皆さん、こんにちは。カンボジア自転車プロジェクトの安田です。今日は12月13日。現地活動の4日目です。今日から18日まで長期ロードの開始です(#^^#)
ここでいつものご留意事項が1つ。毎年のことなのですがこのカンボジア訪問は渡航費用・滞在費は安田の完全自費で行っております。
皆様からご協力いただいたご支援金は自転車や修理クラブ用の工具や交換パーツの購入、寄贈セレモニー等の実施費用、クラウドファンディング手数料と返礼品などの準備・発送にかかる活動運営費などに使用させて頂いております。
だから、プロジェクトから脱線した活動をしているときは安田自腹ということで、『おいらたちの金で何遊んどるねん!』って怒らないでください。よろしくお願いします。
今日のスケジュールと訪問場所
日付 | 学校 | 内容 | 州 | 郡 |
2024/12/13 | SORT TOEP | パーツ補給 | コンポンチャム | Choeng Prey |
MEAN CHEY | パーツ補給 | |||
HUN SEN PHNOM SANTUK | パーツ補給 | コンポントム | Santuk | |
MRAK | パーツ補給 | Prasat Balangk | ||
PRASAT BALAING | パーツ補給 | |||
PREY PREAL | パーツ補給 | Kampong Svay | ||
安田の支援している奨学生に会う |
今日の訪問場所はコンポンチャム州とコンポントム州。コンポンチャム州には2つ、コンポントム州には5つの自転車クラブがあります。コンポンチャム州の2つと、コンポントム州の5つのうち4つでそれぞれにパーツの補給を行います。途中、安田が支援する奨学生にも会ってきました。
朝食とお別れ
今日12月13日から18日まで長期ロードです。4泊5日。日本でもあまりない長旅。カンボジアで行ったことが無いエリアに行くのは本当にわくわくします。でも大変なのは荷造り。これまでプノンペンに日帰りで帰ってきていたので着替えなどは不要で比較的荷物も少なめ。でも今回はそういうわけにはいきません。
6時半集合なので5時に起きて最終荷造りのチェックをしていました。
こちら、安田がカンボジア元年の2015年から愛用している衣類の圧縮袋。まぁ着替えといってもミニマムで圧縮しちゃうとバックパックにコンパクトに収まります。多少しわが入りますがとっても便利ですよ!
そして、いつもの移動用バンも補給パーツでいっぱい。でもこれでも今日まわるパーツの分だけです。
「えっ?でも戻ってこないんでしょ?残りはどうするの?」
その答えは最後の方に記載しています。
ところでこの段ボールの正体は??どうやって積むかドライバーとスタッフで頭を悩ませています。
なんとか積み込みも終わり、今日の最初の目的地コンポンチャム州に向かいました。
こちら途中で食べた豚肉のフォー。クイテウサイチュルークです。店によってはこの写真のようにいわゆるホルモンが入っていることがあります。もちろん臭みなんてありませんよ。とってもおいしかったです。
そして、朝食レストランの前で記念撮影。
「なんで?」
そう、昨日同行してくれていたユズキちゃんとオダギリ君とここでお別れなのです。お二人はコンポンチャム州にあるCBBという団体が運営している施設を訪問するとのこと。お互いの旅の安全を祈ってお別れしました。そして左からお二人目が昨日の夜から合流しました吉川さんです。吉川さんのお話は後述いたします。
コンポンチャム州 Choeng Prey 郡での活動
コンポンチャム州 Choeng Prey 郡に到着しました。こちらでは2つの学校のパーツ補給です。今日もパーツ補給ばかりです。でも途中面白いところももりだくさんにありますので見逃さないでください!
SORT TOEP中学校へパーツ補給
1校目に到着です。
通学用に使われているたくさんの自転車があります。パーツ補給でたくさんの自転車が修理できて蘇っていきます。
自転車修理クラブの運営の注意書きの説明。
ありがとうメッセージビデオを撮影。
うれしそうな笑顔の子どもたちです。
MEAN CHEY中学校へパーツ補給
2校目に到着しました。校門に施されたテバター(女神像)がとてもきれいでした。
自転車修理クラブの運営の注意書きの説明。もう何度も行ってきましたのでスタッフのヴィリャックさんも慣れてきました。
ありがとうメッセージビデオを撮影。
うれしそうな笑顔の子どもたちです。
コンポントム州 Taing Kouk 郡での活動
コンポンチャム州から北上しコンポントム州に入りました。
TUOL ANDAET中学校へパーツ補給
学校に到着。カンボジアの学校にはめずらしくタイルで舗装されています。とっても素敵!!
