皆さん、こんにちは。カンボジア自転車プロジェクトの安田です。今日は12月20日。安田が同行する自転車プロジェクトの現地活動は終わりましたので番外編をお伝えしております。
ここでいつものご留意事項が1つ。毎年のことなのですがこのカンボジア訪問は渡航費用・滞在費は安田の完全自費で行っております。
皆様からご協力いただいたご支援金は自転車や修理クラブ用の工具や交換パーツの購入、寄贈セレモニー等の実施費用、クラウドファンディング手数料と返礼品などの準備・発送にかかる活動運営費などに使用させて頂いております。
だから、プロジェクトから脱線した活動をしているときは安田自腹ということで、『おいらたちの金で何遊んどるねん!』って怒らないでください。よろしくお願いします。
さて、シェムリアップからプノンペンに帰ってきましたのが20日の午前2時半。ホテルにもどって急いで洗濯したり、シャワーあびたり、訪問記書いたり・・・
バタバタしてましたら入口からチマオの鳴き声が。エサタイム。
さて、今日と明日何をするかといえば、ほぼ毎年の恒例となっております、トゥクトゥクドライバーのジョンの実家に1泊2日で遊びに行きます。
場所はスヴェイリン州。
場所は、上の地図の「プノンペン」の字のすぐ左下。ベトナムとの国境がある州です。ジョンの実家は奥さんとお孫さんたちが暮らしています。ジョンの息子世代の面々はほとんどがプノンペンに出稼ぎに来ています。お孫さんたちも実家暮らしなので、息子世代からすると子供たちと離れて暮らしていることになります。
その息子世代たちからはサー(右側)とドエン(左側)が同行してくれることになりました。集合時間の朝5時より少しだけ遅れて出発。ちなみに後ろに見えているのはサーが今年購入した車です!
途中、子どもたちへのお土産に蒸かしトウモロコシを購入。
「カツヤ、一本食べるやろー」と熱々のものをもらいました。日本のものと比べると全然甘くないけど蒸かしたて熱々でおいしかったです。
さらにスヴェイリン州に入って市場に寄りました。子どもたちへのおみやげのお菓子を購入。
「カツヤ、食べろ食べろ」と手渡してくれました。マーラーカオのような蒸しケーキ。ココナッツがかかっています。あまくておいしい。
こんな感じでジョンの実家に行くツアーはずっと食べ続けてお腹がいっぱいの状態が続きます。
およそ2時間30分でジョンの実家に到着。奥に見えているのは・・・
娘とお婿さん(チャイヤ)ご夫妻のために建てた家だそうで。儲かってますなぁ・・・そういえば
屋根には小さいですが太陽光パネルがついていました。
さて、到着するやいなや・・・まだ8時過ぎなんですが宴スタートです。
鶏の丸焼き。
鶏の煮込み。ちなみに全部骨丸ごとです。でも大丈夫。食べたあとの骨は・・・
番犬たちが全部食べてくれます。
こちらは鶏肉のカレー煮込み。
さて、あまりにも寝不足なので少し寝ることにしました。ハンモック。このハンモックがとっても気持ちがいいんです!!数秒で寝落ち。
寝て起きたら、いつも汗でびっしょりなのでシャワーをあびることになります。
こちらカンボジア田舎スタイルのシャワー兼トイレ。シャワーといっても貯めた井戸水をバケツで頭からかぶるだけです。女性陣用にシャンプーとかも並んでいますが、安田は気にせず水浴びオンリー。
こちらが井戸です。数年前に電動ポンプを導入したので楽ちん。きれいな水が出てきます。飲めるかどうかは不明。ジョンファミリーも飲み水はミネラルウォーターでしたので安田も従うことにして飲むのはやめときました。
水浴びしながら着ていたTシャツとパンツを水でバシャバシャ。濡れても強烈な日差しで2~3時間で乾いてしまいます。
安田が昼寝(朝寝?)から覚めるのを待ってくれていました。何をするかというと近くの池で漁です。
雨期のころはこのあたりもいたるところ湿地みたいになっていて、メコン川から大きな魚が流れてきます。乾季に入って取り残された魚を獲るのです。1シーズンに一度きりのお楽しみ。たぶん、安田が来るまで獲らないで待っていてくれたんだと思います。
結構深いところもあって、安田は金づちだとみんな知っているので誰も「やってみる?」とは言いません。安田は獲れた魚をカゴで集める係です。
結構たくさんとれました。カゴからはみ出ているのも併せると10匹ぐらいでしょうか。あとカエルが1匹。わかります?
