カンボジア訪問記2024 5日目 2024/12/12 コンポンチュナンへGO!②

皆さん、こんにちは。カンボジア自転車プロジェクトの安田です。今日は12月12日。現地活動の3日目です。

ここでいつものご留意事項が1つ。毎年のことなのですがこのカンボジア訪問は渡航費用・滞在費は安田の完全自費で行っております。
皆様からご協力いただいたご支援金は自転車や修理クラブ用の工具や交換パーツの購入、寄贈セレモニー等の実施費用、クラウドファンディング手数料と返礼品などの準備・発送にかかる活動運営費などに使用させて頂いております。
だから、プロジェクトから脱線した活動をしているときは安田自腹ということで、『おいらたちの金で何遊んどるねん!』って怒らないでください。よろしくお願いします。

今日のスケジュールと訪問場所

日付 学校 内容
2024/12/12 TRAPAING CHAN パーツ補給 コンポンチュナン Baribo
ROVIENG CHUM パーツ補給
KIRISOVANVONG パーツ補給 Rolea B’ier
BUN RANY HUN SEN ROLEAR BIER パーツ補給
TEUK HAUT パーツ補給
NEAKTAHARNG パーツ補給 Kampong Tralach
ANG SEREY パーツ補給
安田の支援している奨学生に会う  

今日の訪問場所は昨日と同じくコンポンチュナン州です。この週にある7個の自転車修理クラブにパーツを補給し、間に安田が支援する2人の奨学生の子に会ってきました。

朝のルーティンと朝食

朝からニャーニャー声がするのでチマオにエサやり。そしていつも通り朝6時半に集合。現地に向かう途中に朝ごはんをいただきました。

昨日はクイテウサイチュルーク(豚麺)でしたが、今日はクイテウサイッコー(牛麺)にしました。牛肉がのっているフォーです。おいしかったです。ようやく下痢もマシになってきた感じ。でもまだゆるいので油断大敵です。

コンポンチュナン州Baribo郡での活動

最初の目的地はBaribo郡です。ここにある2か所の自転車クラブにパーツ補給です。

TRAPAING CHAN中学校へパーツ補給

学校に到着。

自転車クラブの運営の注意書きの説明。

ありがとうメッセージビデオの撮影。

そして子供たちの笑顔。(※昨日同様、この繰り返しですみません。)

ROVIENG CHUM中学校へパーツ補給

2校目に到着です。

自転車クラブの運営の注意書きの説明。

ありがとうメッセージビデオの撮影。

そうそう、この写真に写る女性。2019年の訪問記で登場した元EDFカンボジアのインターンのユズキちゃんです。去年に続いて、今年もこの日だけですが参加してくれました。彼女は子供たちを笑わせる担当をお願いしました。

そして子供たちの笑顔

コンポンチュナン州Rolea B’ier郡での活動

そしてキャラバン隊はRolea B’ier郡へ移動してきました。こちらには3つの自転車クラブがあります。

KIRISOVANVONG中学校へパーツ補給

学校に到着。こちらの自転車修理クラブは転々と移動してきた歴史がありまして、最初は2017年にカンポット州のROLUOS中学校に設立されました。しかし2021年に同じカンポット州のANG BREI中学校に移設されました。ROLUOS中学校はカンボジアのリゾート地シアヌークヴィル特別市に近いところにあります。開発が急ピッチで進んでおり、地価もあがっているとのこと。そうなると農地を売却する農家も増え、売却後は他の地域に引っ越していきます。だからROLUOS中学校の生徒数は激減。自転車クラブの需要が減ってしまったことが理由です。そしてさらに2023年にこのKIRISOVANVONG に移転してきました。

自転車修理クラブの運営の注意書きの説明。

ありがとうメッセージビデオの撮影。それにしてもすごい数の生徒さんが集まってくれました。

そしてうれしそうな生徒さんたち。

BUN RANY HUN SEN ROLEAR BIER中学校へパーツ補給

学校に到着。

自転車修理クラブの運営の注意書きの説明。

ありがとうメッセージビデオの撮影。ちょっと集まった生徒さんが少ないか・・・。

そして子供たちの笑顔の写真です。

TEUK HAUT中学校へパーツ補給

学校に到着。

子どもたちと自転車プレートや自転車修理クラブの運営の注意書きプレートを貼るために両面テープをめくっているところ。子どもたちとわちゃわちゃしたくて、一緒にできる作業はなるべく子どもたちと一緒にしようと思いまして。今日はユズキちゃんがいたので撮影してくれていました。

自転車修理クラブの運営の注意書きの説明。

ありがとうメッセージビデオの撮影。

子どもたちの笑顔の写真です。

昼ごはん

川魚フライに納豆と野菜の炒め物をのせたもの。

鶏肉と野菜のスープ。

空心菜の炒め物。

魚とキノコのスープ。・・・ただ魚が鱗付いたままだったので、皮をはぎながら食べたのですが、スープも鱗だらけでなかなか難易度の高いスープ。味はおいしかったのですが・・・

デザートのスイカです。

コンポンチュナン州Kampong Tralach郡での活動

午後はKampong Tralach郡での活動。昨日の車両トラブルで回れなかったところを回ります。

NEAKTAHARNG中学校へパーツ補給

学校に到着。

自転車修理クラブの運営の注意書きの説明。

ありがとうメッセージビデオの撮影。

そして子供たちの笑顔の写真です。オッサンの安田の顔が写りこんでいてすみません。

このあと、この学校に通う中学1年生の奨学生に会ったのですが、その話は後述いたします。

ANG SEREY中学校へパーツ補給

学校に到着。こちらのANG SEREY中学校は、2016年のカンボジア自転車プロジェクト元年。最初にできた自転車修理クラブ。そう、通し番号でNO1の自転車クラブです。

最初のクラブでも生徒さんたちは移り変わっていくのでちゃんと自転車修理クラブの運営の注意書きの説明をします。

そしてありがとうメッセージビデオを撮影。

最後に子どもたちの笑顔の写真をどうぞ。

奨学生にあってきた!!

Chhorn Narin Rosekaちゃん

安田がダルニー奨学金を通して支援している子にあってきました。ダルに―奨学金は中学生の支援。昨日のブログで紹介しましたミエン・スレイ・フォスちゃんは今回高校生になって安田がダルニー奨学金を通さずに支援しているわけです。そしてダルニー奨学金の方は、再び中学1年生の新しい子を支援する仕組みとなっています。その新しい子が今回のチョーン・ナリン・ロセカちゃんです。

そのロセカちゃんに色々と質問してみました。現在は中学1年生の12歳。得意科目は数学。家から学校までは1キロぐらいで祖母の自転車で通っているとのこと。家族のことをきくと・・・

泣いちゃいました。

お父さんは48歳で亡くなってしまったのだそう。悲しませる質問をしてしまいました。現在はお母さんと高校3年生のお姉さんと暮らしているのだそう。安田がこれまで見てきた貧困家庭の多くは父親が死亡か離婚・又は失踪でいないケースがほとんど。ロセカちゃんファミリーの今後のことを考えると色々と胸が詰まります。

詰まってきたんで鼻の奥がツンとしました。でも絶対に泣いたりしません。日本からやってきた今日会ったばかりのオッサンの涙なんて1円にもなりません。ぐっとこらえて・・・

「将来の夢は?」と質問。

警察官になりたいのだとか。地域を守る仕事として尊敬しているのだとか。

「じゃあ、そのためには勉強がんばらないといけないね。」

安田は続けました。

「がんばってロセカちゃんのサポートを続けます。高校に行きたいんだったら高校の学費もサポートします。大学に行きたいんだったらその学費もサポートします。学費のことは気にしないでください。他にも色々困難なことはあると思うけど、まずは勉強をがんばって夢をつかむために前に進んでください。」

ロセカちゃんは強くうなずいてくれました。そして最後のお別れのタイミングでポチ袋に入ったプレゼント。彼女に一番必要なものです。そのとき、思わず立ちあがって「サンキュー!」と英語で彼女はお礼をいって笑顔になってくれました。安田を含めてまわりがびっくりしたので彼女は照れくさそうになりみんなで最後に笑いました。

悲しい質問をしてしまいましたがいい出会いになりました。

彼女と別れたあと、車の中でユズキちゃんに話したことがあります。

彼女はいまものすごい困難な環境で暮らしているんだと思います。これからも大変んなことがたくさん待ち受けてるでしょう。安田ができることはサポートし続けることだけ。ダルニー奨学金は中学3年で終わり。でも高校も大学もサポートしてくれる日本から来た変なオッサンに彼女は出会いました。10年後、彼女は大学を卒業し警察官になるという夢を果たし、こう思うのです。「すごく苦しい子供時代を過ごしてきました。でもヤスダというオッサンに出会えたことは私にとって幸福なことでした。」と。そう願ってもらうための10年サポートがスタートしたのです。先日53歳になった安田は10年後63歳。一生懸命働けばいいだけのことです。

10年サポートのスタートの話のあとは、10年サポートの9年目まで来た彼女のお話しです。

Linnaちゃん

ロセカちゃんのあと、リンナちゃんにも会ってきました。

リンナちゃんって誰?

なんどかブログで紹介しているリンナちゃんですが、改めて彼女のことをご紹介します。

 リンナちゃんは2015年から支援をしている、安田にとっては初めての奨学生です。こちらの写真はその2015年、民際センターから送られてきました写真です。2015年にカンボジアを訪問し実際にあってきました。そのときは「将来は看護師さんになりたい」と夢を語ってくれました。

3年後、に再び会ったとき、「進学したい。支援をお願いできないか。」というお願いをうけて民際センターさんの奨学金制度「ダルニー奨学金」とは離れて自分で高校で勉強するための支援を継続しました。

こちらが高校3年生となったリンナちゃん。無事高校を卒業しました。

高校を卒業したあと、近くの工場で働きだしたと聞きました。(コロナの影響で安田が彼女に会いにいけなかったため、EDFカンボジア(民際センター)さんから聞いた話です)

その事情は簡単に離すと、「看護学校が学校から遠いところにしかなく、寮に入ると祖母の世話をする人がいなくなる。」ということでした。そればっかりはどうしようもない・・・と安田は口出しせず彼女の幸せを願っていました。

こちらは2022年のとき、コロナがあけて3年ぶりにリンナちゃんに会ったときの写真。

当時のことを綴った安田のブログから引用します。

彼女、今は衣料関係の工場で働いています。月給は200ドルほど。ちなみにカンボジア政府は2023年の最低賃金を200ドルに定めました。※2022年は194ドル

だから最低賃金に近い収入となります。ただ、安田はこれを肯定的にとらえています。最低賃金なんか守られていない国なんです。農業従事者や日雇労働者は仕事が安定せず最賃なんかよりもっともっと安い賃金で働いています。彼女は高校を卒業し工場勤務という安定した仕事を得て2022年の最賃以上の収入を得ているわけです。彼女の家庭の貧困度合いはそれはすさまじく、2015年に訪問したときに「あなたの家庭が村の中で一番貧乏です」という村役場からのお墨付き(これがあると病院などが無料になる)を見せてもらったことがあります。

 

がんばって働いて貧困脱出。カンボジアの子供たちは皆、「貧乏だから金をくれ」とは言いません。「貧乏から抜け出すチャンスがほしい」と言います。彼女は看護師の夢は横においた状態ですが、貧困脱出のきっかけとなるチャンスをきっちりつかみ、努力し、そして自ら切り開いたと思っています。そんなことを思っているとまた涙腺が崩壊しそうに・・・泣きませんけど・・・安田の涙は1円にもなりませんから。

 

そうそう、彼女。念願のスマホをゲットしていました。51歳のオッサンが19歳のレディに「SNSでつながりませんか?」と申し出。リンナちゃん、本当にごめんなさい。あの環境では断れないよね。あとでブロックしてもいいからね(^^; 

というわけでSNSでつながることができました。

 

そして彼女にメッセージを伝えました。
「もし、何か困ったことがあったら、EDFのチャンディさんでも安田でもいいから必ず連絡ください。力になります。そのために仕事がんばります!」と。

 

看護師の夢の話は一切しませんでした。

夢なんか実現しなくってもいい。
夢なんか何回変わってもいい。
夢なんか無くってもいい。
とにかく幸せになってください。

 

会ってすぐ、挨拶を済ませたときに彼女は「中学高校とサポートしてくれてありがとうございました。進学できなくてごめんなさい(チャンディさん通訳)」といいました。あなたは謝ることなんて一つもしていない。ずっと貧困のなかでがんばってきたあなたにずっと勇気と元気をもらい続けていました。お礼を言うのはこちらのほうです。

