カンボジア訪問記、4日目の12月3日の様子を紹介します!!今日のメインイベントはアンコールワット国際ハーフマラソンに参加することです(^^)
さて、カンボジアとマラソン。皆さん、何を思い浮かべるでしょう?そう猫ひろしさんです。本名は「たきざき くにあき」さん。Twitterで彼のアカウントをチェックしているとやっぱり出場するということでしたので会えるといいなぁと楽しみにしています。彼はカンボジア国籍を取得しオリンピック代表としてマラソンに参加しました。オリンピックアスリートの走りを一目見てみたい!!
それと、このマラソン大会の良いところは、コースがアンコール遺跡内に設定されていることです。数々の遺跡を一部ですが身近に見ながら走ることができるのです。これも楽しみの一つです。
安田は海外マラソンへ参加するのは初めて。日本ではフルマラソン3回(完走1回、途中棄権2回)、ハーフマラソン2回(どちらも完走)という非常に乏しい経験しかありませんが思い切ってチャレンジすることにしました。
さて、先日受付のお姉さまに「もう一人いるからトゥクトゥクをシェアしたら?」という提案に二つ返事で快諾した安田。英語では with her っていってたので女性かぁ。トゥクトゥク乗っている間にうまく英語コミュニケーションできるといいなぁと不安もあったのですが、まぁいっかと腹をくくっていざ出発。
ホテルロビーに待ち合わせの5時に向かうと、長身の超ベッピンさんが待ってくれていました。スイス出身の彼女は、いまプノンペンで仕事をしているそうです。東南アジアの各国を旅行していて、来年は日本にも行きたいんだとか。でもプノンペンの仕事があと数カ月で終わるのでどうしようか思案中ということでした。(これが安田の英語で聞き取れる最大限・・・)あとは安田も自己紹介してなんでカンボジアに来ているのか、マラソンの経験はどうだとか話しました。そうそう、彼女は4年前にもこのマラソンレースに参加したことがあるそうです。
マラソン終わったら月曜日にはプノンペンで会議があるので帰るそうです。
さて、いざトゥクトゥクに乗り込み出発。早朝なので空いてるから15分ぐらいで着くということでしたが、ところがどっこい。数千人の参加者が同じくトゥクトゥクやバイクタクシー、バスなどで会場に向かうもんだから大渋滞。そしてお寺や托鉢に向かう僧侶の方もたくさんいて全く進む気配がありません。そこで途中で停めてもらって帰りの待ち合わせ場所を確認して歩いていくことにしました。
「この場所に9時30分ね!」
この待ち合わせ、あとで本当に申し訳ないことしました。先にあやまっておきます。合流できずゴメンナサイ。
さて、安田の今回のランニングウェアは・・・そう、いつものダルニー奨学金モデル。
「日本人いるの?」
「はい。います。(昨日の受付でわかったことなんですが)」
これだけの理由です。でもこのウェアがあとでとっても素敵な出会いのきっかけとなりました。
「何か背負ってる?」
「はい。絶対になくしてはいけないものはバックパックに入れて背負って走ります!(ちなみに中身はパスポート、現金、ビデオカメラ、ノートパソコン、旅の手帳です)」
この荷物。やっぱり後半の走りで苦しかったです(^^;
そしてこれがスタート地点付近の様子。到着したのはスタート予定時刻を5分過ぎてしまった6時5分。でも渋滞で遅れているランナーもいるせいか、まだスタート前のセレモニーしていました。
ひとだらけ。遠い向こうにスタート地点が見えます。英語話す人。日本語話す人。なんとか語話す人。さすが国際マラソン。独特の雰囲気です。
天気は快晴。気持ちのいい風も吹いています。絶好のマラソン日和です!!
いざ、スタート!!15分ほどの遅れてスタートでした。あまりに人数が多くてスタートしてからスタート地点にたどりつくのに何分もかかります。これは日本国内でも同じ。スタートゲートをくぐるまでの間、どんどん気合いが高まっていきます。今回のマラソンの目標はとにかく完走。そして途中の遺跡を写真に収めることです。
スタートはアンコール遺跡のなかのアンコールトムと呼ばれるエリアの中央。たくさんの遺跡が身近にみられます。本当に素敵なマラソンコースです!!
これがアンコールトムを囲む5つの門の1つ。その名も「勝利の門」。こちらはくぐった後の写真。くぐった様子を動画で撮ってみたので是非ご覧ください。
そのあとも遺跡は続きます。安田と同じように写真撮りながら走る人もたくさんいました。中にはビデオカメラ片手に走る人も。
遺跡。
遺跡。
遺跡と安田。
で、しばらく行くとすでに折り返した超スピードのランナーさんが帰ってきました。1番手・・・欧米風の人・・・・2番手・・・猫ひろし!!!!!!!!
