皆さん、こんにちは。カンボジア自転車プロジェクトの安田です。今日は12月14日。現地活動の5日目です。昨日から始まりました長期ロードの2日目です!!
ここでいつものご留意事項が1つ。毎年のことなのですがこのカンボジア訪問は渡航費用・滞在費は安田の完全自費で行っております。
皆様からご協力いただいたご支援金は自転車や修理クラブ用の工具や交換パーツの購入、寄贈セレモニー等の実施費用、クラウドファンディング手数料と返礼品などの準備・発送にかかる活動運営費などに使用させて頂いております。
だから、プロジェクトから脱線した活動をしているときは安田自腹ということで、『おいらたちの金で何遊んどるねん!』って怒らないでください。よろしくお願いします。
今日のスケジュールと訪問場所
日付 | 学校 | 内容 | 州 | 郡 |
2024/12/14 | CHI KRAENG | パーツ補給 | シェムリアップ | CHI KRAENG |
KEAN SANGKAE | パーツ補給 | SOURT NIKUM | ||
パーツ補給 | ||||
DOUN TRO | パーツ補給 | PUOK | ||
SOR SOR SDOM | パーツ補給 | |||
HUN SEN PREY CHROK | パーツ補給 |
今日の訪問場所はシェムリアップ州です。アンコールワットがあって有名な街です。シェムリアップ州には6つの自転車クラブがあり、それぞれにパーツの補給を行います。シェムリアップ州の中心地からいったん東部に昨日きた道を戻り、東側から西側に向けて順番にパーツ補給を行い、本日の最終目的地バッタンバンを目指します。
朝食
まずは腹ごしらえ。いつもの定番、豚肉のフォー(クイテウサイチュルーク)かと思いきや・・・
豚肉のフォーです・・・
シェムリアップ州CHI KRAENG郡での活動
シェムリアップ州の最東部の自転車クラブがあるCHI KRAENG郡から活動スタートです。
CHI KRAENG中学校へパーツ補給
こちらチクレン中学校の校門。2010年に日本の団体の支援によって新校舎が完成したようです。
いつもどおり最初は自転車修理クラブの運営の注意書きの説明。
ありがとうメッセージビデオを撮影。
そして子供たちの笑顔の写真です。
「またこの繰り返しかいな?」と残念に思われた方。すみません。パーツ補給のみの行動は今日までですので、どうかご了承ください。でも子どもたちの嬉しい笑顔の写真をなるべく多き掲載していきますね。
シェムリアップ州SOURT NIKUM郡での活動
少しずつ西に移動していきます。
KEAN SANGKAE中学校へパーツ補給
学校に到着。
子どもたちが通学に使っている自転車がたくさん!
自転車修理クラブの運営の注意書きの説明。
ヴィリャックさんが「学校まで自転車で来ている人は?」と質問。8割ぐらいの子どもたちが手を上げました。入口の大量の自転車の写真からもわかります通り自転車修理の需要は高く、修理しながら長く使って、そしてしっかり学校に通い続けることが本当に大切です。
ありがとうメッセージビデオを撮影。
うれしそうな笑顔の子どもたちです。「それは熱さまシート?」と聞きたい気持ちをこらえつつ、レディにそんな質問するもんではありません。
笑顔の後ろに光る自転車クラブのプレート。自転車修理クラブは作って終わりではありません。毎年新しい子が入学してきます。継続的な支援と、継続的な説明と、継続的な訪問による先生の理解が本当に大切です。
KHCAS中学校へパーツ補給
学校へ到着。
自転車クラブの運営の注意書きの説明。
ありがとうメッセージビデオを撮影。
うれしそうな笑顔の子どもたちです。
昼ごはん
午前の行程を思いのほか早く終えることができました。その次はシェムリアップの西側が活動エリアです。本当は道中に市街地で昼食を取る予定でしたが先に西側に移動して昼食を取ることにしました。でもいい感じのレストランがない・・・何とか見つけたお店に入りました。
そのお店は「ご飯と鶏(バーイサイモアン)」か「ご飯と牛肉(バーイサイッコー)」の2択のお店。どちらも通常朝食のメニューですが仕方がありません。牛肉の方を選びました。味もボチボチ・・・(^^; ごちそうさまでした。
シェムリアップ州 PUOK郡での活動
シェムリアップ州の西側に移動してきました。
DOUN TRO中学校へパーツ補給
DOUN TRO中学校に到着。「ドントロ」という発音が面白くって、YouTubeに登場するペンペンさんのお気に入りの中学校でもあります。
