カンボジア訪問記2024 10日目 2024/12/17 笑わない彼。それでいい。

皆さん、こんにちは。カンボジア自転車プロジェクトの安田です。今日は12月17日。現地活動の8日目となります。今日も自転車寄贈セレモニーと自転車クラブ設立が目白押し!がんばります!!

ここでいつものご留意事項が1つ。毎年のことなのですがこのカンボジア訪問は渡航費用・滞在費は安田の完全自費で行っております。
皆様からご協力いただいたご支援金は自転車や修理クラブ用の工具や交換パーツの購入、寄贈セレモニー等の実施費用、クラウドファンディング手数料と返礼品などの準備・発送にかかる活動運営費などに使用させて頂いております。
だから、プロジェクトから脱線した活動をしているときは安田自腹ということで、『おいらたちの金で何遊んどるねん!』って怒らないでください。よろしくお願いします。

今日のスケジュールと訪問場所

日付 学校 内容
2024/12/17 RUKHAKIRI 自転車寄贈セレモニー バッタンバン RUKHAKIRI
Preak Cheik 自転車クラブ設立
生徒1名の家庭訪問  
BAKAN 自転車寄贈セレモニー ポーサット BAKAN
  自転車クラブ設立

今日の訪問場所は昨日に引き続きバッタンバン。そして午後は移動して、カンボジア自転車プロジェクトでこれまで活動したことがないポーサット州での活動です。午前と午後それぞれ自転車を寄贈。そして自転車クラブを設立。生徒さんの家庭訪問です。

朝ごはん

久しぶり(といっても2日ぶり)の豚米麺(クイテウサイチュルーク)です。

バッタンバン州RUKHAKIRI郡での活動

今日も午前中はバッタンバン州での活動です。でも昨日とはことなるRUKHAKIRI郡に移動してきました。

まずは自転車セレモニー

さっそく自転車寄贈セレモニーの実施です。YouTubeライブできましたのでリンクを貼り付けておきます。

クメール語でのスピーチ、頑張りすぎたおかげで、「えっ、カンボジア人じゃないの?」と間違えられるという楽しいことも起こりました。

子どもたちのうれしそうな笑顔の写真をどうぞ。

そしてご協力者への個別写真の撮影。

最後に撮影機材を片付るヴィリャックさんとデビットさん。

チャンディさんは当然として、このお二人の尽力なくしてこのプロジェクトはありえません。実はこの自転車寄贈セレモニー、機材の不具合のトラブルがありました。先輩ヴィリャックさんは落ち着いた様子で後輩のヴィリャックさんに指示をしていて師弟関係がほほえましく感じたのでした。

昼ごはんで小休止

鶏肉骨骨スープ。

パイナップル野菜豚肉炒め。牛肉野菜炒めです。

次は自転車クラブの設立!!

同じ学校かと思いきや、「もっと大変な状況の学校があるから・・・」とのチャンディさんの言葉で移動です。Preak Cheik中学校に移動してきました。

学校にはたくさんの通学用自転車が。これは自転車クラブが大活躍してくれそうな予感です。

ヴィリャックさんが自転車修理クラブの運営の注意書きを説明しています。

そして、ありがとうメッセージビデオの撮影。

こちらが工具と交換用パーツです。

修理大会のスタート。

上の写真は先生がパンク修理やタイヤ交換の方法を説明している様子です。こうした先生がいるところはしっかり活用してくれるので大丈夫そう。

では、子供たちの笑顔の写真をどうぞ。

生徒さんの家庭訪問!!!

今日訪問したのはチョム・チャン君です。彼は16歳。(でも高校生ではありません)。自宅から学校までは約5km。今回の自転車プロジェクトで自転車をゲットしました!

チャン君のご両親と一番上の姉はタイで働いています。どうも借金があってそれを返すためなのだとか。送金はあるものの帰ってくるのは2、3年に一度だけなんだとか。

学校生活は楽しくって、勉強は数学が好きなんだとか。将来の夢は「わからない」とのことで教えてくれませんでした。

まぁ、夢は別になくたっていいんです。でもね。安田はこだわりたい。目標がある10年と無い10年。諦めそうなつらいときに目標があるときと無いときの違いを。

彼、上述の自転車修理クラブ設立のときもいたんです。

ね。「なんで笑わなあかんねん!」という表情をしています。もうだてに10年近くもカンボジアに通い続けているのでわずかですが色々と理解しています。

「笑って」で笑えるこどもと笑えない子どもがいる。

もちろん、「笑える=幸せ」なんてしょうもない結論に結び付けないですよ。

不器用なんです。「お前に何がわかるか!」という目。態度。

安田みたいなオッサンに「将来の夢は?」と何度も聞かれてきたんでしょう。

そして「将来の夢よりも今日腹いっぱい食べたい」という現実。

そんなことはわかってる。だから脱出のために夢を語ってほしい。

たとえば、「将来先生になりたい」と言ったとします。

彼の周りには7~8人の大人がいました。「この子は教師になりたいんだ」という認識の輪が広がるのです。全然役に立たない大人がほとんど。でも夢を語ればあるときチャンスがぶらさがってくるんです。それをつかめるかどうかは普段の努力次第。