「はいっっっつ!!!」
ってものすごい気合いを吐いて弾丸のように走っていきました。
はぇぇぇぇぇぇぇえええ!!
めっちゃカッコいい!!
すごい!!
なんか泣けてくる!!
走ったあと、もし見つけれたら写真撮りたいなぁ・・・
走りぬけたあと、後ろから「ニャーっ」という声がちらほら。日本人ランナーがたくさん参加している証拠です(^^)
そして、折り返し地点。10キロと少しを走ったことになります。ちなみに半分走っただけなのにすでにヘトヘト・・・いやいやヘトヘトの振りをしていただけなんですけどね・・・
途中には給水エリア(水又はエナジードリンク)が1キロずつぐらいにあります。そこで水や栄養補給をしながら走りました。またコース脇には子ども達がいたるところにいてタッチしようと手を差し伸べています。このタッチ。1回するたびに元気が出ます。タッチの数は100回を超えました。これがあったから完走できたんだろうと思っています。
最初は「ハロー!」でした。向こうもぎこちなく「ハロー!」
途中から、あっクメール語の挨拶がいいな。
「チェムリアップスオ!(こんにちは)」向こうは少し笑顔の「チェムリアップスオ!」
あっ、もっとフレンドリーな挨拶の方がいいな。
「スオスダイ!(やぁ!)」向こうはとってもいい笑顔(^^)
で、「スオスダイ!」で子ども達のハイタッチを楽しみました。
コースは折り返しで行きと同じルートをたどるのですが、行きしなに「がんばってください!!」と日本語で声をかけてくれた救護コーナーに帰りしな立ち寄ってみました。「Angkor Japan Friendship International Hospital(アンコール・日本友好国際病院http://ajfih.org/)」が出しているボランティアスタッフによる救護ステーション。そっか、日本語が書いてあるウェア着てたから声をかけてくれたんだ。で、この右端のお兄さん、手に医療用グローブをつけて足を冷やすクーリングクリームを塗ってくれました。皆さん、日本語は片言でしたので、安田がカンボジアに来た目的やダルニー奨学金、自転車プロジェクトのことなど説明させてもらいました。最後にみんなで集合写真。とっても素敵なみなさんでした。足もクールダウンできて休憩もできて、気分はリフレッシュ。あと10キロ。がんばりましょう!!
こちらも遺跡。てっぺんにいわゆる「クメールのほほえみ」と呼ばれる像があります。こうした像がいたるところにあります。
後半は歩くようなペースで走ってなんとか完走。タイムは3時間を大幅に過ぎていました。あぁ待ち合わせの9時30分、かなり過ぎてる・・・
こちらがゴールした証明のメダル。ちなみにゴール横の地面に座り込んで撮っています。ここから30分動けませんでした(^^;
その間に表彰セレモニーが行われていました。遠くにいたので音だけですが、猫ひろしさん、2位だったようです。ほんますごいなぁ。ニュースにもなったようで。そのリンクこちらです。(http://www.asahi.com/articles/ASKD35QRWKD3UTIL00W.html)
さて、待ち合わせの場所までどうやって行こうか・・・歩いては絶対無理。というわけでバイクタクシーのお兄さんに声をかけてみます。
「この場所まで行ってくれない?待ち合わせしてるんだけど。もういなかったらそのままホテルまで行ってほしいんだ。」
と、お願いしてみると答えはNOでした。何故なら、この混雑でスタート地点手前のエリアは一方通行で逆走できないとのこと。その先をぐるっと回って戻ることもできるけど大渋滞だから無理ということでした。
すでに10時30分。ホテルに戻ることにしました。
こちらがバイクタクシーのお兄さん。最初、トゥクトゥクに乗っていこうとして声を掛けたのですが、
「1人?だったら渋滞もあるしバイクタクシーにしたら?」
「それでもいいけど、この辺りにバイクタクシーの人いるかな?」
「おいら、トゥクトゥクとバイクと両方あるから大丈夫だよ!」
ということで交渉成立でした。
これが彼のカッコいいバイク。ほんまに助かりました。ありがとう。
で、ホテルの受付のお姉さんに聞いてみたら、スイスの彼女、まだ戻ってきていませんでした。トゥクトゥクで渋滞に巻き込まれているとのことでした。帰ってきたらあやまろう。で、いったん部屋に戻りました。
こちら、足に塗るシップ薬。早速塗ってベッドへ。でもチェックアウトは12時。もうすぐなんですよね・・・ほんとは12時以降、シェムリアップを観光しようと思っていたのですがとてもそんなパワー残っていません。そこでもう一度受付のお姉さまに相談。
「もう1泊泊まれるかな?といっても夜の夜行バスで戻るから夜11時ぐらいまでだけど」
「今と違う窓の無い部屋だけどいい?だったら12時にチェックアウトしてクリーニング終わる14時まで時間つぶしておいてくれる?」
ということでした。2時間ウロウロするのきついなぁあ・・・と。でも仕方がないのでいったんホテルでました。
で、外をブラブラのんびり歩いているといいものを見つけました!!フットマッサージ、1時間5ドル。当たりか外れかわからんけど、1時間寝転がってられるし、足の回復にもなるし、というわけで入店。
こちらがマッサージの様子。足つぼマッサージ&リンパマッサージのミックスのような方法で、力強いお姉さまが木の棒で足つぼをグリグリ。
痛い!
