皆さん、こんばんは。カンボジア自転車プロジェクトの安田です。
昨日で滞在中の安田の自転車プロジェクト活動は完了(パーツ補給はまだまだありますが、EDFカンボジアのメンバーが2週間後に実施予定です。)しましたので今日から番外編として活動記録をご報告します。
まずはスケジュール配信!!
今日は目覚まし時計もかけずにゆっくり寝ました。そしてスケジュールの配信です。
といいましても特に重要な予定があるわけでもなくのんびりとした1日のスタートです。
クメールマッサージ!!
ここでいつもの朝ごはん・・・といいたいところですが、食べに行って携帯を忘れたことに気が付き写真がありません・・・いつもの「クイテイサイチュルック(豚肉がのった米麺)」です。エビが1つついてたのがうれしかったです。おいしくていつも満席のお店まで散歩しながら食べに行きました。本当はそのままタイトルにあるクメールマッサージのお店に行きたかったのですがスマホを取りにいったんホテルに戻りまして出直し。
そしてこちらがそのマッサージ店。とってもなつかしい!!!
といいますのも、実は初めてここにきたのは2017年です。当時のブログはこちら。
ここでマッサージを終えてジョンとご飯食べに行って、ボイルドオイスターを食べて、どえらいことになったという・・・そしてピーピーのままシェムリアップの夜間バスに乗りアンコールワットマラソンに参加するという・・・6年前の安田は若かった・・・そんな思い出深い2017年12月1日です。
実は2022年に訪問したときは無かったんです。(おそらくアフターコロナ直後で観光客もいないので閉めていた)それが再開したとなっては絶対に行かなくてはと思っていました。キャラバン隊での長距離車移動で安田の体はバキバキでしたので・・・
クメールマッサージ2時間コースをお願いしました。受付のお姉さまが「男性、女性どっちがいい?」と聞くので「お任せします」と答えたら、なんとご本人が・・・「もっと力強いのがいいんだったら男に替わるけど?」と聞かれましたが開始早々悶絶(クメールマッサージはリンパマッサージ。とっても痛いのです・・・)。絶対に「痛いからもっと弱く」を言いたくない安田の体が緊張で力入りまくってるのを気が付いてお姉さまは爆笑。「もう少しソフトにいくわね」と手加減してくれました。
こちらのお店、水曜日にもまた行きたいと思っています。
「なんで水曜日なん?」の答えはこのあと書きます。
プノンペンのスラム街へ
マッサージのあとホテルに戻って明日からのチャレンジの準備。そうこうしているうちに時間が来ました。何の時間かというとプノンペン南部のスラム街を訪問するスタディツアーに参加する時間です。
実は自転車プロジェクトに途中から合流したユズキちゃんが誘ってくれたんです。
「私明日行くんですけどご一緒しませんか?スラム街の子どもたちを支援している団体があるんです。」
少し迷いました。なんでかって胸がつまりそうだから。でも行くことにしました。
少し早めに到着したのであたりを散策。大きな寺院がありました。
そしてあたりはゴミがいっぱい。プノンペンのメイン通りは清掃局によってきれいに保たれています。でもそれは観光客向けの印象を良くするため。観光客が訪れていないところ。そしてスラム街はなおのこと、そうした行政サービスが行われないのです。
左から2人目の女性がチャンティさん。右がユズキちゃん。左はユズキちゃんの友達で日本語も話せるピャクダイさん。この4人でツアースタートです。
まずはなぜこのエリアがスラムになったのか。(ちなみにスラムとは「都市部で極貧層が居住する過密化した地区」という意味です)写真はお墓です。そう、ここはもともと墓地だったのです。プノンペン市街がまだ小さかったころ郊外に作られた墓地。プノンペン市街に住めない貧困層はこの墓地のまわりに住むようになりました。そしてプノンペン市街がどんどん大きくなって墓地も覆うようになったためプノンペンのどまんなか墓地スラム街ができたわけです。