自転車クラブの運営の注意書きの説明。
ありがとうメッセージビデオを撮影。たくさん集まってくれました。
うれしそうな笑顔の子どもたちです。
SOR SOR SDOM中学校へパーツ補給
西側地区2校目に到着。校門の写真ですが、タイトルと英語の綴りが違います。いつもカンボジアとやりとりしていると綴りがその都度違う表記がされるのですが、さすがに校門に書いてあるのは正しいのではないかと思いますが・・・これを修正するとなるとかなりさかのぼらないといけないのでどうかご容赦ください。
自転車クラブの運営の注意書きの説明。後ろで吉川さんが写真を撮ってくださっているのが写っています。
ありがとうメッセージビデオの撮影。
うれしそうな笑顔の子どもたちです。
HUN SEN PREY CHROK中学校へパーツ補給
本日訪問する最後の学校に到着しました。
校舎の裏側にはたくさんの通学用自転車が。
ヴィリャックさんも今日最後の自転車修理クラブの運営の注意書きの説明です。
ありがとうメッセージビデオの撮影。
うれしそうな子どもたちの笑顔の写真です。
これで本日の活動は終了です。
新入スタッフのデビットさんについて
全然異なる話題のタイトルがついていますが・・・
こちらの写真。昨日のブログで紹介しました安田が支援しているセン・ニサちゃんと話しているときの様子です。こちらの写真は同行していただいている吉川さんからいただきました。
実は、新入スタッフで写真係でもあるデビットさんが撮り忘れていたのです。
セン・ニサちゃんとの写真はもし撮り忘れていても安田が残念がれば済む話。でもカンボジア自転車プロジェクトには重要な写真がたくさんあります。その先頭に立つのが返礼品に使われる写真です。
今回の件を見過ごすこともできましたが、やはり致命的なミスにならないようヒヤリハットではないですがここで注意を促す必要があると判断しました。
あとは本人に直接言うか、ボスのチャンディさんに伝えるか。本日朝、集合時間の10分前にフロントに降りたらチャンディさんが待っていたので、まずチャンディさんに伝えてデビットさんに注意してほしいと伝えました。
「おれのボスにチクりやがって」と思われるかな・・・とも心配したのですが。
チャンディさんから注意を受けた彼は今日人が変わったように些細なできごとでも写真に収めようと必死に撮影係に努めてくれました。安田自身の役割を行っていく中で、頻繁にファインダーをのぞきこむデビットさんの姿を目にしました。
その姿勢の変化に感動し、晩ごはんのときに、みんなが揃った前で、
「デビットさんはすごかった!たくさん写真を撮るだけでなく、いつもは見ているだけだったシーンでもカメラを構えたくさんのシーンを撮影してくれた。すごくうれしかったです!彼はすごいです!」とチャンディさんに大きな声で伝えました。
デビットさんは照れくさそうで、そしてうれしそうでした。いつもフワフワしていて大丈夫かなと思っていた彼との信頼関係が少しできてきたように思います。
晩ごはん・・・のその前に
さて、話は前後しますが、シェムリアップでの活動を終えてバッタンバン州に移動してきました。ホテルに到着し安田が一番最初に行ったことは・・・洗濯です。
生乾き・密封・しゃく熱放置2日目の一部の洗濯物はかなりの異臭を発していました。洗濯洗剤を多めに使ってシャワールームでゴシゴシゴシゴシ。このあと出かける夕食向けの短パンやTシャツ以外を全部洗濯。ホテルのフロントで干せるところを教えてもらうもスコールがきそうな空模様だったので部屋干しに変更。クーラーのドライモード全開で対応中です。
そして集合時間が来ましたので皆で出発。途中にバッタンバン州のシンボルが見えてきましたので車を停めてもらいました。
こちらの像はター・ドンボーン像といいまして、持っている棒がポイント。言い伝えの話の中にその棒を失くしてしまうときがあり、無くす(バッ)+棒(トンボーン)でバッタンバンの地名になったと伝えられています。ちなみに安田が自転車セレモニーで行うスピーチに「コム・アオイ・バッ・プラク・ニッ(この自転車プレートを失くさないでください)」という文章があります。この「バッ」とバッタンバンの「バッ」は同じだったというわけです。
スタッフのヴィリャックさんに教わってお線香を焚いてカンボジアの子どもたちの幸せとカンボジア自転車クラブに関わってくださっている皆さんのご多幸をお祈りしました!!