 

そういえば、彼女、今日のために仕事を1日休んでくれたそうです。安田のせいでお給料減っちゃいますね。(有給休暇とかあるのかどうか知りません・・・)ごめんなさい。そして持参したポチ袋を渡しました。クリスマスプレゼントかお年玉みたいなもんでしょうか。もう前みたいに食べ物とかのプレゼントはいりません。一番使い勝手のいいものを渡しました。何かの足しになればと思います。

 

彼女は終始笑顔でした。その笑顔があればこれからも幸せにやっていけるのではないかと信じています。彼女の将来に1つでもたくさんの楽しいこと、嬉しいこと、幸せなことが訪れることを願っています。

まさかの急展開

スマホを通してSNSでつながったリンナちゃん。ある日、学校の募集要項の写真を送ってくれました。

「そうだよね。学校行きたいよね。いつかいけるといいよね・・・」

なんて、思ってたんです。

でも彼女は「ここの学校に行きたいんです。来月までに申込しなければなりません。サポートしてもらえませんか?」と簡単な英語で伝えてきました。

「えっ、おばあちゃんは?お世話しなくていいの?」と疑問に思った安田は、EDFカンボジアのチャンディさんに間に入ってもらいました。というのもリンナちゃんも安田もブロークンな英語で話していて、細かいニュアンスが伝わらないからです。EDFカンボジアのチャンディさんに連絡を取ってもらうことにしました。そしたら・・・

リンナちゃんは自宅から通える看護学校を見つけてきて、ここの入学を希望している。通う期間は3年間。毎年〇〇ドル必要だがお金がない。だから支援をお願いしてきた。

ということでした。そして

手続きはあと2週間ぐらい。試験は彼女は成績優秀だったからおそらく大丈夫。

とも。

安田の気持ちは1秒で固まり、即送金。「3年間何がなんでもサポートするから勉強して夢をつかんで!」とSNSを通してリンナちゃんにも伝えました。

そんな彼女の自転車

奨学金を通して知り合ったリンナちゃんですが、カンボジア自転車プロジェクト2016で自転車を受け取っています。

下の写真はその翌年2017年に訪問したときのもの。通学に自転車は大切に使われているようでした。

先日SNSのテレグラムで彼女に「あの自転車まだ使ってる?」と聴いたら、「もちろん!」と返事が返ってきました。「もしよかったら写真送って!」とお願いしました。看護学校と病院での実習で超大忙しの彼女。お願いしてから約1か月後、写真が贈られてきました。

そして2024年の再会

彼女は週5は学校、週2でインターンとしてクリニックで勤務しています。学校の勉強などもあり空いている時間はほとんどなくすごく多忙。今日は彼女は勤務日だったのでクリニックまで会いに行きました。

彼女とっても元気そうでした。もうすぐ3年生に進級します。進級テストは無事にクリアしたとのこと。あと1年がんばれば看護師に・・・と思って聞いてみたら、やっぱり最後は看護師のライセンスを得るための試験があるとのこと。2015年に始まったリンナちゃんの10年サポートは今9年経ちました。あと1年で彼女はずっと言ってきた「看護師になりたい」という夢をつかもうとしています。「来年も会いに来るから、看護師のライセンス証ゲットして見せてくださいね」と伝えました。そして彼女にもポチ袋をプレゼント・・・プレゼントしたときに不調の続く安田のお腹がキリッと痛みました。

あっ。EDFのヴィリャックさんにもらった薬もうなくなるけど・・・もしかしてリンナちゃんのクリニックで買えるのかな?

そう、思って聞いてみました。結果はOKとのこと。というわけで一緒に彼女の働くクリニックに行ってみました。

安田はまだ中に入ったことがありません。こんな機会はもう2度とないはずなので、外で待つのではなく、図々しく中に入っていきました。

こちらが看護師(の卵)として働くリンナちゃんです。なんか・・・2015年に会ったとき、一度も笑ってくれなかった、そして着古したボロボロの服を着ていた彼女の姿を思い出しました。彼女が本当にこれまでずっと頑張り続け、そして立派にクリニックで働いている。その姿をすごく近い距離で写真や動画ではなく生で見られることができて、もう気分は最高でした!先生は「下痢以外に症状は無い?」とサービスで聞いてくれて、「はい。熱も腹痛もありません。」と答えました。親切な先生。きっと職場の雰囲気もいいでしょう。彼女のことよろしくお願いします。一人前の看護師になるためにしっかり鍛えてあげてください。あっでも職場恋愛とかはご勘弁を・・・でも相思相愛なら先生は経済力がすごくありそうだからいいお話なのかも・・・とかわけのわからない妄想が頭のなかでグルグルまわっていました。

こちらが受け取ったお薬です。彼女が薬棚から取り出し、数を数え、封入し、先生に飲み方を確認し、説明シールを貼り、そして手書きで回数と「食後」のところのチェックを書いてくれました。彼女がかなえたかった夢(まだ卵ですが)の仕事を安田のために行ってくれました。料金をきくと2.5ドル。もちろん安田にとってはプライスレス。お客さんとしてお支払いし、クリニックの売上になり、彼女への人件費になります。

9日から始まった下痢。この日のためだったんですね。結果オーライ。この薬は安田の宝物だから飲みませんけど、下痢がおさまらなかったら1回だけ飲むかもしれません(^^;

晩ごはん

今日の任務は完了。プノンペンに戻ってきました。そしたらチマオが待っていました。

今日でユズキちゃん、そして写真に写っていないので登場する機会がありませんでしたがユズキちゃんと一緒に参加してくれたオダギリくん。今日1日のみの同行でしたので一緒に食事をしましょうとお誘いしました。そして明日からのキャラバン隊に日曜日まで同行する新たな同行者吉川さんがちょうど空港からホテルに到着するタイミングと会いそうだったのでみんなで食べに行くことにしました。

こちら食べ終わってホテルに戻って撮った集合写真です。右からオダギリくん、花堂さん、吉川さんです。吉川さんについてのご紹介は明日のブログで記載いたします。

ちなみに昨日はピザ屋さんでしたけど、今日は違うピザ屋さん。ユズキちゃんのリクエストで決まりました。

オーダーも彼女にお任せしましたので、料理名が何かわかりませんが何となく想像つくと思いますので省略させてください。

ホテルに戻って前掲の集合写真を撮って、解散。でも吉川さんとはもう少し話をすることになりました。2軒目に行こうかと思っていたのですが、王宮のことを言われたので、「ライトアップがきれいだから、コンビニでビール買って見に行きませんか?」とお誘いしました。そして王宮でしばらく話した後、次は安田の格安クルージングの話になったので、「今から行きますか?」とお誘いしました。

実はこのクルージング。ここ数年毎年乗ってるのですが、「今年は無理かなぁ」と思っていたんです。思いがけず乗ることになって本当にラッキーでした。

今日もたくさんの子どもたちの笑顔に囲まれ、新たな奨学生ロセカちゃんと出会い、リンナちゃんからお薬を購入し、同行してくれたお三方と食事をし、最後は大好きなクルーズ。本当に楽しい一日でした。

皆さん、最後までご覧いただきありがとうございました!

 

カンボジア訪問記2024 6日目 2024/12/13 ロングキャラバンの旅スタート!

皆さん、こんにちは。カンボジア自転車プロジェクトの安田です。今日は12月13日。現地活動の4日目です。今日から18日まで長期ロードの開始です(#^^#)

ここでいつものご留意事項が1つ。毎年のことなのですがこのカンボジア訪問は渡航費用・滞在費は安田の完全自費で行っております。
皆様からご協力いただいたご支援金は自転車や修理クラブ用の工具や交換パーツの購入、寄贈セレモニー等の実施費用、クラウドファンディング手数料と返礼品などの準備・発送にかかる活動運営費などに使用させて頂いております。
だから、プロジェクトから脱線した活動をしているときは安田自腹ということで、『おいらたちの金で何遊んどるねん!』って怒らないでください。よろしくお願いします。

今日のスケジュールと訪問場所

日付 学校 内容
2024/12/13 SORT TOEP パーツ補給 コンポンチャム Choeng Prey
MEAN CHEY パーツ補給
HUN SEN PHNOM SANTUK パーツ補給 コンポントム Santuk
MRAK パーツ補給 Prasat Balangk
PRASAT BALAING パーツ補給
PREY PREAL パーツ補給 Kampong Svay
安田の支援している奨学生に会う  

今日の訪問場所はコンポンチャム州とコンポントム州。コンポンチャム州には2つ、コンポントム州には5つの自転車クラブがあります。コンポンチャム州の2つと、コンポントム州の5つのうち4つでそれぞれにパーツの補給を行います。途中、安田が支援する奨学生にも会ってきました。

朝食とお別れ

今日12月13日から18日まで長期ロードです。4泊5日。日本でもあまりない長旅。カンボジアで行ったことが無いエリアに行くのは本当にわくわくします。でも大変なのは荷造り。これまでプノンペンに日帰りで帰ってきていたので着替えなどは不要で比較的荷物も少なめ。でも今回はそういうわけにはいきません。

6時半集合なので5時に起きて最終荷造りのチェックをしていました。

こちら、安田がカンボジア元年の2015年から愛用している衣類の圧縮袋。まぁ着替えといってもミニマムで圧縮しちゃうとバックパックにコンパクトに収まります。多少しわが入りますがとっても便利ですよ!

そして、いつもの移動用バンも補給パーツでいっぱい。でもこれでも今日まわるパーツの分だけです。

「えっ?でも戻ってこないんでしょ?残りはどうするの?」

その答えは最後の方に記載しています。

ところでこの段ボールの正体は??どうやって積むかドライバーとスタッフで頭を悩ませています。

なんとか積み込みも終わり、今日の最初の目的地コンポンチャム州に向かいました。

こちら途中で食べた豚肉のフォー。クイテウサイチュルークです。店によってはこの写真のようにいわゆるホルモンが入っていることがあります。もちろん臭みなんてありませんよ。とってもおいしかったです。

そして、朝食レストランの前で記念撮影。

「なんで?」

そう、昨日同行してくれていたユズキちゃんとオダギリ君とここでお別れなのです。お二人はコンポンチャム州にあるCBBという団体が運営している施設を訪問するとのこと。お互いの旅の安全を祈ってお別れしました。そして左からお二人目が昨日の夜から合流しました吉川さんです。吉川さんのお話は後述いたします。

コンポンチャム州 Choeng Prey 郡での活動

コンポンチャム州 Choeng Prey 郡に到着しました。こちらでは2つの学校のパーツ補給です。今日もパーツ補給ばかりです。でも途中面白いところももりだくさんにありますので見逃さないでください!

SORT TOEP中学校へパーツ補給

1校目に到着です。

通学用に使われているたくさんの自転車があります。パーツ補給でたくさんの自転車が修理できて蘇っていきます。

自転車修理クラブの運営の注意書きの説明。

ありがとうメッセージビデオを撮影。

うれしそうな笑顔の子どもたちです。

MEAN CHEY中学校へパーツ補給

2校目に到着しました。校門に施されたテバター(女神像)がとてもきれいでした。

自転車修理クラブの運営の注意書きの説明。もう何度も行ってきましたのでスタッフのヴィリャックさんも慣れてきました。

ありがとうメッセージビデオを撮影。

うれしそうな笑顔の子どもたちです。

コンポントム州 Taing Kouk 郡での活動

コンポンチャム州から北上しコンポントム州に入りました。

TUOL ANDAET中学校へパーツ補給

学校に到着。カンボジアの学校にはめずらしくタイルで舗装されています。とっても素敵!!

