皆さん、こんにちは。カンボジア自転車プロジェクトの安田です。こちらの写真、自転車修理クラブにて、空気を入れてもすぐに抜けてしまう問題を解決した際の皆の歓喜のセルフィ―です(*^-^*)
今日からいよいよカンボジア自転車プロジェクト2022の現地活動本格スタートです。改めて、今年は番外編のレポートが多い理由を説明します。安田はいつも12月に2週間ほどカンボジアを訪問します。自転車寄贈セレモニー、自転車クラブの設立、既設クラブへのパーツの補給を行うためです。ただ、今年は学年の年が変更になりどうしてもパーツ補給は滞在中にできなくなりました。だからセレモニーとクラブの新設となり活動は今週の2日間、そして来週の2日間だけとなります。それ以外は番外編となりますことをどうかご留意ください。パーツ補給は来年になって実施される予定です。
どこ行ってきたの?
今日登場する地名はコンポントム州とプレアヴィヘア州の2つ。活動したのはコンポントム州です。こちらで午前と午後の2回自転車寄贈セレモニーを実施し、そのセレモニー実施場所の中学校に自転車修理クラブを設立してきました。
まずは腹ごしらえ
朝6時にホテルでピックアップしてもらいました。そこから80キロほど離れたところで朝ごはん。(すぐに朝ごはんを取らないのは、プノンペンの渋滞を避けるためにはやく市外に逃れるためです。)
メニューは「バーイサイチュルーク」。豚肉丼です。朝からガッツリですけど、今日一日のスケジュールを考えると朝からしっかり食べておく必要があります。
自転車寄贈セレモニー(1回目)
朝食後、車は快調に北上しセレモニーの会場となる中学校に到着。コンポントム州のTAING KOK郡にあるTUOL ANDAET中学校です。到着しましたら皆椅子を並べて座っていてくれました。
こちらの写真きれいでしょ!!(安田のスマホ、なんかエフェクトがかかってるみたいで普通より鮮やかに色が見えています)カンボジアの学校に式典用の体育館なんてものはありません。大人数が集まるときは基本外。でも常夏のカンボジア、日射しが心配ですけど、大きく育った樹木が影を作ってくれています。
こちらでは周辺の4つの中学校から自転車が必要な子どもたちが41名選抜され自転車がプレゼントされました。自転車セレモニーの写真は同行したEDFカンボジアのマブさんがたくさん撮ってくれているはずです。その写真は来年のプロジェクト報告で使わせてもらう予定なので、今日は動画だけのご提供となります。こちらをご覧ください!!
※動画の最後のところで、安田が簡単な挨拶を入れました。皆さん、本当にご協力ありがとうございます。
※もしかしたらまだ動画のアップロードが終了していないかもしれません。その場合は時間をあけてご確認ください。
セレモニーのあとは個別写真撮影!!
セレモニーが終わりましたら、返礼品でお送りする写真の撮影です。自転車ナンバーで抜けがないかを安田がチェックしながらマブさん(右側の白シャツの男性)がどんどん撮影していきます。41台のプレゼントなのでNo1からNo41まできちんと撮影されたかチェックする、ちょっとドキドキする作業です。ただ、安田はメモするだけなのでマブさんの方がかなり大変だったりします。
そして自転車修理クラブの設立
無事に写真撮影、ばっちり41名分撮影が終わりました。もちろんこれで終わりではありません。この中学校には自転車修理クラブが設立されます。
下の写真が自転車修理クラブに支給される工具や交換用パーツです。今年は残念ながら円安の影響でパーツの数が少しずつ減っています。来年はもとに戻るといいのですが・・・
そして、こちらがこの自転車修理クラブのオーナーさんの看板。返礼品のドリップコーヒーでもお世話になっている吉田珈琲本舗さんです。
さて、さっそく修理開始。下の写真の彼が空気入れと格闘しています。なんでも、いくら空気を入れてもプシュプシュ抜けてしまうとのこと。
「これなら安田も直せる!!」
と、しゃしゃり出ることにしました。このケースは虫ゴムの交換だけだったりします。
「ちょっとおじさんに任せてみなさい!」
と、てきぱきと虫ゴム交換。そして再度空気入れ。今度は問題なし。そして大げさに歓喜しセルフィ―!!それが冒頭の写真だったりします(*^-^*)
その一方では先生がパンク修理の講習をしてくれていました。みんな修理マニュアルを見ながら聴いています。
みんな、修理しながら長く自転車を乗ってもらえたらと思います。もちろん寄贈した自転車以外の自転車も修理OKなので、壊れた自転車もどんどん復活してほしいです。交換用パーツは毎年補給するので大丈夫!!
