけ自転車プロジェクトの話がありつつ、でもメインは番外編だったりします。まぁ番外編も子ども達に大切なメッセージを伝えるためのチャレンジなので本編といえば本編なのですが・・・「いやいや、安田の趣味やろ完全に!」と言われそうなので一応番外編に入れておきます。
昨日の夜行バスでシェムリアップを出発し、プノンペンに帰ってきましたのが午前6時。自転車プロジェクトの打ち合わせは9時30分から。どうしようかなぁ・・・と思っていたらもう開いているカフェがあったのでコーヒー頼みました。ちなみにブラックコーヒーはカンボジアでは通じません。ノーシュガー、ノーミルクと伝えましょう~!
早朝のプノンペン。涼しい風も通って気持ちがいいです。ちなみに、ヤシの木の向こうはメコン川です。
で、「そういえば・・・あそこは8時から開いてるなぁ・・・」と思いつき一杯のコーヒーでおよそ1時間半粘って入店。そう、先日もいったマッサージ店です。今回はクメールマッサージ60分コース。前回は女性によるマッサージだったのですが、今回は男性。しかもかなりいいガタイ。かなり力強いマッサージで、凝り固まった安田の体をグニャングニャンにしてくれました(^^)
この間は夜のショットだったので明るい店頭の様子をもう一度。ちなみに4ドルって書いてますけどメニューの中に4ドルのコースは見当たりません(^^; クメールマッサージ60分6ドルでした。
マッサージを終えて、ジョンに迎えに来てくれました。
「今から打ち合わせがあるから、この間荷物を届けてくれたオフィスに行ってくれる??」
「OK!OK!」で、いざ出発。
渋滞が少しひどくて少し遅れて到着。打ち合わせ中の写真撮るの忘れました。訪問する学校、自転車をプレゼントする子ども達の名簿、初日のセレモニーのプログラム・・・あっやっぱり安田スピーチあるよね・・・準備しなきゃねぇ・・・
打ち合わせを終えてチャンディさんと事務所の前で記念撮影。なんだか自分自身、とってもスリムになったような気がする一枚です(^^) カンボジア来てやせてるんかなぁ・・・ハードスケジュールやもんなぁ。ダイエットにもなっていいか~。
さて、午後になりましてこの旅行の3つ目のミッションに取り掛かります。ちなみにミッションをおさらいしますと以下の通りです。
1.ジョンとの再会(済)
2.マラソン参加(済)
3.自転車旅
4.自転車プロジェクト
5.何かに挑戦
そう、次のミッションは自転車旅。自転車プロジェクトの開催地となるカンポット州。プノンペンから距離は約150キロ。75キロずつ2日間に分けて自転車で旅しようというわけです。去年の自転車プロジェクトは開催地までの移動は車でした。やはり歩きか自転車じゃないと町を見た感じがしない!というわけで自転車旅を思い立ったのです。自転車マンの方々にしては「何をたかだか150キロで・・・」と言われる距離だと思うのですが、45才のオヤジがママチャリでがんばるということに免じて許してやってください(^^;
そしてやってきましたプノンペンのオルセーマーケット。有名で大きな市場です。中古自転車屋が立ち並ぶエリアはこのマーケットの南東側にあります。
折角だから、自転車屋に至る道の露店の写真を少し。ぼけててすみません。これはなんかスパイシーな味付けをした貝です。
カンボジアでいたるところに生えているヤシの木からとってきたヤシの実。このときはまだ食したことがなかったのですが、このブログを書いている日(6日です。)にヤシの実ジュースをいただきました!感想や写真はそのときに。
あまり見たことのない魚。全部メコン川で獲れるものだと思われます。ちなみにこれまでカンボジアで色々な魚料理を食してきましたがどれもおいしいです。臭さは感じません。(ちなみに安田の臭さ感知能力はレベル0.5ほどしかありませんが)
こちらはお肉屋さんと八百屋さんの合体バージョン。お肉は豚、鳥、牛など大きな塊で売られています。日本のようにスライスで売られているようなものは富裕層向けのマーケットでしか見たことありません。もちろん、こんな状態だから衛生状態でいえばよろしくないですよ。ハエもブンブン。だからよく火を通して食べましょう(^^)
さて、自転車屋さんに到着してさっそく物色しました。ひ弱な安田はママチャリといっても最低限変速機は必要だろうと、変速機付きの中古自転車を購入。ブリジストンのメーカー品です(^^)中古自転車で重視したのは乗り心地もありますが、変速機がちゃんと機能することと、タイヤの溝があんまり減っていないことです。道中のパンクに対応するためにパンク修理キットは日本から持ってきました。ただ炎天下で慣れないパンク修理をするのはちょっと堪えるのでタイヤもなるべく新しそうに見えるものを選択してこれになったわけです。これに前かごとライト、鍵(これらは全部オプションです)がついて計65ドル。ちょっと予算オーバーだけど、2日間の相棒となるわけですから(^^)
そして、前かごに自転車プロジェクトのプレートを装着。今回のプロジェクトでは112台ですので番号001~112が正規番号。113~114が予備番号。115がこの自転車に与えられた番号です。これをつけたまま150キロ走破するぜ!!!