自転車修理クラブの運営の注意書きの説明。

ありがとうメッセージビデオを撮影。

うれしそうな笑顔の子どもたちです。余計なオッサンが写りこんでいてすみません。

コンポントム州Santuk郡での活動

コンポントム州はとっても広いんです。隣の郡に移動してきました。

HUN SEN PHNOM SANTUK中学校へパーツ補給

学校に到着。

自転車修理クラブの運営の注意書きの説明。

ありがとうメッセージビデオを撮影。
ところで皆さん、集まっている子供たちの数、少ないと思われませんか?ちなみにこちらの学校は昨年度支給された交換用パーツがまだ残っている状態でした。

もっとどんどん修理に使ってほしいのに・・・と思うところです。

「それが集まっている子供たちの数と関係あるの?」

はい。実はあるのです。その数はおおむねカンボジア自転車プロジェクトの活動に対する先生の理解度・協力度合いに当然関係してきます。関係ある指標としては・・・

  • 集まった子どもたちの数
  • 先生とチャンディさんが親しげにそして楽しそうに話しているか
  • 子どもたちが社交的に接してくれるか
  • EDFの拠点プノンペンからの距離

などがあると安田は感じています。でも最初からガッツリ協力してくれる学校や先生ばかりではありません。EDFとの信頼関係の構築にも当然時間がかかるわけで、1年に一度しか訪れない安田なんぞは介入の余地もございません。それでも1回の訪問を最大限に活かすために前述の「説明」を行っているわけです。今年からの取り組みですが、来年再訪したときに状況が変わっていることを願うばかりです。

うれしそうな笑顔の子どもたちです。

昼ごはん(閲覧注意。クモ登場します。だから10行ほど改行してお伝えします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レストランで料理ができるのを待っているとスタッフのヴィリャックさんが買ってきてくれました。コンポントム州名物のクモ。足はクリスピー、お腹はちょっとブニュってしている見たまんまの料理です。

食べている最中の写真を取り忘れました。ちなみに同行者の吉川さんもすんなり口に入れていました。

「本当に食べたの?」

はい。ちなみにクモは2回目なんです。2019年のときに一度食べたことがあり、そのときは口にクモを入れている瞬間の写真を掲載しました。こちらです。

詳しくは以下のブログをご覧ください。

[訪問記2019-5]2019/12/10 Qちゃん現る!!コンポントム州へ移動の一日・・・移動の後が長いんですが・・・

で、クモや昆虫色が苦手な方はこちらからご覧ください。もうクモの話は出てきません。

骨付き豚肉のロースト。

豚肉とショウガの炒め物。

そして魚と野菜のスープです。

コンポントム州Prasat Balangk郡での活動

午後もコンポントム州での活動です。コンポントム州は続くよどこまでも。

MRAK中学校へパーツ補給

MRAK中学校へ到着。 

自転車修理クラブの運営の注意書きの説明。

「ん?サッカーボールとバレーボール写ってるけど何?」

「ん?まんなかに写っている男性は、今日から参加の吉川さん?」

はい。そうです。大変遅くなりましたが、吉川さんのことをご紹介いたします。

同行いただきました吉川さんは安田と10年来お付き合いいただいている大切な人です。大阪市内でIT会社を経営している社長さんです。こちらのMrak中学校の自転車修理クラブを設立の2020年から支援してくださっています。今年で5年となりました。

その吉川さんから「今年はMrak中学校に行ってみたい」とのお話をいただきまして実現しました。しかも吉川さんは子供たちにお土産としてサッカーボール、バレーボール、そしてバレーボールのネットを日本で購入し持ってきてくれたのです。

冒頭のこちらの大きな段ボール箱。よく見ると吉川さんの会社の名前が書かれています。

そう、この箱の中身がボールとバレーボールネットだったのです。吉川さん、ご同行いただき本当にありがとうございました。あまり大々的なセレモニーは遠慮したいとのご意向が伝わったのか、セレモニーは無し。でも子どもたちの胸には正装を意味する緑色のスカーフが巻かれていました。きっとチャンディさんがMrak中学校の先生にお願いしてくれたんだと思います。チャンディさんありがとうございます。

そのスカーフを巻いた、うれしそうな笑顔の子どもたちです。

訪問の様子はしっかりとビデオに収めて吉川さんに送らせていただきました。

PRASAT BALAING中学校へパーツ補給

次の学校へ移動してきました。

自転車修理クラブの運営の注意書きの説明。

ありがとうメッセージビデオを撮影。

うれしそうな笑顔の子どもたちです。

コンポントム州Kampong Svay郡での活動

いよいよ本日の活動も終盤。最後のKampong Svay郡に向かいました。

PREY PREAL中学校へパーツ補給

学校を立ち去ろうとしましたら・・・

子どもたちが話しかけてくれました。安田は覚えたてのクメール語で、

「クニョムムンサウポーカエニジェイピアサークマエテー(私はクメール語が上手に話せません)」と伝えました。そしたら、

「ノープロブレム」と英語の回答。そっか、英会話を楽しみにきたのね。だったら受けてたとうじゃないの。安田がもう8年以上続けているDMM英会話。これまでお世話になった先生方の期待に応えるべく、彼女らと英会話バトルです。最近、安田は英語のレッスンで「いっつもカンボジアの子どもたちに負け負けなので今度こそ勝ちたいんです!」と話していて、「私たち先生の名誉のためにがんばって!」とはっぱをかけてもらっていたのでした。そして結果は・・・・・・・!!!!!

チーン

さぁ帰りましょう。

※念のため申し上げます。DMM英会話は本当にすばらしい教育システムで、先生方もすばらしい方たちばかりです。安田がアホなだけなんです・・・

奨学生のセン・ニサちゃんに会ってきた!!

コンポントム州に住む、安田にとっては2人目の奨学生となるセン・ニサちゃんに会ってきました。会って確かめたいことがありました。

というのも、将来は学校の先生になりたいと夢見て勉強していた彼女。昨年会った時が高校3年生でした。10月に行われた一斉テストの結果次第で進学できるかどうかが決まります。

でも結果はダメだったんです。

ただ、一斉テストへの挑戦は一度だけでなく、次回も受けられるとのこと。彼女はラインを下回ったコンピュータ、英語、クメール語、数学(結構ある・・・)の4教科の勉強を続けているとのこと。もちろん彼女は奨学生になるぐらいだからかなりの貧困家庭で暮らしています。コンピュータと英語は無料スクールがあるので通っているとのこと。問題はクメール語と数学。塾があるけど、それぞれ月10ドル、年間120ドル、2教科だから240ドルかかるようです。

夢を追いかける気持ちがあるのなら。彼女が諦めないのなら。安田はサポートしようと決めました。ただ一度に240ドル渡すのは危険なんです。親が何かに使ってしまうかもしれません。そのため毎月10ドルずつ授業料をしっかり収められる仕組みが必要。そこはチャンディさんがサポートしてくれることになりました。

来年2025年の10月に試験があり、発表は11月。

『そのときに「パスしました!」とEDF経由でいいから連絡ください。安田は日本で大いに歓喜し、そして2025年の12月にまた会いに来るから』と伝えました。

これで安田が支援している4人の奨学生たちに全部会えたことになります。

リンナちゃん:あと1年で看護師に!
セン・ニサちゃん:一斉テストパスのため勉強中!
スレイ・フォスちゃん:高校1年生になりがんばりちゅう!
ロセカちゃん:今年から支援を始めた中学1年生。

安田は日本でしっかり働きます。このブログ読者の皆さん、仕事ください~!

晩ごはん

コンポントム州を離れ、いざシェムリアップ州へ。明日はシェムリアップ州のすべての自転車修理クラブへパーツ補給の1日です。そのため前日の今日がんばって移動してきました。ちなみにその次はバッタンバン州、ポーサット州を訪問し、今年の活動が終える最終日18日にプノンペンに戻り、打ち上げをしたと、そのまま夜行バスでシェムリアップに戻る予定です。そのわけは・・・19日のブログでお伝えいたします。

シェムリアップに移動後、レストランで皆で食事をしました。

豚肉ロースとボイルしたホルモンのサラダ。

野菜をロールした豚肉と野菜の串焼き。

魚の練り天。

アモック。どれもおいしかったです!!

最後に吉川さんの希望の寄り道を少しだけしてホテルに戻りました。そのときが夜の10時。

さぁブログを書こうと書き出して、この文章を書いている時刻が・・・12時30分。あぁ・・・今日はちょっと時間がかかって2時間半。明日の集合は7時だから昨日より全然余裕があります(^^; さぁシャワー浴びて寝ます。最後までご覧いただきありがとうございました!!

 

 

カンボジア訪問記2024 7日目 2024/12/14 パーツ補給を振り返る!

皆さん、こんにちは。カンボジア自転車プロジェクトの安田です。今日は12月14日。現地活動の5日目です。昨日から始まりました長期ロードの2日目です!!

ここでいつものご留意事項が1つ。毎年のことなのですがこのカンボジア訪問は渡航費用・滞在費は安田の完全自費で行っております。
皆様からご協力いただいたご支援金は自転車や修理クラブ用の工具や交換パーツの購入、寄贈セレモニー等の実施費用、クラウドファンディング手数料と返礼品などの準備・発送にかかる活動運営費などに使用させて頂いております。
だから、プロジェクトから脱線した活動をしているときは安田自腹ということで、『おいらたちの金で何遊んどるねん!』って怒らないでください。よろしくお願いします。

今日のスケジュールと訪問場所

日付 学校 内容
2024/12/14 CHI KRAENG パーツ補給 シェムリアップ CHI KRAENG
KEAN SANGKAE パーツ補給 SOURT NIKUM

KHCAS

パーツ補給
DOUN TRO パーツ補給 PUOK
SOR SOR SDOM パーツ補給
HUN SEN PREY CHROK パーツ補給

今日の訪問場所はシェムリアップ州です。アンコールワットがあって有名な街です。シェムリアップ州には6つの自転車クラブがあり、それぞれにパーツの補給を行います。シェムリアップ州の中心地からいったん東部に昨日きた道を戻り、東側から西側に向けて順番にパーツ補給を行い、本日の最終目的地バッタンバンを目指します。

朝食

まずは腹ごしらえ。いつもの定番、豚肉のフォー(クイテウサイチュルーク)かと思いきや・・・

豚肉のフォーです・・・

シェムリアップ州CHI KRAENG郡での活動

シェムリアップ州の最東部の自転車クラブがあるCHI KRAENG郡から活動スタートです。

CHI KRAENG中学校へパーツ補給

こちらチクレン中学校の校門。2010年に日本の団体の支援によって新校舎が完成したようです。

いつもどおり最初は自転車修理クラブの運営の注意書きの説明。

ありがとうメッセージビデオを撮影。

そして子供たちの笑顔の写真です。

「またこの繰り返しかいな?」と残念に思われた方。すみません。パーツ補給のみの行動は今日までですので、どうかご了承ください。でも子どもたちの嬉しい笑顔の写真をなるべく多き掲載していきますね。

シェムリアップ州SOURT NIKUM郡での活動

少しずつ西に移動していきます。

KEAN SANGKAE中学校へパーツ補給

学校に到着。

子どもたちが通学に使っている自転車がたくさん!

自転車修理クラブの運営の注意書きの説明。

ヴィリャックさんが「学校まで自転車で来ている人は?」と質問。8割ぐらいの子どもたちが手を上げました。入口の大量の自転車の写真からもわかります通り自転車修理の需要は高く、修理しながら長く使って、そしてしっかり学校に通い続けることが本当に大切です。

ありがとうメッセージビデオを撮影。

うれしそうな笑顔の子どもたちです。「それは熱さまシート?」と聞きたい気持ちをこらえつつ、レディにそんな質問するもんではありません。

笑顔の後ろに光る自転車クラブのプレート。自転車修理クラブは作って終わりではありません。毎年新しい子が入学してきます。継続的な支援と、継続的な説明と、継続的な訪問による先生の理解が本当に大切です。

KHCAS中学校へパーツ補給

学校へ到着。

自転車クラブの運営の注意書きの説明。

ありがとうメッセージビデオを撮影。

うれしそうな笑顔の子どもたちです。

昼ごはん

午前の行程を思いのほか早く終えることができました。その次はシェムリアップの西側が活動エリアです。本当は道中に市街地で昼食を取る予定でしたが先に西側に移動して昼食を取ることにしました。でもいい感じのレストランがない・・・何とか見つけたお店に入りました。

そのお店は「ご飯と鶏(バーイサイモアン)」か「ご飯と牛肉(バーイサイッコー)」の2択のお店。どちらも通常朝食のメニューですが仕方がありません。牛肉の方を選びました。味もボチボチ・・・(^^; ごちそうさまでした。

シェムリアップ州 PUOK郡での活動

シェムリアップ州の西側に移動してきました。

DOUN TRO中学校へパーツ補給

DOUN TRO中学校に到着。「ドントロ」という発音が面白くって、YouTubeに登場するペンペンさんのお気に入りの中学校でもあります。

自転車クラブの運営の注意書きの説明。

ありがとうメッセージビデオを撮影。たくさん集まってくれました。

うれしそうな笑顔の子どもたちです。

SOR SOR SDOM中学校へパーツ補給

西側地区2校目に到着。校門の写真ですが、タイトルと英語の綴りが違います。いつもカンボジアとやりとりしていると綴りがその都度違う表記がされるのですが、さすがに校門に書いてあるのは正しいのではないかと思いますが・・・これを修正するとなるとかなりさかのぼらないといけないのでどうかご容赦ください。