きもちいい!
ごっつい痛い!
最高!
といった感じで1時間はあっという間に過ぎたのでした。
さて、マッサージが済んだ時点で13時。あと1時間です。見つけたのは本屋さん。そうそう、カンボジア語の文字や言葉を勉強するための子供向けの教材ないかなあと思って入ってみました。でも英語、全く通じません・・・・いつもの指さし会話帳もホテルに置いてきてるし・・・どうしよう。
あっ、日本でカンボジア語の教室に行ってたときに覚えたフレーズ言ってみよう!
「クニョム チョングリアン ピアサー クマエ」
英語意味: I want to study Khmer language.
日本語意味:クメール語勉強したいねん
で、店員さんに通じました!!で指さした本はクメール語の辞書。あー、辞書じゃなくて教材探してるんだけど・・・どうもこれだけしか置いてないようなので
「オークン チュラン(どうもありがとう)」といってお店をあとにしました。
おぉ!?何やら見慣れたロゴマークが!。プノンペンにはイオンショッピングモールがあります。今後も何店か出店計画があります。で、こちらはモールではなくイオン銀行ですね。日曜日なので閉まっていました。
で、13時50分。ホテルに戻ってきました。そしたら「もう準備できてるわよ!」と一言。でも何にも食べてないのでロビーのフリーのバナナとコーヒーで栄養補強。そして再びチェックインしました。「同じ部屋で用意してるから!」とのこと。あれっ、予約入ってたんじゃなかったっけ・・・と思いながらお姉さんの優しいお気遣いに心から感謝。
もし、本当は窓のある部屋だったのに安田のせいで窓のない部屋にしらずしらずのうちに変わってしまった宿泊者の方がいたら、ほんとにゴメンナサイ。あなたのおかげで快適な部屋で休息できます。
さて、眠りたいのを我慢してお風呂場で洗濯物をゴシゴシ洗いました。汗びっしょりのランニングウェア。このままバックパックにつめて常夏のカンボジアで1日放置したらどうなるでしょうか?想像するのが怖いので洗濯、とっても重要です。
夕方まで寝て晩御飯。昨日いった屋台のお店は出ていませんでした。チャーハン・・・でも疲れている今日はもっと消化の良い物がいいかなぁと歩いていたらおかゆ屋さんを見つけました。
こちらが食べたもの。おかゆをベースに様々なサイドメニューを頼む方式。おかゆだけでも良かったのですがそれだと0.5ドル。それはお店の人にわるいかなぁとサイドメニューを1つ。本当は野菜が必要なんだけど、生野菜はやめときたいし、炒めものも厳しいし・・・というわけで野菜はあきらめてドライソーセージ。安田はウィンナー系大好きです。
おかゆはやさしい味でとってもいやされました。カンボジアの料理は本当においしいです。ソーセージもかなりいけましたよ(^^)
さて、部屋に戻ったら荷造り開始です。洗濯物は生乾き・・・これは厳しいかもと思いつつ仕方がありません。カンボジアには洗濯屋さんという職業があります。預けると翌日洗濯された状態で返ってくるというものです。日本のクリーニングとは異なって、洗濯機でグルグル回して天日で干すといった感じです。だから1日かかっちゃうので、移動の多い今回の旅では使う機会がありません。
さて、ホテルを再びチェックアウト。とうとうスイスのお姉さんには会えませんでした。呼び出しとか部屋の番号を教わるとか聞いてみたのですがフロントではやっていないとのことでした。謝りたかったのですが、今回の旅のちょっと苦い思い出です。
夜行バスの出発地点に到着。行きも利用したのでもう慣れました。
こちらが自分の席(というより寝台)から前方を眺めた写真です。毛布かぶってねころんで、あとは寝るだけです。
さて、今日のブログはここまで。マラソンは完走できて良かった。苦い思い出を胸に、次のミッションを実行するためプノンペンに帰ります。