すぐに調理スタート。カエルの調理は初めて見ました。頭を落として皮をはいで内臓の処理をします。
魚も調理。包丁が恐ろしく切れないので安田はここは手を出さず。ヒレを落としお腹に切れ目を入れた状態のものを奥のタライに入れてもらって、安田は内臓とエラを取る係です。
火を起こして・・・
魚(+カエル)スープにします。
できあがりました。ジョンが「カエル食べろ」と差し出してきます。今年のカンボジア訪問はカエルが頻出。いつもは1回あるかないかぐらいなんですけどね・・・おいしくいただきました。
次は牛モツです。
臭みを取るために何度か茹でます。
最後は細かく切ってタレをつけて食べます。もちろん美味!ちなみにカンボジアの「おいしい!」は「チュガニュッ!」といいます。滞在中、100回は使っているに違いない。カンボジア料理は食堂やレストランで食べるのはもちろん、ジョンの実家で作ってくれるものも最高です!
次は豚肉です。
コンロでジュージュー焼きます。
できあがり!!タレを付けたり野菜で巻いたり色々アレンジしながら食べます。
さて、ジョンの実家には家畜として牛、豚、鶏がいます。牛や豚は特別なときでなければ食べません。
でも鶏は別。その場で絞めて処理をして食べます。今日はもう安田が到着したころには調理が終わっていました。魚にしてもカエルにしても、さっきまで生きていたものを食べる。ここにくると生き物が人の口に入るまでの過程を目の当たりにします。そしていつも命を頂くことのありがたさを再認識するのです。
さて、毎年恒例の初日最後のイベント。サーが「魚突きにいくぞ」と誘ってくれました。
サンダル脱いで裸足。あぜ道を歩いてきます。まだ日に照らされた温かさを感じます。途中石を踏んで痛かったり、あやうく牛のフンを踏みそうになったり。懐中電灯が無ければ絶対踏んでいました。なんせ写真にあるように真っ暗なんです。
だからすごく楽しみにしているんです。もちろん魚突きもそうなんですが、それ以外に2つあります。
1つは満天の星空。ほぼ地平線に近いところに北極星があります。だから北斗七星やカシオペア座はもちろんオリオン座も見えます。とにかく星がたくさん。
そしてもう1つは・・・今年も叶いませんでした。一昨年初めて聞いたアイツの鳴き声です。2年前の訪問記に記載していますので詳しくはそちらをどうぞ。
さて、獲物の成果は・・・
小魚が数匹とカニが1匹だけ。残念!!
戻ったら、鶏の下処理の途中でした。上は羽をむしっているところです。
下処理を終えました。
今度はチキンスープにしてくれました。
さらにアヒルの卵を8つも使った卵焼き。甘めの味付けで子どものころ食べたお弁当の卵焼きを思い出します。
宴は続くよ・・・どこまでも・・・というわけでもなく。朝8時ごろ到着し、ずっと食べて飲んで昼寝しての繰り返し。酔いもまわって夜10時ごろには就寝です。
今日は冒頭に出てきましたチャイヤ夫婦のために建てた家で寝かせてもらいました。というのも、いっつも一緒に来るチャイヤ、今年は来なかったんです。
訪問記2日目の最後に記載したプノンペンでの家族勢ぞろいディナーには来てくれたんです。
でも、写真に写っていない。それは来てすぐに帰ったからです。明らかに酩酊状態。そう、チャイヤ最近お酒にはまりすぎて朝から飲んでる毎日なんだとか。缶ビールが1箱(24本)毎日無くなっていくそうで・・・でも彼の仕事はトゥクトゥクドライバー。仕事にならないんじゃないか?あるいは飲酒運転で事故るんじゃないか。みんな心配しています。
チャイヤが早く復活することを願っています。
ここまでで1日目終了です。
最後までご覧いただきありがとうございました。