自転車クラブの運営の注意書きの説明。後ろで吉川さんが写真を撮ってくださっているのが写っています。

ありがとうメッセージビデオの撮影。

うれしそうな笑顔の子どもたちです。

HUN SEN PREY CHROK中学校へパーツ補給

本日訪問する最後の学校に到着しました。

校舎の裏側にはたくさんの通学用自転車が。

ヴィリャックさんも今日最後の自転車修理クラブの運営の注意書きの説明です。

ありがとうメッセージビデオの撮影。

うれしそうな子どもたちの笑顔の写真です。

これで本日の活動は終了です。

新入スタッフのデビットさんについて

全然異なる話題のタイトルがついていますが・・・

こちらの写真。昨日のブログで紹介しました安田が支援しているセン・ニサちゃんと話しているときの様子です。こちらの写真は同行していただいている吉川さんからいただきました。

実は、新入スタッフで写真係でもあるデビットさんが撮り忘れていたのです。

セン・ニサちゃんとの写真はもし撮り忘れていても安田が残念がれば済む話。でもカンボジア自転車プロジェクトには重要な写真がたくさんあります。その先頭に立つのが返礼品に使われる写真です。

今回の件を見過ごすこともできましたが、やはり致命的なミスにならないようヒヤリハットではないですがここで注意を促す必要があると判断しました。

あとは本人に直接言うか、ボスのチャンディさんに伝えるか。本日朝、集合時間の10分前にフロントに降りたらチャンディさんが待っていたので、まずチャンディさんに伝えてデビットさんに注意してほしいと伝えました。

「おれのボスにチクりやがって」と思われるかな・・・とも心配したのですが。

チャンディさんから注意を受けた彼は今日人が変わったように些細なできごとでも写真に収めようと必死に撮影係に努めてくれました。安田自身の役割を行っていく中で、頻繁にファインダーをのぞきこむデビットさんの姿を目にしました。

その姿勢の変化に感動し、晩ごはんのときに、みんなが揃った前で、

「デビットさんはすごかった!たくさん写真を撮るだけでなく、いつもは見ているだけだったシーンでもカメラを構えたくさんのシーンを撮影してくれた。すごくうれしかったです!彼はすごいです!」とチャンディさんに大きな声で伝えました。

デビットさんは照れくさそうで、そしてうれしそうでした。いつもフワフワしていて大丈夫かなと思っていた彼との信頼関係が少しできてきたように思います。

晩ごはん・・・のその前に

さて、話は前後しますが、シェムリアップでの活動を終えてバッタンバン州に移動してきました。ホテルに到着し安田が一番最初に行ったことは・・・洗濯です。

生乾き・密封・しゃく熱放置2日目の一部の洗濯物はかなりの異臭を発していました。洗濯洗剤を多めに使ってシャワールームでゴシゴシゴシゴシ。このあと出かける夕食向けの短パンやTシャツ以外を全部洗濯。ホテルのフロントで干せるところを教えてもらうもスコールがきそうな空模様だったので部屋干しに変更。クーラーのドライモード全開で対応中です。

そして集合時間が来ましたので皆で出発。途中にバッタンバン州のシンボルが見えてきましたので車を停めてもらいました。

こちらの像はター・ドンボーン像といいまして、持っている棒がポイント。言い伝えの話の中にその棒を失くしてしまうときがあり、無くす(バッ)+棒(トンボーン)でバッタンバンの地名になったと伝えられています。ちなみに安田が自転車セレモニーで行うスピーチに「コム・アオイ・バッ・プラク・ニッ(この自転車プレートを失くさないでください)」という文章があります。この「バッ」とバッタンバンの「バッ」は同じだったというわけです。

スタッフのヴィリャックさんに教わってお線香を焚いてカンボジアの子どもたちの幸せとカンボジア自転車クラブに関わってくださっている皆さんのご多幸をお祈りしました!!

最後は記念撮影。左からヴィリャックさん、吉川さん、安田、デビットさんです。

そして晩御飯

塩とうま味調味料にまみれた止まらないピーナッツ。

煮豚。

豚足のトロトロ煮。

エビフリッター。

アスパラや菜っ葉の炒め物。

みんなで楽しく、ビールを飲みながら、そしてお腹いっぱいになりました。

帰りにコンビニに寄りましたら・・・

かわいらしいワンコがいました。オーナーさんにかわいがられているようで幸せそうです。そういえば・・・プノンペンのチマオは元気にしているかな?

自転車修理クラブのパーツ補給について

今日まで、カンポット州での自転車寄贈セレモニー以外は全部パーツ補給ばかりでした。安田が滞在中のパーツ補給はこれで最終です。安田の帰国後、残りのパーツ補給はEDFカンボジアのメンバーが行ってくれることになっています。

その「既設クラブへのパーツ補給」について少しまとめたいと思います。

去年いくつかの自転車修理クラブで見かけた「パーツがほとんど減っていない状態」を解決するために今年は新たな取り組みを行いました。

それがこれまでも頻出している「自転車修理クラブの運営の注意書きの説明」です。

注意書きには以下のように記載されています。

自転車修理クラブの説明
先生方へ
・子供たちに自由に自転車を修理させてください
・毎年交換用パーツを補給します
・自転車クラブのプレートは無くさないでください。
子どもたちへ
・自転車を修理するときは遠慮なく先生に言ってください
・工具は大切に使ってください
・修理が苦手な子を助けてください

これを印刷してパウチしたものを必ず工具箱に貼って、さらにヴィリャックさんに”必ず先生と生徒たちが両方いる状況で”内容を説明してもらうようにしました。

今日訪れた学校では「そんな修理工具と部品があることを知らなかった」という生徒がいました。そりゃそうです。11月に入学したばかりの中学1年生ですから。そう、「先生がうまくやってくれるだろう」というあいまいな期待ではなく「毎年毎年繰り返し伝えていくことが大切」と思うのです。こちらは繰り返しでも新任の先生や新入学生には初めてのことだし、集まってくれる子どもたちは全校生徒では無いからです。「届けて終わり」ではなく「浸透するまで粘り強く」にこだわり、毎年全校のパーツが空っぽの状態で次の補給を迎える状況にしていきたいと思います。

先日のブログでも記載しましたが、修理クラブの活用度合いと集まってくる生徒さんの数には強い相関関係があります。そしてたくさんの子どもたちが集まってくる条件として色々とあげました。今日の時点では以下のことが大切と考えています。

  1. 先生とチャンディさんが親しげにそして楽しそうに話しているか
  2. 子どもたちが社交的に接してくれるか
  3. 先生と子どもたちの信頼関係ができているか
  4. EDFの拠点プノンペンからの距離は活用度に反比例する
  5. 子どもたちが自転車修理クラブの趣旨を理解しているか

安田の役割はbとeです。

b:「おもろいオッサンがやってきた」と興味を持ってもらえるように面白おかしく、そしてテンション高めで子どもたちと接するようにしました。見かけた子どもたちには必ず「チョムリアップスオ!」や「スオスダイ!」とあいさつし、学校を去る時も窓を開けて「ばいばーい!」とか「チョムリアップリア!(さようなら)」とか「ソクサバーイ(お元気で)」と手を振るように努めました。(同行している人はお気づきですが、終わって車に戻ったら安田はテンションスイッチがオフになり、話しかけられるまでずっと地蔵のように黙っているようなタイプの人間です)
e:これは「自転車修理クラブの運営の注意書きの説明」の徹底です。ヴィリャックさん、本当にありがとうございます。すごい熱意をもって先生や生徒さんに伝えてくれます。

少しずつになるとは思いますが、しっかり改善していきます。

16日からは自転車寄贈セレモニーが目白押し

16日(月)~18日(水)の3日間でセレモニーが5回。計260台の自転車をプレゼントすることになっています。自転車クラブも新たに5カ所設立されます。16日の午前または午後、17日の午前または午後、18日の午前で実施予定です。電波状態にも寄りますが、毎回YouTube生配信にチャレンジする予定です。

チャンネル登録していただけますと生配信が開始されましたら通知が届きます。是非ご登録お願いいたします。そういえば、今日、今年の目標にしていましたチャンネル登録者数100に到着いたしました。ありがとうございます!!

本日の訪問記は以上です。皆さん、最後までご覧いただきありがとうございました!

 

 

 

カンボジア訪問記2024 8日目 2024/12/15 制服シャツプレゼント!

皆さん、こんにちは。カンボジア自転車プロジェクトの安田です。今日は12月15日。現地活動の6日目です。一昨日から始まりました長期ロードの3日目です!!

ここでいつものご留意事項が1つ。毎年のことなのですがこのカンボジア訪問は渡航費用・滞在費は安田の完全自費で行っております。
皆様からご協力いただいたご支援金は自転車や修理クラブ用の工具や交換パーツの購入、寄贈セレモニー等の実施費用、クラウドファンディング手数料と返礼品などの準備・発送にかかる活動運営費などに使用させて頂いております。
だから、プロジェクトから脱線した活動をしているときは安田自腹ということで、『おいらたちの金で何遊んどるねん!』って怒らないでください。よろしくお願いします。

今日のスケジュールと訪問場所

今日は日曜日なので番外編です。午前は日本から運んできた(正確にはユズキちゃんに運んでもらった)学生服の白いシャツの寄贈です。シャツをあげることになった経緯はこちらのブログに記載しています。

女子生徒に白いシャツを!!

そして午後はEDFカンボジアのメンバーが楽しいところに連れて行ってくれるみたいです!(^^)!

朝食

定番の・・・・名前覚えていただけましたか?豚のフォー。そう、クイテウサイチュルークです。

ワンコがおねだり。

もう1匹も。あいにくお肉の具を食べてしまった後。ごめんなさい!!

そうそう、吉川さんは本当は今日の午前までだったのですが、明日から始まります自転車寄贈セレモニーをご覧になられたいとのことで1日延長となりました。翌日プノンペンに戻るスケジュールで問題ないかバス会社に運航予定を確認しましてチケットを買われました。キャンペーンでプロモーション価格でゲットできて吉川さんラッキーです!

バッタンバン州での活動

KRALANH小学校を訪問

KRALANH小学校に到着しました。こちらの先生は小学生だけでなく中学生や高校生も小さなコミュニティを作って教育支援をしています。寄付を募って新しい校舎をたてたり、EDFカンボジアからの支援を受けたり。また子供が病気になったら自分のお金で病院に連れて行ってあげたり。とても貧しい地区にすむたくさんの子どもたちが学校に継続して通えるようすごく大きなサポートをしています。

EDFカンボジアのチャンディさんはシャツの寄贈先としてこちらを選んだのでした。最初、「えっ?小学校?シャツは中学生か高校生ぐらいだけど・・・」と心配していたのですが上述の説明を聞いて安心。

それではシャツを手にした子供たちのうれしそうな笑顔の写真をどうぞ。

最後に寄贈いただいた方へのありがとうメッセージビデオを撮影しました。

吉川さんとヤシの実ジュースで一息。

小学校なので椅子とテーブル。そしてクメール語の一覧表があったので、急遽デビット先生にクメール文字の読み方を教えてもらいました。デビット先生ありがとうございました!!

昼ごはんまでの2時間に・・・

寄贈を終え、ホテルに戻ってきました。再集合の時間まで2時間。すかさず洗濯。活動以外に着るリラックス系衣類はこの上下1枚ずつのみ。お気に入りのアンコールビールのシャツもくたびれてきました。

そしてブログの執筆。ここまで書くことができました。後半は夜に戻ってから書くことにします。

昼ごはん

12時に集合してみんなでお出かけ。まずはお昼ご飯を食べに行きました。

牛肉とピーマン、玉ねぎの炒め物。定番。外れ無し!