最後は記念撮影。左からヴィリャックさん、吉川さん、安田、デビットさんです。
そして晩御飯
塩とうま味調味料にまみれた止まらないピーナッツ。
煮豚。
豚足のトロトロ煮。
エビフリッター。
アスパラや菜っ葉の炒め物。
みんなで楽しく、ビールを飲みながら、そしてお腹いっぱいになりました。
帰りにコンビニに寄りましたら・・・
かわいらしいワンコがいました。オーナーさんにかわいがられているようで幸せそうです。そういえば・・・プノンペンのチマオは元気にしているかな?
自転車修理クラブのパーツ補給について
今日まで、カンポット州での自転車寄贈セレモニー以外は全部パーツ補給ばかりでした。安田が滞在中のパーツ補給はこれで最終です。安田の帰国後、残りのパーツ補給はEDFカンボジアのメンバーが行ってくれることになっています。
その「既設クラブへのパーツ補給」について少しまとめたいと思います。
去年いくつかの自転車修理クラブで見かけた「パーツがほとんど減っていない状態」を解決するために今年は新たな取り組みを行いました。
それがこれまでも頻出している「自転車修理クラブの運営の注意書きの説明」です。
注意書きには以下のように記載されています。
自転車修理クラブの説明
先生方へ
・子供たちに自由に自転車を修理させてください
・毎年交換用パーツを補給します
・自転車クラブのプレートは無くさないでください。
子どもたちへ
・自転車を修理するときは遠慮なく先生に言ってください
・工具は大切に使ってください
・修理が苦手な子を助けてください
これを印刷してパウチしたものを必ず工具箱に貼って、さらにヴィリャックさんに”必ず先生と生徒たちが両方いる状況で”内容を説明してもらうようにしました。
今日訪れた学校では「そんな修理工具と部品があることを知らなかった」という生徒がいました。そりゃそうです。11月に入学したばかりの中学1年生ですから。そう、「先生がうまくやってくれるだろう」というあいまいな期待ではなく「毎年毎年繰り返し伝えていくことが大切」と思うのです。こちらは繰り返しでも新任の先生や新入学生には初めてのことだし、集まってくれる子どもたちは全校生徒では無いからです。「届けて終わり」ではなく「浸透するまで粘り強く」にこだわり、毎年全校のパーツが空っぽの状態で次の補給を迎える状況にしていきたいと思います。
先日のブログでも記載しましたが、修理クラブの活用度合いと集まってくる生徒さんの数には強い相関関係があります。そしてたくさんの子どもたちが集まってくる条件として色々とあげました。今日の時点では以下のことが大切と考えています。
- 先生とチャンディさんが親しげにそして楽しそうに話しているか
- 子どもたちが社交的に接してくれるか
- 先生と子どもたちの信頼関係ができているか
- EDFの拠点プノンペンからの距離は活用度に反比例する
- 子どもたちが自転車修理クラブの趣旨を理解しているか
安田の役割はbとeです。
b:「おもろいオッサンがやってきた」と興味を持ってもらえるように面白おかしく、そしてテンション高めで子どもたちと接するようにしました。見かけた子どもたちには必ず「チョムリアップスオ!」や「スオスダイ!」とあいさつし、学校を去る時も窓を開けて「ばいばーい!」とか「チョムリアップリア!(さようなら)」とか「ソクサバーイ(お元気で)」と手を振るように努めました。(同行している人はお気づきですが、終わって車に戻ったら安田はテンションスイッチがオフになり、話しかけられるまでずっと地蔵のように黙っているようなタイプの人間です)
e:これは「自転車修理クラブの運営の注意書きの説明」の徹底です。ヴィリャックさん、本当にありがとうございます。すごい熱意をもって先生や生徒さんに伝えてくれます。
少しずつになるとは思いますが、しっかり改善していきます。
16日からは自転車寄贈セレモニーが目白押し
16日(月)~18日(水)の3日間でセレモニーが5回。計260台の自転車をプレゼントすることになっています。自転車クラブも新たに5カ所設立されます。16日の午前または午後、17日の午前または午後、18日の午前で実施予定です。電波状態にも寄りますが、毎回YouTube生配信にチャレンジする予定です。
チャンネル登録していただけますと生配信が開始されましたら通知が届きます。是非ご登録お願いいたします。そういえば、今日、今年の目標にしていましたチャンネル登録者数100に到着いたしました。ありがとうございます!!
本日の訪問記は以上です。皆さん、最後までご覧いただきありがとうございました!