それでだいたい正午ごろ出発。1日目は75キロなので、平均15キロで走って5時間。間の休憩を入れるとちょうど6時ぐらいに出発やなぁ・・・とあまり余裕のないスケジュール。これがあとでとんでもないことになるんです・・・(^^;
こちらはオルセイマーケットから空港方面を抜けて始まる国道3号線。あとはほとんどこれ一本です。ちなみに信号はほぼありません。田園地帯を通り、途中いくつかの集落があるぐらいでその集落にも信号はなく、休憩以外であまり停まる必要もありませんでした。
休憩したいなぁ・・・トイレも借りたいなぁ・・・冷たい飲み物も欲しいなぁ・・・ということで子どもが店番しているガソリンスタンドへ。
まずは冷たい水。ちなみにこのあとポカリスエットも飲みました。指さし会話帳でトイレを借りることに成功!
これがカンボジアでポピュラーなトイレのスタイル。左にあるオケで水をすくって自分で流します。トイレットペーパーもありません。安田は日本からマイペーパーを持参しました。その場合はゴミ箱に捨てるようにします。ちなみに現地の人はインド式と同じです。左手でおしりを水洗いします。安田はまだ経験がありませんが、近々経験することになりそうです・・・
いざ出発。こんな感じ。踏切がありました。線路があると列車が通るまで待ってみたくなるのですが、使われていても1日1本とかあるかもしれないのであきらめました(^^;ちなみにそばを大型トラックとかがビュンビュン通っていくので排気ガスと砂埃でなかなかタフな環境です。それに暑い日差しも。それでもめげるわけにはいきません!!
休憩・・・
また休憩。スタンドの人たちはみんな親切です(^^)・・・とにかく暑い。後半になってペースも落ちてきました・・・やばいなぁ。日がくれると真っ暗なんだよなぁ・・・
気合いを入れて栄養ドリンク。「あのエナジードリンクよりすごい!」という文句。なんかそういうことでしかPRできないことを証明しているようで安田は嫌いなのですが、それでも飲んでしまうのはまんまとキャッチコピーにのせられているんでしょうね(^^:
これが成分表。タウリン2000mg配合。リポビタン2本分ですね。英語表記でよくわかりませんが、ニコチン、ローヤルゼリー。なんだかすごそうです!
で、携帯チェックしてたら偶然目に入った天気予報。
雨
えっ・・・いま、乾季ですけど・・・雨雲まったく見えませ・・・あっ見えてる・・・やばい・・・自分は濡れてもいいけどバックパックにはパソコンやら何やら色々はいってるぞ・・・
と、ドキドキしながら出発。ようは雨が降る前に到着したらいいんや!!
という意気込みむなしく雨、降ってきました。これも自転車旅の醍醐味ですね(^^; どうしようかなぁと思っていたら原付の人たちがみな露店の前で停まっています。
「あっカッパ買ってる!!」
なるほど。突然の雨が多い地域ならではですね。薄すぎていまにもやぶれそうな、使い捨て状態のカッパが売っています。値段、およそ30円。これを着るんじゃなくて、バックパックに被せました。写真のような感じです。
背負うとこんな感じ。バッチリ。帽子とメガネがあれば少々の雨は大丈夫だぜ!!