これは細かな牛肉と卵や野菜をいためたもので卵は半熟。他人丼の上の部分?これが一番おいしかったです。

魚とタケノコのスープ。黄色くカボチャのように見えるものが魚。少し(いや、少しではない)臭みがあってこれまでの魚スープでは一番ハードルが高かったように思います。

フリータイム

Banan Grape Farm

さて、午後はフリータイムなのでチャンディさんが言っていたブドウ農園に行くことなりました。ワインの試飲もできるとのことでとっても楽しみ。

ん?農園・・・というよりは、そこで獲れたブドウを使ったワイン、ブランデー、ぶどうジュースなどの試飲販売をしているところのようです。ブドウ畑はもっと遠くにあるとのこと。全員が「思っていたのと違う」感を全開に

こちら農園で獲れるブドウのジュース。

こちらジンジャージュース。少しハチミツも入っています。「しょうがハチミツ」の99%がフレッシュなしょうが汁のような感じです。 

ワインとブランデーの写真を撮るのを忘れていましたが、味はボチボチ・・・これからバッタンバンにワインとブランデーの産業を興していこうという取り組み。時間がかかりそうです。

ちなみにGoogleマップのリンクはこちらです。

Ek Phnom パゴダ

いったんホテルまで帰ってきました。全然時間がつぶれないけど夕食までは5時間あります。というわけで吉川さんと二人で近くの遺跡を見に行くことにしました。その名もエク・プノン遺跡。

エク・プノン遺跡はクメール王朝時代、西暦1027年頃にスーリヤバルマン1世によって建立された寺院とのことです。彼の功績は大きく、広い範囲にわたって寺院や貯水池などの建立物が今も残っています。

現地の子どもにとっては遺跡はいい遊び場所。

素敵なレリーフたち。

こうしたレリーフで顔がはぎとられているものをよく見ます。盗掘によるものだったり、内戦時代に壊されたりと色々です。

ちょっとおやつ

1時間弱、遺跡のなかをブラブラ。そして屋台で休憩することにしました。ローカルな焼き鳥屋さんです。お値段は1串1000リエル。だから4串で1ドルの計算。

左下の砂ズリと右上の方の焼き鳥をいただきました。焼けているのを待っている間に吉川さんがビールを調達してきてくれました。

焼き鳥は骨付きだったので、ワンコにプレゼント。

おいしそうに食べています~。

30分ぐらいゆっくりしたでしょうか。トゥクトゥクを呼んでホテルに戻りました。

まだ2時間ほどあったので、いまこのブログを書いています。少し他の仕事をして続きは晩御飯のあと書きたいと思います。

そして洗濯。

またまた洗濯です。このシャツともう1枚。カンボジア自転車プロジェクト2024の戦友とも言うべき。生乾きのときもあまりにおいをはっせず安田を助けてくれています。半袖だし明日はこれでいこうかな。

晩ごはん

さて、19時になり夕食です。

干し魚と野菜の炒め物。ナッツもたくさん入っていました。

こちらがチキンを焼いて甘辛いソースで絡めたもの。骨付き肉が大好きな安田にとってはとってもおいしくってずっと骨をしがんでいました。

完全に上下逆転ですが魚のすり身の揚げ物(練り天)です。スーパーで売っている練り天より手作り感満載で香ばしくってとても美味。

この3品とピーナッツでみんなでビールを飲みながら楽しく談笑。明日は自転車寄贈セレモニーが2つもあるので早々と退散。

帰りにコンビニに寄りましたら・・・

とってもりりしくかわいいワンコがいました。

怒涛の3日間

ここ数日、ずっとパーツ補給の旅をお伝えしてまいりました。今日はシャツの寄贈という番外編。でもいよいよ明日からはがっつり自転車プレゼントです。明日からの3日間で5カ所で自転車寄贈セレモニーを実施し、同じく5カ所で自転車修理クラブを設立。さらに子どもたちの家庭訪問6件。本当に忙しくなりそうです。

そして、その3日間が終われば、今年の安田が同行するカンボジア自転車プロジェクトの現地活動は終了です。感慨にふける間もない忙しい3日間をしっかり勤め上げ、皆さんにブログを通してしっかり発信していきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

カンボジア訪問記2024 9日目 2024/12/16 そんなことってあるか!

皆さん、こんにちは。カンボジア自転車プロジェクトの安田です。今日は12月16日。現地活動の7日目となります。これまでパーツ補給が続いていましたが、今日からの3日間は自転車寄贈セレモニーと自転車クラブ設立が目白押しです!もちろん安田のカンボジア語スピーチも!

ここでいつものご留意事項が1つ。毎年のことなのですがこのカンボジア訪問は渡航費用・滞在費は安田の完全自費で行っております。
皆様からご協力いただいたご支援金は自転車や修理クラブ用の工具や交換パーツの購入、寄贈セレモニー等の実施費用、クラウドファンディング手数料と返礼品などの準備・発送にかかる活動運営費などに使用させて頂いております。
だから、プロジェクトから脱線した活動をしているときは安田自腹ということで、『おいらたちの金で何遊んどるねん!』って怒らないでください。よろしくお願いします。

今日のスケジュールと訪問場所

日付 学校 内容
2024/12/16 AU DOMBANG PEI 自転車寄贈セレモニー
自転車クラブ設立
バッタンバン SANGKE
MOUNG RUSSEI 自転車寄贈セレモニー
自転車クラブ設立
Samraong
生徒2名の家庭訪問

今日の訪問場所はカンボジア自転車プロジェクトでこれまで活動したことがないバッタンバン州です。午前と午後それぞれ自転車を寄贈。そして自転車クラブを設立します。最後は生徒さん2名の家庭訪問です。

朝ごはん

いつものクイテウサイチュルーク(豚肉がのった米麺)ではなく、バーイサイッモアン(鶏肉がのったご飯)にしました。といいますのも、ここのレストラン、頻繁に現れるのです。

だから骨がついてそうなメニューにしてみました(#^^#)

バッタンバン州SANGKE郡での活動

朝食後、AU DOMBANG PEI中学校に移動してきました。ここで自転車寄贈セレモニーと自転車クラブの設立が行われます。

まずは自転車セレモニー

まずは入場の様子を動画に収めましたのでどうぞ。

すぐにセレモニーかと思いきや、まずは自転車にプレートなどの取り付けを行いました。

今回セレモニーに参加いただいている人たちを撮影しました。

「親御さんはいいから子どもたちの写真は?」と思うかもしれません。

安田はこのセレモニーの主役は子供たちではなく親御さんだと思っています。こうした特別のときが無ければ親が学校に来ることはほとんどありません。この機会を絶好のチャンスにするべく先生方は教育の大切さ、自転車の大切さ、学校に通い続けることが貧困脱出の大きな手掛かりになることを伝えます。

自転車寄贈セレモニーはYouTubeで生配信することができました。

生徒代表のスピーチからはこちら。

安田のスピーチから見たいかたはこちら。

セレモニーが終わったら個別写真の撮影です。

吉川さんが番号のチェックをしてくれました。

とすれば。。。。「あれができる!!」

何かといえば、撮影を待って暇そうにしている子供たちへの突撃インタビューです。

では、自転車をもらった子どもたちのうれしそうな笑顔をどうぞ。

次は自転車クラブの設立!!

次はこのセレモニーが行われた学校に自転車修理クラブを新規に立ち上げます。こちらの写真は工具と交換用の部品。

自転車修理クラブの運営の注意書きの説明。

そしてありがとうメッセージビデオの撮影です。

こちらは自転車を修理している様子です。

最後に子どもたちのうれしそうな笑顔の写真をどうぞ。

昼ごはん

午前の活動を終えてバッタンバンの中心地に戻って昼食です。

鶏肉とカリカリ(多分お芋さん)の炒め物。

魚のすっぱいスープ。

牛肉とキノコの炒め物。

お昼ご飯後、これまで同行してくれていました吉川さんを移動バスのステーションまでお連れしました。

吉川さん、13日~16日までの4日間ありがとうございました!

バッタンバン州MOUNG RUSSEI郡での活動

午後の部スタートです、まずは入場の様子からどうぞ。

入場行進が終わりましたら、みんなでセレモニー開始前の準備です。

自転車セレモニー!

そしてセレモニーの開始です。今回もYouTubeの生配信を行うことができました。

カンボジア王国の歌の斉唱。

安田スピーチ。ちゃんと安田の方にカメラを向けてみました。

セレモニーが終わったら個別写真の撮影です。

では、最後にうれしそうな子どもたちの笑顔の写真をどうぞ。

次は自転車クラブの設立!!

セレモニーが済みましたら自転車修理クラブの設立です。 

自転車修理クラブの工具や交換用部品たち。

自転車修理クラブの注意書きの説明をするヴィリャックさん。

ありがとうメッセージビデオの撮影。

そして、自転車修理の実演です。

では、最後に集まった子どもたちの笑顔の写真をどうぞ。                

生徒さんたちの家庭訪問!!!

次は2軒の家庭訪問です。

Phal Sophart君

まず一人目はPhal Sophart(ファル・ソパート)君。写真に写っているファミリーの一番左です。彼は今14歳。6兄弟。上にお姉さんが一人。ソパート君が2番目で、残りの4人は写真にうちっている通りです。ちなみに隣が妹で小5。身長抜かれてますね・・・

ソパート君は数学とクメール語が好きなんだとか。彼は将来の夢というのは明確には見つけられてなくて、なんと「自転車修理屋さんをやりたいかな・・・」という一言。それならば手に入れた自分の自転車でいっぱい練習してねとお伝えしました。ちなみに小5の妹は小学校の先生になりたいんだとか。

生活環境でいいますと、お父さんは建設現場の作業員。もちろん定職ではないため収入は安定しません。写真に写るお母さんは農作業を手伝う仕事をしているのだとか。

GNOEB LISちゃん

2軒目はリスちゃんの家に訪問です。

お父さんは42歳でタクシー会社の雑用係として働いています。お母さんはヒザが悪く仕事ができないそう。

リスちゃんは5人兄弟でちょうど真ん中。上は19歳と17歳で高校で勉強中。3年生の弟と4歳の妹がいます。

少しいけない考え方なんですが、両親が健在でお母さんも3年生の弟もふくよか。といいますか、あきらかい肥満体形。一方的な考え方で偏っているのを承知で言うと、貧困家庭のイメージとミスマッチ。もちろん、皆がやせ細っているよりいいに決まっているのですが、ここに支援する側のわがままがあります。極端な意見で反感を買うことを恐れずにいいますと「支援される側はみすぼらしくあるべき」という支援する側の偽善的な見方が安田の脳裏にチラッと現れてきました。すみません。でも、偽善的ボランティア支援の可否を問う様々な書籍によく出てくる話です。(すみません。ここについてはあまり指摘・意見しないでください。そう感じてしまったという素直な感想を述べただけです。)

話を戻します。リスちゃんはクラス52人中5位の好成績。将来は小学校の先生になりたいんだとか。友達もたくさんいて学校生活は楽しいと言っていました。

以上で今日の日程終了です。

夕食

ホテルに戻ってきました。集合時間は1時間後。いつも通り洗濯をすませて夕食に出かけていきました。

「いつも同じお店やなぁ」

ということでホテルの人におすすめのお店を聞いてみていってみることにしました。

なんと、このお店、アンコールビールの大ビンが!!初めてみました~!!

グリーンピース。

ドライフルーツ。

牛肉とインゲン豆の串焼き。

野菜のピクルス。

牛肉のたれ焼き。

バナナの花と鶏肉のサラダ。

これからのなんやらかんやら

さて、アンコールビールの大ビンをメンバーでどんどん開封していく中でいい感じに。話は色々なところに多岐に及びました。

リンナちゃん

思いがけず奨学生のリンナちゃんの話になりました。安田が初めて彼女に会ったのは中学1年生になったときでしたが、チャンディさんは小学4年生のときの彼女に会ったことがあるとのこと。それもそのはず。彼女には3歳上の兄がいて、彼が中学1年生になったときにダルニー奨学金の奨学生に選定されチャンディさんが家庭訪問したときに会ったことがあるとのことでした。
実は安田はリンナちゃん一家の家庭環境についてわかっていないことがあります。それは両親に会ったことがないことです。チャンディさんの話によると離婚してしまってお母さんの方は病気を抱えているとのことでした。
会っても会えなくてもいいのですが、リンナちゃん一家のこれからの幸せを祈るばかりです。中1以降のリンナちゃんしか知らない安田は「当たり前やけど、リンナちゃんにも小学生だったころがあるんやなぁ」と意味不明なことを考えていました。

移譲

チャンディさんは62歳。安田は先日誕生日を迎えて53歳。なんとなくこの先のこととかを考えてしまう世代です。
またまたアンコールビール大ビンのせいにしちゃいますが、あまり触れないことを触れてきました。
チャンディさんに「少し重要な役割をヴィリャックさんに任せてみたら?」という提案をしてみました。さまざま重要なプロジェクトがあるなかで一番重要なのは奨学金。安田の自転車プロジェクトはEDFカンボジアにとってそれよりもっと下です。「だったら自転車プロジェクトの式典のすべてではなくても1回ぐらいヴィリャックさんにスピーチを任してみたらどうか?」という提案をしました。チャンディさんが部下の二人にスキルアップの大切さを伝えていて、例え話に「安田がクメール語でのスピーチにチャレンジした」ことを挙げられていたのをすくい取ったわけです。そしてその場はEDFカンボジアとの信頼関係が深くできているコンポンチュナン州がいい。コンポンチュナン州で自転車セレモニーを開いてヴィリャックさんに一回スピーチを任せてみては?いきなりは難しいだろうから、チャンディさんが隣に座って、「今回は練習もかねてうちのスタッフがスピーチをします。よろしくお願いします」と事前説明をすればよい。なんてことを伝えました。
チャンディさんは明らかに難色を示していました。「彼らは彼らなりにバトンタッチしたら新しいやり方をそのとき試せばいい」と言いました。もちろんその通り。でも、やりがいのある役割を渡していかないと「バトンタッチ」する前に彼らはやめていくんです。「先輩からやめていく組織」をEDFカンボジアは安田が知っているだけで9年続けてしまっています。
もちろん、こんなことは民際センターさんやEDFグループで考えてもらえばいいこと。安田がでしゃばることではありません。でもそんな後継者育成のために自転車プロジェクトを使ってもらえればそれはそれで有意義なことだと思っています。

謹んでお悔やみ申し上げます

今日、ちょっと信じられないことが起こりました。

昨日、バッタンバン州のKRALANH小学校に学校の制服の白シャツをプレゼントしにいった報告をいたしました。

カンボジア訪問記2024 8日目 2024/12/15 制服シャツプレゼント!