チャンティさんの団体はスラム街に住む子どもたちに教育環境を提供するためにインターナショナルスクールに通わせる活動をしています。「子どもの未来のためには教育が最優先」という意味では自転車プロジェクトと共通しています。
チャンティさんは様々なお家を見せてくれました。
そしてときどき言う「私はここの人たち全員を愛しています。」という言葉。
教育支援活動に必要なのは、そうした熱意ナンバーワンのリーダー、そしてそれを支えるスタッフ、もちろんスポンサー。この3点が不可欠だと感じました。
EDFカンボジアではチャンディさんが熱意満載のリーダー、それを支えるマブさんやヴィリャックさん、そしてスポンサーは私達です。この構図は同じ。
こちらはゴミの山から有価物を集める女性。鉄くずを集めています。1キロで1000リエル(1ドルが4000リエル)です。1ドル150円として40円弱です。
こちらは集められた有価物。ちなみに段ボールも1キロ1000リエルで買ってもらえるそうです。でも1日で1キロ集められるのでしょうか。
スタディツアーのあと、チャンティさんから「どうだった?」と聞かれたのですが、それを説明するほど安田の会話力はありません。
「会話はダメだけど、メッセージを送るのは大丈夫だからあとでFacebookで送ります」と伝えました。
そして先ほど送ったメッセージがこちらです。
今日はありがとうございました。
とっても素敵な2時間でした。
僕はカンボジアの農村エリアの貧困家庭を通学用自転車という形で支援していますが、都市の貧困は全然違うと気が付きました。
農村エリアは親が農家で自分たちが食べられるお米は何とか確保できます。少ないながらもお米を売れば少額ですが現金を得ることも可能です。
それに対して都市の貧困はまずは現金を得て自分たちの食べ物を買わなければならない。日用品を買うにしても家賃を払うにしても現金がいる。そんな当たり前のことに気が付きました。
そして貧困から抜け出すのに必要なのが教育。そこは共通しています。1人の子どもを継続してサポートしてくれるスポンサーを探すことは大変だと思います。僕もプレゼントする自転車の協力者を探すのに日本でとても苦労しています。それでもチャンティさんの熱意と「みんなが大好き」の思いが勝っているのでしょうね。
今日のスタディツアーで救いだったのは子どもたちの輝く目です。その目が悲しい涙でいっぱいにならないような未来に向けて僕も自転車プロジェクトを通してがんばっていきます。
そしてお別れ。ユズキちゃんに誘われてきたけど・・・「たんなる散策じゃなくてこれってスタディツアーだよね。チャンティさんの築き上げたもの、そして普段は決して見られないものを見せてくれている。彼女の2時間を無駄にしないように・・・」と、終了間際に気が付いたので、「ありがとうございました。これ、ちゃんと準備していなくて済みません。子どもたちのために使ってください。」と財布の中にあったドル紙幣全投入で50ドルお渡ししました。
終わったあと、ユズキちゃんとピャクダイさんとカフェで話しました。ユズキちゃんは今日の深夜の便で日本に。お二人ともお別れです。また12月にカンボジアで会おうと約束して握手してお別れしました。
夜ごはん調達
明日は午前4時に起きてやりたいことがあります。だからジョンとの夕食は回避して明日のためにスタミナ食を購入。
「これと、これと、これ、1個ずつちょうだい」とお願いしたらグリルで温めなおしてくれます。
鶏モモ肉と豚バラとミミガー。全部で4.5ドルでした。これ食べて早く寝るようにします。
明日のチャレンジ
そして明日なのですが・・・ちょっとチャレンジ。自転車旅や鉄道旅はこれまで何度もしてきましたが、また別の方法で明日ウドンの町まで行こうと思っています。距離にして44キロです。そして1泊ゲストハウスに泊って翌日ウドンの仏塔を見学して帰ってくる予定です。
そのため・・・明日は活動記録の更新ができません。明後日もへこたれてできないかもしれません。近況はFacebookやインスタグラムで投稿しますのでそちらをご覧ください。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。