自転車修理クラブの運営の注意書きの説明。
ありがとうメッセージビデオを撮影。
うれしそうな笑顔の子どもたちです。余計なオッサンが写りこんでいてすみません。
コンポントム州Santuk郡での活動
コンポントム州はとっても広いんです。隣の郡に移動してきました。
HUN SEN PHNOM SANTUK中学校へパーツ補給
学校に到着。
自転車修理クラブの運営の注意書きの説明。
ありがとうメッセージビデオを撮影。
ところで皆さん、集まっている子供たちの数、少ないと思われませんか?ちなみにこちらの学校は昨年度支給された交換用パーツがまだ残っている状態でした。
もっとどんどん修理に使ってほしいのに・・・と思うところです。
「それが集まっている子供たちの数と関係あるの?」
はい。実はあるのです。その数はおおむねカンボジア自転車プロジェクトの活動に対する先生の理解度・協力度合いに当然関係してきます。関係ある指標としては・・・
- 集まった子どもたちの数
- 先生とチャンディさんが親しげにそして楽しそうに話しているか
- 子どもたちが社交的に接してくれるか
- EDFの拠点プノンペンからの距離
などがあると安田は感じています。でも最初からガッツリ協力してくれる学校や先生ばかりではありません。EDFとの信頼関係の構築にも当然時間がかかるわけで、1年に一度しか訪れない安田なんぞは介入の余地もございません。それでも1回の訪問を最大限に活かすために前述の「説明」を行っているわけです。今年からの取り組みですが、来年再訪したときに状況が変わっていることを願うばかりです。
うれしそうな笑顔の子どもたちです。
昼ごはん(閲覧注意。クモ登場します。だから10行ほど改行してお伝えします。)
レストランで料理ができるのを待っているとスタッフのヴィリャックさんが買ってきてくれました。コンポントム州名物のクモ。足はクリスピー、お腹はちょっとブニュってしている見たまんまの料理です。
食べている最中の写真を取り忘れました。ちなみに同行者の吉川さんもすんなり口に入れていました。
「本当に食べたの?」
はい。ちなみにクモは2回目なんです。2019年のときに一度食べたことがあり、そのときは口にクモを入れている瞬間の写真を掲載しました。こちらです。
詳しくは以下のブログをご覧ください。
[訪問記2019-5]2019/12/10 Qちゃん現る!!コンポントム州へ移動の一日・・・移動の後が長いんですが・・・
で、クモや昆虫色が苦手な方はこちらからご覧ください。もうクモの話は出てきません。
骨付き豚肉のロースト。
豚肉とショウガの炒め物。
そして魚と野菜のスープです。
コンポントム州Prasat Balangk郡での活動
午後もコンポントム州での活動です。コンポントム州は続くよどこまでも。
MRAK中学校へパーツ補給
MRAK中学校へ到着。
自転車修理クラブの運営の注意書きの説明。
「ん?サッカーボールとバレーボール写ってるけど何?」
「ん?まんなかに写っている男性は、今日から参加の吉川さん?」
はい。そうです。大変遅くなりましたが、吉川さんのことをご紹介いたします。
同行いただきました吉川さんは安田と10年来お付き合いいただいている大切な人です。大阪市内でIT会社を経営している社長さんです。こちらのMrak中学校の自転車修理クラブを設立の2020年から支援してくださっています。今年で5年となりました。
その吉川さんから「今年はMrak中学校に行ってみたい」とのお話をいただきまして実現しました。しかも吉川さんは子供たちにお土産としてサッカーボール、バレーボール、そしてバレーボールのネットを日本で購入し持ってきてくれたのです。
冒頭のこちらの大きな段ボール箱。よく見ると吉川さんの会社の名前が書かれています。
そう、この箱の中身がボールとバレーボールネットだったのです。吉川さん、ご同行いただき本当にありがとうございました。あまり大々的なセレモニーは遠慮したいとのご意向が伝わったのか、セレモニーは無し。でも子どもたちの胸には正装を意味する緑色のスカーフが巻かれていました。きっとチャンディさんがMrak中学校の先生にお願いしてくれたんだと思います。チャンディさんありがとうございます。
そのスカーフを巻いた、うれしそうな笑顔の子どもたちです。
訪問の様子はしっかりとビデオに収めて吉川さんに送らせていただきました。
PRASAT BALAING中学校へパーツ補給
次の学校へ移動してきました。
自転車修理クラブの運営の注意書きの説明。
ありがとうメッセージビデオを撮影。
うれしそうな笑顔の子どもたちです。
コンポントム州Kampong Svay郡での活動
いよいよ本日の活動も終盤。最後のKampong Svay郡に向かいました。
PREY PREAL中学校へパーツ補給
学校を立ち去ろうとしましたら・・・
子どもたちが話しかけてくれました。安田は覚えたてのクメール語で、
「クニョムムンサウポーカエニジェイピアサークマエテー(私はクメール語が上手に話せません)」と伝えました。そしたら、
「ノープロブレム」と英語の回答。そっか、英会話を楽しみにきたのね。だったら受けてたとうじゃないの。安田がもう8年以上続けているDMM英会話。これまでお世話になった先生方の期待に応えるべく、彼女らと英会話バトルです。最近、安田は英語のレッスンで「いっつもカンボジアの子どもたちに負け負けなので今度こそ勝ちたいんです!」と話していて、「私たち先生の名誉のためにがんばって!」とはっぱをかけてもらっていたのでした。そして結果は・・・・・・・!!!!!