さぁみんな、気を付けて帰ってね!!これで午前中のミッション終了です。
オマケショット
午前の仕事を終え、移動中マスクをアイマスクにして寝るマブさん・・・
支援する奨学生に会ってきました!!
自転車プロジェクトのスタートのきっかけとなった民際センターのダルニー奨学金。安田は2015年から毎年支援しています。中学1年生から3年生まで同じ生徒を支援し、そのあとまた新たな中学1年生の子に戻る仕組み。今日会ってきた生徒は2018年から支援を始めて2020年に卒業。そして継続支援を希望されていたので高校に通うための資金を支援しています。お名前はセン・ニサちゃん。今高校1年生で間もなく2年生になる女の子です。実は今回が初めての対面。本当は2018年から毎年会いたかったのですがなかなか訪問中の都合がつかず、今年初めて実現しました。
彼女のこと少し説明します。今は12歳(小6)の弟君と二人暮らし(高校1年生女子と小6が二人暮らし・・・)です。隣にしゃがんでいるのはおばあちゃん。ニサちゃんのおばさんにあたる人の家が近いのでおばあちゃんはそこに住んでいます。両親はといいますと・・・すでに離婚されていて、お母さんがプノンペンに出稼ぎに行っています。ただコロナのあおりで定職に就けず収入もないため、この2カ月ぐらい仕送りも止まっているとのこと。カンボジアには貧困家庭は医療サービスが無料になるぐらいの福祉支援はありますが、生活保護受給のようなものは存在しません。だからとっても厳しい生活を強いられています。
学校生活では物理や数学が得意な理系女子。英語は・・・週4時間の授業があるのだけれど英語の先生が休んでばっかりいるのだとか・・・でも基本的にシャイなので英語でコミュニケーションはなかなか難しい。喋らないで済む理由を適当に言ってるんだと安田は推測しています(*^-^*)
将来はというと中学校の先生になりたいのだとか。そのための学校は無料なのでsすが通うために必要な諸経費はもちろん自腹。彼女の環境からするとお母さんを支えるためには少しでも早く働きに出ることが優先されるかもしれません。それでも・・・
「先生になるために、さらに進学するんだったら支援するからがんばってね!」
と、伝えてきました。もう奨学金だけですべての問題が解決しないことは何度も苦い経験をしてきました。だから、彼女が勉強を続けられる環境が得られるチャンスが訪れることを願っています。
お昼ご飯
お昼に食べたものの写真だけ掲載しておきますね(*^-^*)
生姜と納豆の炒めたものを魚のフライにかけたもの
空心菜のニンニク炒め
魚のスープ
ようわからんデザート(ゼリーとミルクとかき氷みたいな・・・)
自転車セレモニーその2
お昼ご飯を食べたあとはコンポントム州にて2回目の自転車セレモニーです。場所はコンポントム州SANTUK郡にあるHUN SEN PHNOM SANTUK中学校です。
到着次第、すぐに自転車に取り付けるプレートなどを配り皆で協力しながら取り付けしていきます。
そして、セレモニーの開始。またまた来賓席側で座っていたので様子の写真がありません。来賓側から見た風景はこちらです。
でも、ビデオカメラでもちろん撮影しましたので、その様子は動画でお伝えいたします。
※動画の最後のところで、安田が簡単な挨拶を入れました。皆さん、本当にご協力ありがとうございます。
※もしかしたらまだ動画のアップロードが終了していないかもしれません。その場合は時間をあけてご確認ください。