そこでお世話になりました校長先生。

私たちが帰ったあと、お亡くなりになったとの知らせを受けました。

と、いいますのも、安田は制服を入れていた大きなバッグを置き忘れてしまったのです。チャンディさんが校長先生に電話で連絡して翌日取りに行くからと約束していました。

そして午前中私たちが自転車寄贈セレモニーなどを実施している間に、車のドライバーさんが取りに行ってくださったのです。そこで今回のことを知らされてチャンディさんや私に伝えてくれたのです。

死因は・・・水です。詳細はわかりませんが、井戸か近くの池から水を調達していたと思われます。その水を飲んで校長先生を含む6名が亡くなられたとのこと。急に猛毒な成分が出てきたのでしょうか。

先生たちのご冥福をお祈りすることはもちろんですが、残された子供たちの将来が心配です。この先どうなっていくのでしょうか。もちろん大変な未来が待っていることは容易に想像できます。それでも、それでも、少しでもいいから、子供たちの未来が真っ暗闇ではなく光が射すことを願ってなりません。

最後に

今日、現地活動を続けてきて初めて日本勢一人ぼっちになりました。

初日、隣にはPちゃんがいて、

次の日もPちゃんがいて、

その次の日はユズキちゃんとオダギリくんがいて、

その次の日から3日間は吉川さんがいて、

今日の13時。吉川さんと別れて、隣の席には誰もいなくなりました。

もちろん、寂しいのですが、実はこれがカンボジア自転車プロジェクトの本来の姿。キャラバン隊に安田一人乗り込み、カンボジアを走り回るわけです。弱音をはくとチャンディさんがこういいます。「いつも我々はそうしてやってきたじゃないか」と。

今日はやはり何より忘れられないのは小学校の校長先生の急逝がショックでした。

人の生き死にについて思うことをダラダラ書きます。

明日は来るのでしょうか。

当たり前だと思っている明日は本当に来るのでしょうか。

来ないとしたら、やり残したことはないのか。

本当に今晩死んでしまうことがあったとしたら、「お前、本当に一生懸命生きたか?」に答えられる自信がありません。

「この1日は、誰かがどうしても生きたかった1日。」と思いながら過ごす。それは現実にはしんどいことだけれども。

「幸せに生きること」

上を見ても仕方がありません。

他人をうらやんでも仕方がありません。

他人を批判しても一時的な満足でしかすぎません。

結局、「足りていることを知る」ことに幸せがあるように思います。

校長先生は思いがけず訪れた悲しい出来事にきっと自分のことよりも残された子供たちの将来を憂いたことでしょう。彼の無念に対して何一つできることはありませんが、その1日前に、彼の愛する娘たちにシャツを届け笑顔の花を咲かられたことは良かったと感じています。

もう一度。

「この1日は、誰かがどうしても生きたかった1日。」

明日はバッタンバン州とポーサット州で自転車寄贈セレモニー。一人でも多くの子どもたちを笑顔にするために全力でがんばります。

皆さんの応援が力になります。その力を子どもたちにしっかり届けます。

今日も最後までご覧いただきありがとうございました。

カンボジア訪問記2024 10日目 2024/12/17 笑わない彼。それでいい。

皆さん、こんにちは。カンボジア自転車プロジェクトの安田です。今日は12月17日。現地活動の8日目となります。今日も自転車寄贈セレモニーと自転車クラブ設立が目白押し!がんばります!!

ここでいつものご留意事項が1つ。毎年のことなのですがこのカンボジア訪問は渡航費用・滞在費は安田の完全自費で行っております。
皆様からご協力いただいたご支援金は自転車や修理クラブ用の工具や交換パーツの購入、寄贈セレモニー等の実施費用、クラウドファンディング手数料と返礼品などの準備・発送にかかる活動運営費などに使用させて頂いております。
だから、プロジェクトから脱線した活動をしているときは安田自腹ということで、『おいらたちの金で何遊んどるねん!』って怒らないでください。よろしくお願いします。

今日のスケジュールと訪問場所

日付 学校 内容
2024/12/17 RUKHAKIRI 自転車寄贈セレモニー バッタンバン RUKHAKIRI
PREK CHEIK中学校 自転車クラブ設立
生徒1名の家庭訪問  
BAKAN 自転車寄贈セレモニー ポーサット BAKAN
  自転車クラブ設立

今日の訪問場所は昨日に引き続きバッタンバン。そして午後は移動して、カンボジア自転車プロジェクトでこれまで活動したことがないポーサット州での活動です。午前と午後それぞれ自転車を寄贈。そして自転車クラブを設立。生徒さんの家庭訪問です。

朝ごはん

久しぶり(といっても2日ぶり)の豚米麺(クイテウサイチュルーク)です。

バッタンバン州RUKHAKIRI郡での活動

今日も午前中はバッタンバン州での活動です。でも昨日とはことなるRUKHAKIRI郡に移動してきました。

まずは自転車セレモニー

さっそく自転車寄贈セレモニーの実施です。YouTubeライブできましたのでリンクを貼り付けておきます。

クメール語でのスピーチ、頑張りすぎたおかげで、「えっ、カンボジア人じゃないの?」と間違えられるという楽しいことも起こりました。

子どもたちのうれしそうな笑顔の写真をどうぞ。

そしてご協力者への個別写真の撮影。

最後に撮影機材を片付るヴィリャックさんとデビットさん。

チャンディさんは当然として、このお二人の尽力なくしてこのプロジェクトはありえません。実はこの自転車寄贈セレモニー、機材の不具合のトラブルがありました。先輩ヴィリャックさんは落ち着いた様子で後輩のヴィリャックさんに指示をしていて師弟関係がほほえましく感じたのでした。

昼ごはんで小休止

鶏肉骨骨スープ。

パイナップル野菜豚肉炒め。牛肉野菜炒めです。

次は自転車クラブの設立!!

同じ学校かと思いきや、「もっと大変な状況の学校があるから・・・」とのチャンディさんの言葉で移動です。PREK CHEIK中学校に移動してきました。

学校にはたくさんの通学用自転車が。これは自転車クラブが大活躍してくれそうな予感です。

ヴィリャックさんが自転車修理クラブの運営の注意書きを説明しています。

そして、ありがとうメッセージビデオの撮影。

こちらが工具と交換用パーツです。

修理大会のスタート。

上の写真は先生がパンク修理やタイヤ交換の方法を説明している様子です。こうした先生がいるところはしっかり活用してくれるので大丈夫そう。

では、子供たちの笑顔の写真をどうぞ。

生徒さんの家庭訪問!!!

今日訪問したのはチョム・チャン君です。彼は16歳。(でも高校生ではありません)。自宅から学校までは約5km。今回の自転車プロジェクトで自転車をゲットしました!

チャン君のご両親と一番上の姉はタイで働いています。どうも借金があってそれを返すためなのだとか。送金はあるものの帰ってくるのは2、3年に一度だけなんだとか。

学校生活は楽しくって、勉強は数学が好きなんだとか。将来の夢は「わからない」とのことで教えてくれませんでした。

まぁ、夢は別になくたっていいんです。でもね。安田はこだわりたい。目標がある10年と無い10年。諦めそうなつらいときに目標があるときと無いときの違いを。

彼、上述の自転車修理クラブ設立のときもいたんです。

ね。「なんで笑わなあかんねん!」という表情をしています。もうだてに10年近くもカンボジアに通い続けているのでわずかですが色々と理解しています。

「笑って」で笑えるこどもと笑えない子どもがいる。

もちろん、「笑える=幸せ」なんてしょうもない結論に結び付けないですよ。

不器用なんです。「お前に何がわかるか!」という目。態度。

安田みたいなオッサンに「将来の夢は?」と何度も聞かれてきたんでしょう。

そして「将来の夢よりも今日腹いっぱい食べたい」という現実。

そんなことはわかってる。だから脱出のために夢を語ってほしい。

たとえば、「将来先生になりたい」と言ったとします。

彼の周りには7~8人の大人がいました。「この子は教師になりたいんだ」という認識の輪が広がるのです。全然役に立たない大人がほとんど。でも夢を語ればあるときチャンスがぶらさがってくるんです。それをつかめるかどうかは普段の努力次第。

だから。

「いつか自分の夢が見つかるといいですね」と伝えて後にしました。

お前、寝てないでこの状況どうにかしろよ!!!

チャン君の家に至る通路にこのような黒い山が。

こちら、茎?房?の中に入っている豆のようなものを食べるんだとか。初めて見ました。人が通るところに置いてあるのは、人が通って脱穀みたいな機能を果たすからみたいです。豆、おいしかったです!

ポーサット州BAKAN郡での活動

2時間押しでポーサット州に移動してきました。子どもたちが待ってくれていましたがすでに16時前。はやくしないと日が暮れてきて真っ暗闇は危険です。

自転車セレモニー!

到着した自転車プレートをみんなで手分けして自転車のカゴに取り付けます。

カゴに取り付けます。(パート2)

カゴに取り付けます(パート3)

カゴに取り付けます(パート4)

そしてセレモニーの開始です。

今回のクメール語のスピーチはこれまで以上に手ごたえがありました。先生たちが話し出してもザワザワおしゃべるする子供たち。でも安田が話し出したらみんな静かになってきれました。じっと聞いてくれたんです。興味深そうにこっちをじっと見つめる子どもと目が合いました。クメール語に気持ちをのせて。安田にとっては難しい言葉だけれども「言霊」にすることはしゃべる仕事をしている都合上慣れっこです。みんなにとどけ。「学校通って、勉強して、友達と楽しんで、家族を助けて、そしていつかの貧困脱出。みんながたどり着きますように」という思いを込めてしっかりスピーチしました。上の動画から参照できますので是非(#^^#)

スピーチだけを見たい方はこちらから。

では、たくさんの子どもたちの笑顔の写真をどうぞ。

最後に個別写真を撮影して終わりです。

ラジオ出演

上記の個別写真を撮影している間にFMいずみおおつに電話で出演させていただきました。

LINEを使って10分ほど話をさせていただきました。音声の品質どうだったでしょうか。家内いわく、LINE通話が終わったあともカンボジア自転車プロジェクトのことをたくさん説明してくれていたとのことでした。
FMいずみおおつさん、本当にありがとうございました。

次は自転車クラブの設立!!

さて、今日の最終工程である自転車クラブの設立・・・ですが、タイムアップ。暗くなってきたので危険だからという理由にて明日に順延になりました。明日朝いちばんに自転車クラブを設立します。

夕食

ポーサット市街地に参りました。ホテルをチェックインしましたら1階がレストランになっていたのでそこで食事することにしました。

豚肉。スペアリブ。骨付き肉は安田の大好物。いかにきれいに食べるか、勝負です。

牛肉。干し肉。繊維質なビーフジャーキーな感じ。香りも芳醇でおいしかったです。

牛肉と野菜のサラダ。思いがけず辛い。そして牛肉が思いのほかレア。でも大丈夫。下痢になっても彼女のところに薬を買いに行けばいいのです。

「彼女って?」

そう思った方、以下のブログ記事をご覧ください!