だいぶ今日のゴールが見えてきたところで再び休憩。アクエリアス見つけました!しかもカンボジアのアクエリアスは微炭酸。疲れた体にごっつい良い感じ!!
安田号もかなりがんばってくれています。ちなみに今までトラブルは一切なし。さすがブリジストン!
そして・・・ここから最後の1枚まで写真はありません。なんでって大変だったから(^^;ちょうどその様子がわかる動画があるので下の動画をご覧ください。安田の後半の動きに注目です。
この休憩のあと、宿がある集落に到着。予約サイトのBooking.comを使って宿の場所をGoogleマップで確認しながら・・・行くと・・・無いやん・・・
しばらくウロウロして見つからないので、尋ねてみることにしました。
あっ誰も英語通じひん・・・
指刺し会話帳では伝えられへん・・・
しかも宿に電話してみたら、クメール語の自動応答メッセージが流れてくる・・・
そういえばこのSIMカード。うまく通話できてなかったなぁ。早く確認しておくべきやった・・・
というわけで、Booking.comの宿のページに載っている写真見せて、ジェスチャーで道に迷っている旨を伝えるのですがみんなわかりません。
そう、わからないのも無理ないのです。今日泊まる予定の宿はホームステイスタイル。だから写真は普通の民家。このあたり、みなおんなじ形、デザインなんですよね・・・
「あっちの方にあるよ!急いでいるから向こうに行ってからまた聞いてみな!(少し英語が話せる彼)」
「きっとこの家だよ(って言っているたぶん。クメール語)」
で、言ってみても不審者扱い。そりゃ怪しい外国人がバックパックと自転車で乗り込んできたんだからねぇ
あっ雷・・・あっ土砂降り。あっというまにずぶ濡れ。
「きっと向こうだよ(って言っているたぶん。クメール語。)」
これは牛がいるから多分牛小屋だよ。
そして迷っている間にあたりは真っ暗。街灯もなく土砂降りのなかを歩くのは、すぐそばを全速力で走り抜けるトラックにひいてくれといわんばかりの危険行為。
ちょっと怖くなってきました。さらにウロウロ途方に暮れていると・・・
「どうしてまだこんなところにいるんだ??向こうって言っただろう?」
さっきの少し英語が話せるお兄さんでした。
「場所知ってるの?」
「あぁ知ってるよ!」
「この地図の場所じゃないの?」
「これ、全然違うよ!」
「どうやっていくの?」
「向こうに1キロほど進んだら農道があるから左折。そして500mほど行ったら右にまがる細い道があるから右折。そこを50mほどいったらある。」
・・・この真っ暗でこのスコールで・・・それはちょっと無理かも・・・あかんかも・・・
「真っ暗で危険だから連れてってやろうか?オレはバイクでゆっくり走るから後ろからその自転車でついてこいよ!」
という、神の一声。
二つ返事で「ありがとう!!ほんまにありがとう!!」って手を握っていました。
どしゃぶりのなか、まっくらななか、安田の視界は小さなテールランプが1つ。これを見失ったらもう宿にはつけないでしょう。このテールランプにしがみついて必死についていきました。
そして、到着。到着直後の安田です。宿の人の温かいおもてなしを受けて、熱い生姜のような味のするお茶をいただいて、そのまま部屋で眠りました。
自分の無謀さ加減を思い知ったのと、カンボジアの人たちの温かさがありがたかった1日でした。
英語が通じない。電話も通じない。地図も間違っている。
これでたどりつけたのは、とっても親切なカンボジアのお兄さんのおかげでした。
本当にありがとうございます。
ちなみにこのお兄さん、Facebookでつながりました。その後の投稿に「いいね」を押してくれるとってもいい人です(^^)
安田先生、ハラハラドキドキのカンボジア訪問記、カンボジアの人々に支援が目的の旅が、カンボジアの人々に助けられた一日に感動しました❗先生の心も人一倍暖かいですが、カンボジアの暖かい心にふれましたね。命の危険があってこそ、本当の感謝も味わえるのだと勉強しました。先生が帰国するまで、ハラハラドキドキの旅になるようで心配です。どうか、無理の無い旅を願っています❗
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