だから。

「いつか自分の夢が見つかるといいですね」と伝えて後にしました。

お前、寝てないでこの状況どうにかしろよ!!!

チャン君の家に至る通路にこのような黒い山が。

こちら、茎?房?の中に入っている豆のようなものを食べるんだとか。初めて見ました。人が通るところに置いてあるのは、人が通って脱穀みたいな機能を果たすからみたいです。豆、おいしかったです!

ポーサット州BAKAN郡での活動

2時間押しでポーサット州に移動してきました。子どもたちが待ってくれていましたがすでに16時前。はやくしないと日が暮れてきて真っ暗闇は危険です。

自転車セレモニー!

到着した自転車プレートをみんなで手分けして自転車のカゴに取り付けます。

カゴに取り付けます。(パート2)

カゴに取り付けます(パート3)

カゴに取り付けます(パート4)

そしてセレモニーの開始です。

今回のクメール語のスピーチはこれまで以上に手ごたえがありました。先生たちが話し出してもザワザワおしゃべるする子供たち。でも安田が話し出したらみんな静かになってきれました。じっと聞いてくれたんです。興味深そうにこっちをじっと見つめる子どもと目が合いました。クメール語に気持ちをのせて。安田にとっては難しい言葉だけれども「言霊」にすることはしゃべる仕事をしている都合上慣れっこです。みんなにとどけ。「学校通って、勉強して、友達と楽しんで、家族を助けて、そしていつかの貧困脱出。みんながたどり着きますように」という思いを込めてしっかりスピーチしました。上の動画から参照できますので是非(#^^#)

スピーチだけを見たい方はこちらから。

では、たくさんの子どもたちの笑顔の写真をどうぞ。

最後に個別写真を撮影して終わりです。

ラジオ出演

上記の個別写真を撮影している間にFMいずみおおつに電話で出演させていただきました。

LINEを使って10分ほど話をさせていただきました。音声の品質どうだったでしょうか。家内いわく、LINE通話が終わったあともカンボジア自転車プロジェクトのことをたくさん説明してくれていたとのことでした。
FMいずみおおつさん、本当にありがとうございました。

次は自転車クラブの設立!!

さて、今日の最終工程である自転車クラブの設立・・・ですが、タイムアップ。暗くなってきたので危険だからという理由にて明日に順延になりました。明日朝いちばんに自転車クラブを設立します。

夕食

ポーサット市街地に参りました。ホテルをチェックインしましたら1階がレストランになっていたのでそこで食事することにしました。

豚肉。スペアリブ。骨付き肉は安田の大好物。いかにきれいに食べるか、勝負です。

牛肉。干し肉。繊維質なビーフジャーキーな感じ。香りも芳醇でおいしかったです。

牛肉と野菜のサラダ。思いがけず辛い。そして牛肉が思いのほかレア。でも大丈夫。下痢になっても彼女のところに薬を買いに行けばいいのです。

「彼女って?」

そう思った方、以下のブログ記事をご覧ください!

カンボジア訪問記2024 5日目 2024/12/12 コンポンチュナンへGO!②

 

鶏肉の甘辛焼き。

野菜炒め。

最後に

今日は午前午後と自転車セレモニーをするという一番ハードなスケジュール。それに加えて午前のバッタンバン州から午後のポーサット州まで移動時間もありかなりタイト。そこに問題が発生して、今日の最終工程の「自転車修理クラブの設立」は明日朝いちばんに順延になりました。

この予定変更に対して誰も動揺していません。「このメンバーならどうにでもなるやろ」という信頼関係と安心感。

12月10日からずっとこのメンバー。途中、日本からゲストを迎えたものの、この期間中ずっと一緒にやってきました。何も特別なことはしていません。それぞれが決められた役割を一生懸命実施してきただけです。

明日も大丈夫でしょ。いよいよカンボジア自転車プロジェクトの現地活動最終日となります。最後はしっかり締めくくりたいと思います。

明日の活動も是非楽しみにしておいてください。

そして明後日からは数日番外編をお伝えいたします。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

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