カンボジア訪問記2024 5日目 2024/12/12 コンポンチュナンへGO!②

 

鶏肉の甘辛焼き。

野菜炒め。

最後に

今日は午前午後と自転車セレモニーをするという一番ハードなスケジュール。それに加えて午前のバッタンバン州から午後のポーサット州まで移動時間もありかなりタイト。そこに問題が発生して、今日の最終工程の「自転車修理クラブの設立」は明日朝いちばんに順延になりました。

この予定変更に対して誰も動揺していません。「このメンバーならどうにでもなるやろ」という信頼関係と安心感。

12月10日からずっとこのメンバー。途中、日本からゲストを迎えたものの、この期間中ずっと一緒にやってきました。何も特別なことはしていません。それぞれが決められた役割を一生懸命実施してきただけです。

明日も大丈夫でしょ。いよいよカンボジア自転車プロジェクトの現地活動最終日となります。最後はしっかり締めくくりたいと思います。

明日の活動も是非楽しみにしておいてください。

そして明後日からは数日番外編をお伝えいたします。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

カンボジア訪問記2024 11日目 2024/12/18 現地活動完了!!

皆さん、こんにちは。カンボジア自転車プロジェクトの安田です。今日は12月18日。現地活動の9日目となります。いよいよ安田にとっての現地活動の最終日です。残りの自転車修理クラブのパーツ補給はEDFカンボジアが後日行ってくれることになっています。
今日も自転車寄贈セレモニーと自転車クラブ設立、そして生徒の家庭訪問と内容が目白押し!がんばります!!

ここでいつものご留意事項が1つ。毎年のことなのですがこのカンボジア訪問は渡航費用・滞在費は安田の完全自費で行っております。
皆様からご協力いただいたご支援金は自転車や修理クラブ用の工具や交換パーツの購入、寄贈セレモニー等の実施費用、クラウドファンディング手数料と返礼品などの準備・発送にかかる活動運営費などに使用させて頂いております。
だから、プロジェクトから脱線した活動をしているときは安田自腹ということで、『おいらたちの金で何遊んどるねん!』って怒らないでください。よろしくお願いします。

今日のスケジュールと訪問場所

日付 学校 内容
2024/12/18 SNAM PREAH 自転車クラブ設立 ポーサット BAKAN
KRAVANH 自転車寄贈セレモニー KRAVANH
KAM PENG 自転車クラブ設立
生徒3名の家庭訪問  

今日の訪問場所は昨日に引き続きポーサットです。まず昨日時間切れで行けなかった自転車クラブの設立を行います。その後、KRAVANH郡に移動して、自転車を寄贈。そして自転車クラブを設立。生徒さん3名の家庭訪問を行います。それが終わりまたらプノンペンに向かって帰路につきます。

朝ごはん

こちら、ホテルのバルコニーからの景色。今日もいい天気。何事もなく無事に活動できますように。

こちら、ノンバンチョックっていうそうめん。カンボジアのローカルフードです。スープはプラホックっていうカンボジア独特の魚醤。生野菜をちぎって中に入れて食べます。温いような冷たいような。朝は熱々スープで目を覚ましたい安田はやっぱりクイテウ(米麺)の方が好みです(#^^#)

ポーサット州BAKAN郡での活動

自転車修理クラブの設立

学校に到着しました!!

こちらが今回寄贈される自転車修理の工具と交換用部品です。工具箱には注意書きのプレートが張り付けられています。

そのプレートを先生と生徒たちに見てもらいながらヴィリャックさんが自転車修理クラブの運営の注意書きを説明しています。

そして、ありがとうメッセージビデオの撮影。

次は自転車修理大会です。彼が率先して自転車修理について説明しています。といいますのも、彼のお父さんは自転車屋さんなんだとか。

というわけで、彼を自転車修理クラブの部長さんに任命!!

それでは、うれしそうな子どもたちの笑顔の写真をどうぞ!!

ポーサット州KRAVANH郡での活動

昨日の積み残しの行程を終えて、本来のスタート地点へ。KRABANH郡に移動してきました。

まずは自転車セレモニー

学校に到着しました。まずはセレモニーの前にみんなでやることがあります。

それは自転車のカゴにプレートを取り付ける作業。先生が生徒たちにプレートを配りカゴに取り付けていきます。数枚その作業の様子の写真をどうぞ。

作業が終わりましたらセレモニーのスタートです。今回もYouTubeライブで配信することができました。

安田のクメール語スピーチも6回目にして最終回です。

「首から何か下げてないか?」

はい。セミナー講師が本業の安田のセミナー7つ道具の1つです。ハンドマイクを首から下げる道具です。

セレモニーの最後に50人の生徒たちと50台の自転車と先生方が集まって記念撮影することになりました。爽快な景色!!

次は個別写真の撮影です。デビットさん、いつも通りのハイテンションで子供たちを笑顔にしてくれます。安田は横に座って番号に抜けが無いかチェック。

その番号チェックも今回で終わりです。

ボロボロになったチェックシート。一番うえのピンク色ゾーンはPちゃんがチェックしてくれました。2段目の水色ゾーンは吉川さんがチェックしてくれました。その下から安田です。134と153の欄に〇がついていません。病欠した生徒さんのもの。後日先生が写真を撮って送ってくれることになっています。

では、自転車をもらってうれしそうな子どもたちの笑顔の写真をどうぞ。

次は自転車クラブの設立!!

セレモニーが終わって自転車修理クラブを設立する学校まで移動してきました。今年6個目。最後の自転車修理クラブの設立です。

こちらが自転車修理クラブ用の工具や交換用部品たちです。これで何台もの自転車が復活していきます。

ヴィリャックさんが自転車修理クラブの運営の注意書きを説明しています。もう何回目でしょうか。しっかり活用してもらえるようにきちんと説明します。

そして、ありがとうメッセージビデオの撮影。

修理大会の開始です。

この左の彼もお父さんが自転車屋さんなんだとか。

パンク修理やタイヤ交換の手順などを説明してくれました。もちろん、彼が自転車修理クラブの部長さんに任命されました!!

では、うれしそうな子どもたちの笑顔の写真をどうぞ!

生徒さんたちの家庭訪問!!!

最後は3人の生徒さんの家庭訪問です。

ペッ・ダニンちゃん

最初はすごく快活で笑顔が素敵なダニンちゃん。最初はクメール語で名前や年齢を確認します。安田のクメール語力はここまでなので、次は英語にチャレンジ。結構ダニンちゃん話せますが、「私は英語があまり得意じゃないんです」って英語で言うから、「しゃべってるやん!」って突っ込みを入れたらみんなで大爆笑。上の写真はその瞬間の写真です。
彼女はクラスで1位の成績でクラスの級長さん。少し厳しくやりすぎて他の生徒さんからあまり好かれていないのが悩みなんだとか。しっかりさんなんですね。でも笑顔が素敵すぎるから大丈夫。7人兄弟で一番上の姉は34歳。結婚してプノンペンに住んでるとのこと。その下のお姉さんは働きながら大学に通う苦学生。他の息子たちは小学校を卒業できず働いているのだとか。
そんな彼女は絵を描くのが大好き。将来はそうした仕事をしたいとのこと。デザイナーや設計士など色々な仕事がありそうですねって伝えました。

タン・ハン・キィーンくん

次はキーン君です。一番左は22歳のお兄さん。高校生なのですが、家庭を助けるために働いているのでなかなか卒業できません。お父さんはいなくて、お母さんは糖尿病と脳に疾患をお持ちで働けないとのこと。このお兄さんが大黒柱なわけです。
学校までは5キロぐらいの距離で、これまでは友達の自転車に乗せてもらって一緒に通学していたのだとか。これからは自分の自転車で通学できます。
将来はミリタリー(軍)の職員になりたいんだとか。好きな教科は数学。勉強がんばって、お兄さんとお母さんを助けてくださいと伝えてお別れしました。

マン・ミャンくん

最後はミャン君。17歳で中学3年生。学校が楽しく、友達がたくさんいるのだとか。クメール語と数学が好きで成績はまんなかぐらい。右奥に座っているのがお父さんですが、定職はなく仕事があるときに建設現場などで働いているのだとか。ミャン君には弟が2人いて、一番下は6年生。その上は出家していまは僧侶なのだそうです。彼もキィーン君と同じく軍の職人になりたいんだそうです。自転車でしっかり学校に通って勉強して家族も助けてあげてください!!

昼ごはん

キャラバン隊の活動はこれで終わり。お昼ごはんを食べに行きました。

生野菜のサラダ。

卵焼き。

魚のすっぱいスープ。

鶏肉とカリカリの炒め物。

プノンペンに向けて!

さぁ、ポーサットからプノンペンに向けて帰ります!!3~4時間かかりそう。車の中で・・・

そう、車に揺られながらこのブログを書いています。車酔いを心配しましたが大丈夫。というのも、プノンペンについたら打ち上げあるし、洗濯したいし、今晩からの番外旅の準備もあるし・・・目白押し。ゴールは23時発のシェムリアップ行き長距離バスに乗ること。バタバタですががんばります。どうなることやら。

打ち上げ

12月10日から始まった安田の現地活動。今日18日に無事終わりました。まだパーツ補給が数カ所残っていますが、それは今年中にEDFカンボジアのメンバーが行ってくれることになっています。プノンペンにもどってトンレサップ川沿いの素敵な眺望のレストランで打ち上げです。

ピーナッツ。

牛肉焼いたん。

チンゲン菜みたいな炒め物。

これが一番新しい。生魚のマリネ。もちろん食べました。カンボジアで生魚食べたの初めて。またお腹壊したらリンナちゃんのところに薬もらいに行きます。でもとっても新鮮でおいしかったです!!

エビをカリカリに揚げたもの。

いつのまにか夜になっていました。チャンディさん、ヴィリャックさん、デビットさんと本当に色々な話をしました。でもいつも終着点は子供たちの教育について。
安田はたくさんの笑顔のシャワーをあびて2025年を走りきるエネルギーを得ました。それはEDFカンボジアの皆さんも同じこと。未来のカンボジアを担う仕事。その仕事に誇りをもってこれからもずっと一緒に活動できればと願っています。

最後に

旅のまとめは今日しません。・・・というかできません。明日19日から最終日23日まで安田はしっかりバカンスします。カンボジア旅にはめずらしく初日の8日から今日18日まで休みなしの11日間でした。明日からはしっかり番外編で遊びます。
まず、今晩深夜から長距離バスにのってシェムリアップに。数日前にシェムリアップにいたのですが・・・クメール語の勉強のお世話になった日本語ガイドさんにがっつりアンコールワットをガイドしてもらう予定です。
そのあとは・・・ジョンの実家に遊びに行きます。
帰ってきたら、チャンディさんのお子さんの結婚式パーティに出席します。
そしてそのまま空港に行って帰国です。
こんなにタイトなスケジュール史上初かも・・・

というわけで慌ただしく今日のご報告を締めくくります。

番外編ももちろんブログに書きますのでお楽しみに~!!

カンボジア訪問記2024 12日目 2024/12/19 やっと会えた!クメール語の先生

皆さん、こんにちは。カンボジア自転車プロジェクトの安田です。今日は12月19日。安田が同行する自転車プロジェクトの現地活動は昨日までで終わりました。残りの自転車修理クラブのパーツ補給はEDFカンボジアが後日行ってくれることになっています。今日から番外編をお伝えします。

ここでいつものご留意事項が1つ。毎年のことなのですがこのカンボジア訪問は渡航費用・滞在費は安田の完全自費で行っております。
皆様からご協力いただいたご支援金は自転車や修理クラブ用の工具や交換パーツの購入、寄贈セレモニー等の実施費用、クラウドファンディング手数料と返礼品などの準備・発送にかかる活動運営費などに使用させて頂いております。
だから、プロジェクトから脱線した活動をしているときは安田自腹ということで、『おいらたちの金で何遊んどるねん!』って怒らないでください。よろしくお願いします。

まずは昨日の夜から

前日の18日、EDFカンボジアの面々とお別れしました後からブログはスタートします。

ホテルに戻りましたらチマオがいました。留守の間、元気にしていたみたいです。エサタイム。

そして、ギリギリでしのいでいた衣類の洗濯を済ませました。

そのあとは長距離バス乗り場までジョンに連れていってもらいます。その途中でちょっと一杯。

牛肉たれ焼き。

かえる。

牛肉のホルモン焼き。

深夜長距離バスでシェムリアップへ!

夜11時出発(シェムリアップ到着は翌5時)の長距離バスです。ガイドさんのおすすめでLarryta Expressという会社にしました。

受付でバスチケットを見せて確認。

そしてこれが今回の安田の席。フルフラット。ちなみに安田の身長は168cm。ギリギリですけど足完全に伸ばせました。装備品は枕、薄手の毛布、水、歯ブラシでした。

寝てみました~。EDFカンボジアのメンバーとの1次会、ジョンとの2次会でビールたくさん飲んだのでバスが出発後はすぐ寝落ち。ブザーで目を覚ますとそこはもうシェムリアップでした。

やっと会えたガイドさん!