チーン
さぁ帰りましょう。
※念のため申し上げます。DMM英会話は本当にすばらしい教育システムで、先生方もすばらしい方たちばかりです。安田がアホなだけなんです・・・
奨学生のセン・ニサちゃんに会ってきた!!
コンポントム州に住む、安田にとっては2人目の奨学生となるセン・ニサちゃんに会ってきました。会って確かめたいことがありました。
というのも、将来は学校の先生になりたいと夢見て勉強していた彼女。昨年会った時が高校3年生でした。10月に行われた一斉テストの結果次第で進学できるかどうかが決まります。
でも結果はダメだったんです。
ただ、一斉テストへの挑戦は一度だけでなく、次回も受けられるとのこと。彼女はラインを下回ったコンピュータ、英語、クメール語、数学(結構ある・・・)の4教科の勉強を続けているとのこと。もちろん彼女は奨学生になるぐらいだからかなりの貧困家庭で暮らしています。コンピュータと英語は無料スクールがあるので通っているとのこと。問題はクメール語と数学。塾があるけど、それぞれ月10ドル、年間120ドル、2教科だから240ドルかかるようです。
夢を追いかける気持ちがあるのなら。彼女が諦めないのなら。安田はサポートしようと決めました。ただ一度に240ドル渡すのは危険なんです。親が何かに使ってしまうかもしれません。そのため毎月10ドルずつ授業料をしっかり収められる仕組みが必要。そこはチャンディさんがサポートしてくれることになりました。
来年2025年の10月に試験があり、発表は11月。
『そのときに「パスしました!」とEDF経由でいいから連絡ください。安田は日本で大いに歓喜し、そして2025年の12月にまた会いに来るから』と伝えました。
これで安田が支援している4人の奨学生たちに全部会えたことになります。
リンナちゃん:あと1年で看護師に!
セン・ニサちゃん:一斉テストパスのため勉強中!
スレイ・フォスちゃん:高校1年生になりがんばりちゅう!
ロセカちゃん:今年から支援を始めた中学1年生。
安田は日本でしっかり働きます。このブログ読者の皆さん、仕事ください~!
晩ごはん
コンポントム州を離れ、いざシェムリアップ州へ。明日はシェムリアップ州のすべての自転車修理クラブへパーツ補給の1日です。そのため前日の今日がんばって移動してきました。ちなみにその次はバッタンバン州、ポーサット州を訪問し、今年の活動が終える最終日18日にプノンペンに戻り、打ち上げをしたと、そのまま夜行バスでシェムリアップに戻る予定です。そのわけは・・・19日のブログでお伝えいたします。
シェムリアップに移動後、レストランで皆で食事をしました。
豚肉ロースとボイルしたホルモンのサラダ。
野菜をロールした豚肉と野菜の串焼き。
魚の練り天。
アモック。どれもおいしかったです!!
最後に吉川さんの希望の寄り道を少しだけしてホテルに戻りました。そのときが夜の10時。
さぁブログを書こうと書き出して、この文章を書いている時刻が・・・12時30分。あぁ・・・今日はちょっと時間がかかって2時間半。明日の集合は7時だから昨日より全然余裕があります(^^; さぁシャワー浴びて寝ます。最後までご覧いただきありがとうございました!!
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