皆さん、こんばんは。カンボジア自転車プロジェクトの安田です。
今日はカンボジアに来て7日目。12月16日の様子をお伝えいたします。13日から始まった3泊4日のカンボジアの北東部と北西部をまわるキャラバン隊ツアーの最終日です。
まずはスケジュール配信!!
集合は朝7時30分。いつもより少しゆっくりです。なので6時に起きました。外をみるといつもより明るい。朝はもう来ていました。起きてさっそくこの日のスケジュールを説明するYoutube生配信しました。
洗濯ものは・・・8割乾いている様子。であれば大丈夫。すぐ乾く!!というわけで12日(火)から今日までの5日間、ずっと同じシャツ1枚を毎日洗濯しながら着ることができました。
どこ行ってきたの?
今日の活動エリアも昨日と同じシェムリアップ州です。
シェムリアップは言わずもがなアンコールワットがある州。でも外国人観光客がまだまだ少ないです。アンコールワット一度は見たいという皆さん、今がすごいおススメです。いつもなら観光客でごったがいしているのに今なら空いています。
まずは朝ごはん。
いつもの豚肉がのった米麺。
「くにょむ・ちょんぐにゃむ・くいてうさいちゅるっく」と注文します。ちょっとした決意を昨日しましてクメール語の勉強がんばりたいと思っています。
シェムリアップ州プオク郡での活動
今日の活動はとてもシンプル。シェムリアップ州プオク郡にある3つの自転車クラブへのパーツ補給のみなんです。
昨日色々ありましたが、今日訪れた自転車クラブのパーツの消耗具合は問題ありませんでした。ちゃんと自転車修理に使ってくれていてそうです。
「自転車クラブを最大限有効に活用してもらう」
これが、2024年プロジェクトに課された課題です。少しずつですが改善の繰り返しです。
オダギリ君とお別れ。そしてシェムリアップへ
ここで、シェムリアップ空港で帰国するオダギリ君とお別れ。シェムリアップのホテル前まで戻ってオダギリ君と握手してお別れしました。なんか、もっと、なにか・・・できたことがあるんじゃないかとちょっと消化不足です。でも彼が思っていることは「世界中から泣いている子どもを無くす」という果てしないミッションを持つ安田にとって欠くことのできないこと。いつかまたビール飲みかわしたい。
彼とお別れしたあと、キャラバン隊はプノンペンへ。このとき11時ごろでしたが・・・プノンペンは遠いのです。
途中、お昼ご飯
帰路の途中でお昼ご飯。場所はコンポントム州。いつも地場の名物料理を頼んでくれるのですが、コンポントム州は数日前に訪問したところ。だから出てきた料理もなんだか既視感があるのですがおいしいからいいのです。
はい。もう皆さんご存じ。鶏の炒め物。空心菜の炒め物。魚の酸っぱいスープです。でもやっぱり味付けは違っていて楽しむことができました。
そしてプノンペンに向かって出発。
遠い
遠い
まだ?
でも、キャラバン隊の運転手さんはもくもくと、そして安全に運転してくれています。
そして到着。
お疲れ様会はチャンディさんの自宅で
活動最終日に行う打ち上げ。いつもはプノンペンのレストランなのですが今回はなんとEDFカンボジアのチャンディさんのお家でパーティです。お招きいただいて奥さんが手料理をふるまってくれました。
イカの炒め物。
エビを焼いたもの。
魚の素揚げ?