そのあとは写真撮影です。こちらの寄贈式では64台の自転車がプレゼントされました。写真を1枚1枚撮るマブさんの後ろに構えて番号チェックです。
本日2か所目の自転車クラブ設立
写真撮影が終わるころはもう16時ぐらいになっていました。あたりが暗くなると遠い生徒は帰るのが大変なので急がなければなりません。自転車修理クラブの設立を急ぐことにしました。
まずは「ありがとうメッセージビデオ」の撮影から。自転車クラブの新設または補給のご支援者さんのお名前を皆に言ってもらって感謝の気持ちを伝えるビデオです。工具や交換用パーツを並べ、後ろに自転車をもらった子どもたちが並びます。
※メッセージビデオはご支援者様だけにご提供するものでこちらへの掲載はできませんのでご容赦ください。
こちらが自転車クラブの看板。「匿名おまかせ」でのお申込みでしたので、右下にご支援者様のイニシャルだけ入れています。
そして修理講習を開始。パンク修理の練習をしました。時間の関係で最後まで見届けられず残念。
えっ???大丈夫?
気を付けてね・・・
さらに北上してプレアヴィヘア州へ
無事に2カ所での自転車寄贈式と修理クラブの設立が終わりました。明日はコンポントム州より北にあるプレアヴィヘア州で寄贈式とクラブ設立です。そのため、前泊移動となりました。下の写真は途中で小腹が空いたのでおやつがわりのバナナフライ。
「なんだか見たことある・・・」と言う方、
カンボジア自転車プロジェクトの熱烈なファンの方に違いありません。ありがとうございます。
そしてホテルに到着しました。ホテル名は「ផ្ទះសំណាក់សំរស់ភ្នំដែក」誰か読み方教えてください。かなり遠くまで来た気がします。でもプレアヴィヘア州のなかではまだ南の方。その先、もっと先にはやっぱり子どもたちがいて、貧困に困ってて、自転車が必要で・・・なんてことを考えるとカンボジア自転車クラブの活動エリアをもっと広く、もっと濃くしていかないとと思う次第です。
さて、こちらのホテルのスタッフ。なんと日本語がちょっと話せたりします(*^-^*)
見晴らしのいい部屋を提供してくれました。きれいな夕焼けです。
ちなみにこの数十分後、また景色を見ようとバルコニーに出ようとしたら真っ暗で大きな虫がたくさんワイワイガヤガヤしてたので遠慮しました・・・
楽しみな夕食
「いい汗かいたしビールビール」が待ち遠しい安田君。1時間ほど休憩時間をとって皆でご飯を食べに行きました。メニューはこちら。
まずはもちろんビール。初めてのアンコールビールの中瓶。瓶は口のみが主義の私はコップ無しでそのままいただきました。
こちらは魚フライに納豆と生姜の・・・あれ?お昼と同じ感じ?魚だけ種類が違うようでした。
こちらはお昼と同じ魚のスープ・・・いえいえ違います。親鳥とニンニクと香草のスープです。おいしかった!!!
こちらはピーマンと牛肉の炒め物。ちょっと厚切りなチンジャオロースーな感じでした。
そしてこちらはローカルレストラン定番の「骨あったらちょうだい」おねだりワンコ。こちらワンコ1号。
ワンコ2号でした。
楽しい宴で明日の活力を充電し、ホテルへ。皆シャワーを浴びてからの夕食だったのでこのあとすぐ寝るとのことでした。安田はそうしてしまうとブログの更新ができないと思ってあえてシャワーも浴びずホテルに戻ってブログを書くのでした。
やっと書き終わりました!!!皆さん、どうでしたか??
番外編の多い今年のプロジェクトでしたが、初めてまともな活動記録をご報告できました。
明日はカンボジア最北端のプレアヴィヘア州での活動です。どうぞお楽しみに!!