そして魚のスープ。
みんなで乾杯して、みんなでお互いの労をねぎらって・・・本当に素敵な時間を過ごすことができました。
そうそう、暗くなるまえにみんなで集合写真を撮りました。
左から、ゆずきちゃん、チャンディさんの奥さん、お孫さん、ヴィリャックさん、運転手さん、安田、マブさんです。
運転手さんには「この5日間、ずっと長い距離を安全に運転してくれてありがとうございました」と伝えることができました。
マブさんもヴィリャックさんも故郷はタケオ州。マブさんは農業の専門家(将来の夢は教授)になってカンボジア全体の農業収穫量を拡大し、農家の貧困を減らしたいという夢に向かっています。月曜日~金曜日までEDFの仕事をして土曜日、日曜日大学のオンライン講座で学んでいます。そしてヴィリャックさん(新婚さん)も将来はIT系の専門知識を磨いていきたいとのことでした。EDFカンボジアという仕事を通して自分の国カンボジアの様々な課題を目のあたりにして、自分の国を豊かにしたいとがんばるお二人。そしてリーダーとしてひっぱるチャンディさん。この3人のチームワークは本当に素晴らしいと思います。チャンディさんも「この二人なくしては何もできない」とおっしゃっていました。
写真のチャンディさんは素敵な笑顔です。
そういえば、2019年、コロナ前にチャンディさんに伝えた思いを思い出しました。左に座るゆずきちゃんが僕の足りない英語力を補ってくれました。そのときのメッセージです。
「チャンディさんこそありがとうございました。私はこのカンボジアで大切にしている笑顔が3つあります。1つは自転車プロジェクトに関わる子どもたち。2つはLINNAちゃん。そして3つ目はチャンディさんなんです。
チャンディさんは昔民際さんにいた高橋さんのことを覚えておられますか?彼女は私に『チャンディさんはポル・ポト時代の生き残りなんです。』と教えてくれました。私は恥ずかしながらそのとき「ポル・ポト」という言葉が何を指すのか知りませんでした。インターネットで調べてみてカンボジアで何が起こったかを知りたくさんの本を読んで勉強しました。
EDFのスタッフや学校の先生とお話しされているとき、ときどき大きな声で笑いますよね。私は悲しい時代を生き抜いてきたあなたが笑い続けられるカンボジアはきっと素敵な国だと思っています。これからもみんなの笑顔のためにがんばります。」
という2019年から4年。2023年もチャンディさんは何度も何度も大きな声で笑っていました。もちろんカンボジアは問題が山積み。でも一番大切なのは子供たちの教育。その共通意識のもとチャンディさんと2015年に出会い、2016年から8年目の2023年まで一緒に活動できて本当に良かったです。
そしてメコン川
安田はまだ帰国するわけではないのですが、カンボジア現地での活動最終日にいつもメコン川沿い(いわゆるリバーサイド)で乾杯するのが通例となっています。(ビールが好きすぎるのでお許しを)
乾杯して王宮まで散歩する動画です。もしよかったらご覧ください。そしてもしよかったら一緒に乾杯してください。
皆さんのご協力、お一人お一人のご協力のおかげで今年も本当にたくさんの子どもたちの笑顔に出会うことができました。
今年、印象的だったのは子どもたちだけでなく、その親御さんの気持ちも聴くことができたこと。
「これで子どもたちを楽に通学させてあげられる。学校に通い続けることができる」
自転車が買えない家庭の多くは親が農業をしています。自分たちが食べるための収穫。余った分をお金に換えて日用品の購入に使います。自転車は中古であっても高嶺の花。親にしても「自転車買ってあげたいなぁ。毎日何時間もこの暑い中歩いて通わせて申し訳ない。でもどうしようもないねん。」という思いがあるんだと思います。
そうです。笑顔にできたのは自転車を受け取った本人だけでなく、そのご家族、学校の先生、チャンディさんなどEDFメンバーなどたくさんです。
305台の自転車で1,000人の笑顔になっているのではないでしょうか。
そして3か所の自転車クラブ新設でたくさんの自転車がよみがえり、そして笑顔の花が咲いているのではないでしょうか。
さらに35か所の既設自転車クラブにパーツを補給することで「これで修理が出来る!」という希望が広がっているのではないでしょうか。
そんな数えきれない笑顔の世界を皆さんお一人お一人の支援で作ることができました。本当に本当にありがとうございます。
カンボジア自転車プロジェクトの現地活動で安田が同行するのは今日が最後。年内に、今回訪問できなかった自転車クラブへパーツ補給が行われます。
その後、返礼品の準備など安田帰国後にがんばります。皆さんにレポートや写真、返礼品をお送りするのは2月頃になります。お時間をいただきますがご容赦ください。
安田のカンボジア放浪記。日程的にはまだ半分ですが、自転車プロジェクトの活動を終えたということでいったん中締め(?)となります。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。