「やっと」といいましてもバス停で迷ったわけではありません。その訳を説明します。

今回お願いしたガイドさんはKAMPU JHCという会社です。こちらの会社、日本語ガイドの会社なのですがコロナ期に観光客が来なくなりました。存続のためにスタートしたのが日本人向けのクメール語講座です。YouTubeチャンネルもあります。

「日本語ガイドのおもしろクメール語講座」

クメール語を学びたいと思ってネットで色々検索しているときに見つけました。先生たちはとっても陽気でおもしろかったのでチャンネル登録。

そして今年、子供たちの前でクメール語スピーチをするためにこちらの会社にオンライン講座を申し込んだのでした。クメール語スピーチはこちらの先生方のおかげで大成功。今回の旅で1日だけ空白がありましたので長距離バスの往復という弾丸ツアーで、先生方の本来のお仕事である日本語ガイドをお願いしたのでした。

ガイドのピーナー先生

こちらが本日ガイドをしてくれますピーナーさん。安田にとってはクメール語の先生でもあるので、「ピーナー先生」とお呼びしていました。YouTubeチャンネルでは「タコ焼き大好き」と自己紹介されています。大阪人の安田の血が騒ぐ。いつか大阪でたこ焼きごちそうさせてください。

アンコールワットの日の出

アンコールワットの入場料(1日券)はオンラインで購入済みなので、チケットセンターには寄らず早速観光スタート。最初はアンコールワットの日の出です。

真っ暗だったんですが少しずつ夜が明けてきました。

この夜の紺色と朝のオレンジ色のコントラスト大好きです。そしていつも思い出すのが「かたわれ時」、そう映画「君の名は」です。ピーナー先生に映画のことなど話しながら時間は過ぎていきました。

池に写る逆さアンコールワットの写真が有名ですが、いま、左側の池は修復工事中。右側の池だと逆さアンコールワットが撮れますが朝日とだいぶ離れた位置になります。

ピーナー先生は「おすすめは左の池でアンコールワット近くから登る朝日を見たあと、ゆっくり右の池に移動すればいい」ということでした。というわけで上の写真は左の池の前で撮っています。

こちら、日の出をカメラに収めようと集まった観光客。

その後、右の池に移動してきてアンコールワットを背景に記念撮影。はい。こちらの写真、上下逆です。でもアンコールワットは写っている・・・池に反射したアンコールワットを上側にして載せてみました。     

朝食

こちらの食堂兼おみやげ売り場で朝食。先生は「観光客向けのしっかりレストランとローカルな食堂どっちがいいですか?」と聞いてくださいましたが、もちろん「ローカルで。朝はクイテウが食べたいです。」とお願いしました。

こちら、いつものクイテウサイチュルーク。揚げパン付きです。お会計のときの表現などクメール語も色々教わりました。

アンコールトムの見学

南大門

アンコールトムの南大門に移動してきました。

アンコールトムは1辺約3kmの城壁に囲まれた王都です。門が5つあってこちらが南大門。他に西大門、北大門、勝利の門、死者の門があります。南大門は正面原版にあたります。勝利の門は戦争に行くとき、勝利して帰ってきたときに使う門。そして死者の門は戦争で亡くなった人たちを運び入れるための門です。死者が通るということで不吉だからカンボジア人は今でも通りたがらないんだとか。

橋の欄干はヒンドゥー教のお話「乳海攪拌」がモチーフになっています。不老不死の薬を手に入れようと神様と鬼(アスラ)が長い蛇(ナーガ)の両方をもって海をかき回すという話。こちらはアスラ側です。写真左にナーガの頭部が写っています。

損傷がはげしく少しずつ修復が進んでいます。一番手前が修復後のアスラ。奥が修復前のアスラです。

こちらは欄干の反対側。神様側です。さて、アスラ側にも写っていたナーガの頭部がこちらにも。1匹の蛇だったら片方はしっぽのはずです。アンコールワットの回廊のレリーフにもこの物語は彫刻されていまして、そちらは片方はしっぽになっています。でも橋の欄干。デザイン性を考えて両方を頭にしたのだとか。確かにその方がかっこいいですもんね!!

こちらも修復前後の神様の像をどうぞ。

さて、こちらの写真、見たことある人多いと思います。南大門。門の上部には4方向に渡って観世音菩薩が彫刻されています。アンコールワットはもともとヒンドゥ教の寺院で12世紀初頭に作られました。こちらのアンコールトムはそれから数十年経った12月末、ジャヤバルマン7世によって建てられました。とても力をもった王様で、クメール王国の宗教を仏教(日本と同じ大乗仏教)に改宗を図ります。だから観世音菩薩。でも強引に進めすぎると民衆が戸惑い反感を買うかもしれないということで観世音菩薩の下部には小さなヒンドゥ教の神様も彫刻されています。ちょうど過渡期にあたる彫刻ということになります。

4面に彫刻を入れたのは東西南北、すなわち世界中を見渡し、世界の平和への祈りを込めているといわれています。

こちら、南大門の裏側です。観世音菩薩の下に小さな神様が見えると思います。それがヒンドゥ教の神様です。

上記の情報、すべてピーナー先生が教えてくれたことで情報量が豊富。安田はメモをたくさん取りました。そのメモをもとに書いています。

バイヨン

次はアンコールトムの中心地「バイヨン」に移動してきました。

アンコールトムの中心にあるバイヨンは当時の宇宙観が込められていてメール山(須弥山)を象徴しています。前述の通り、ジャヤバルマン7世は大乗仏教に帰依していました。ヒンドゥ教の宇宙観を表したアンコールワットからこちらに都を移してくる際に、アンコールトムでも宇宙観を表現する必要がありました。でも宗教が異なるので違った宇宙観で表現されているわけです。

入口付近の涅槃像。

たくさんのアプサラ(踊り子)たち。

アプサラだけでなくデヴァター(女神)像もたくさん見ることができます。 

仏陀像。

一番の中心地、中央祠堂は2020年から修復工事が始まって今は立ち入り禁止。

たくさんの塔からなるバイヨン。ジャヤバルマン7世は当初54の塔を作りたかったそうです。9の倍数はとても縁起の良い数字とされていました。49棟まで作ったのですが残りは5つの門を塔の形にすることで合計54としました。ちなみに54という数字は当時のクメール帝国の州の数だそうです。国の平和を願ってその数にそろえたのでしょうか。

こちら、大乗仏教の寺院なのにヒンドゥ教の神の彫刻があります。ジャヤバルマン7世はヒンドゥ教から大乗仏教に改宗を進めたのですが、その後、次の王様がまたヒンドゥ教に戻したのです。だから彫刻されていた菩薩像などのレリーフをはがしとってヒンドゥ教の神を新たに彫刻しました。少しスペースがせまくて足の組み方などに無理があります。

塔がいたるところにあって一人で回っていたら絶対迷子になっていました。ピーナー先生は頭のなかに順路が入っているらしく効率よく見て回る道を案内してくれました。

こちら、12世紀に造られたお釈迦様像。蛇も仏教徒になりたいと願ったのですが叶わず。そこでお釈迦様を守ることに徹することにしました。

実はこの蛇の部分、一度盗まれたのか切断されてしまいました。その後修復されたようです。

バイヨン第一回廊南東の東側

ここから壁画のスタート。

こちら、チャンパ軍と戦いに行くクメール軍の行進の様子です。偉い人は象に乗って。槍などの武器を携えています。

なぜ「クメール軍」とわかるかといいますと、耳たぶが長いからです。この頃のカンボジアの人たちは生まれたころから重いピアスをする習慣があって、その重みのせいで耳たぶが下に垂れ下がっているのです。壁画をみて「これは何人?」と思った時、耳が長ければクメール人。ひげを生やしていれば中国人など。ピーナー先生が教えてくれました。

旗を掲げている人や銅鑼を持っている人もいます。とても勇ましく迫力のある行進です。

 

こちら耳が長くありません。そしてひげが生えている。そう、中国人です。クメール軍の中には中国人も混じっていたのです。

こちらから行進の後半部分。実は行進するのは兵隊だけではありません。戦争に勝つとその土地を占領して暮らし始めます。だから家族も総出で様々な物資を運びながら行進を共にしました。写真中央は子供を肩車する姿も現されています。

こちら何をしている様子でしょうか?当時の様子に思いをはせて想像力を働かせます。

ペット(家畜)のイノシシです。

こちらは樹に上って木の実を取っているところ。鳥の姿もあります。捕まえようとしているのでしょうか。

左側の二人組。左の人は背中に捕まえた鳥を背負っています。右の人は弓矢を構えています。もう1羽捕まえようとしているようです。

よく狙ってね。

こちら、左の女性が右手に持っている四角い物体。こちら亀です。食べるのか、ペットなのか。面白いのは右側の男性(兵士)の右手に亀が嚙みついていて「痛いな!!」って後ろを向いている瞬間の姿なのです。

少し場面が変わります。クメール人の兵士たちが何やら槍をもって左側に向かっています。槍を構えている人もいますが、まだ戦争は始まっていません。

たくさんいます。どうしたのでしょうか・・・

答えに近づいてきました。

答えはこれ。実は水牛に槍を刺しているのです。ヒンドゥ教の信仰で、水牛の血を混ぜたお酒を飲むと戦争に勝てると信じられていました。だから水牛が生贄になっている様子です。目を大きく見開いた牛さん。悲しげな表情でかわいそうです。

こちらはまた場面がかわりました。上下に分かれていますが、上の段は女性向けの学校の様子。下の段は中国人向けの学校の様子です。当時、クメール人の男性向けの学校は珍しくなかったのですが、この当時に女性向け、外国人向けに新しく設けられたためレリーフに残されています。

中国人の学校の一番右端。生徒が居眠りしている様子。

この人は先生に質問しているのでしょうか?それにしてもとっても賑やかで楽しそうです。

次は食べ物を調理している様子です。お鍋に鳥を入れるところ。ひげを生やしているので中国人。これは中国人の宴会をしているシーンとのことです。

宴会といえばビール!ってつい思ってしまうのですが当時のお酒はどんなお酒だったのでしょうか?

こちらはアプサラのダンスショーを観劇するクメールの兵士たちです。

踊ったり、楽器を弾いたり楽しそうなシーンです。

バイヨン第一回廊南東の西側

さて、こちらのお方、ジャヤバルマン7世の後妻になる方、インドラデーヴィー。ちなみに前妻のお姉さんです。こちらの方は留学をして外国の最先端の考え方などを学び、前述の女性や外国人のための学校を作るなど教育に尽力しました。ジャヤバルマン7世が広めようとした仏教も深く学んだようです。

こちらはジャヤバルマン7世の最初の奥様ジャヤラージャデーヴィー。そう前の写真の方の妹にあたります。ジャヤバルマン7世が戦争で死んでしまう夢を見て、そうならないよう願いを込めて1週間の断食を行います。ジャヤバルマン7世は無事だったのですが、この奥様はその断食が原因で亡くなってしまいます。そしてその直前、姉に後のことを任せたわけです。

さて、ここからはクメール軍とチャンパ軍の水上での戦闘の様子と狩りをしたり魚を焼いたり、闘鶏を楽しむ人たちのレリーフが始まります。

下段の生活の様子

まずは出陣前の娯楽から。こちらクメール軍の兵士たちがサーカスをみて楽しんでいる様子です。

下段のレリーフは生活感たっぷり。こちらの写真は火をおこしているところ。右の人はカゴを押さえていますが中に鳥か何か捕まえているのでしょうか。

こちらは木に挟んで魚を焼いている様子です。このように木に挟んで魚を焼くスタイルは今でも市場でよく見かけることができます。

獣に追い立てられ木に登って逃げる人。

鹿か何かを弓で狙っている人。背後からは別の獣がその人に襲い掛かろうとしています。

こちらは何をしている様子でしょうか?お互い向き合って何かをしています。

こちらは横たわっている女性と獣?の姿が見えます。

そしてこちらなんとナンパしているところだとか。右側の男性が交際を申し込み、左側の女性がOKのサインで手を差し出している様子です。

こちらは闘鶏をしている様子です。カンボジアでは鳥や犬、虫など様々なものを戦わせる文化がありますが、それはなんだか日本と同じように思います。

再びナンパのシーンだそうで。後ろから髭をはやした中国人がなんだか茶化しているような様子です。

こちらは犬(イノシシ?)を戦わせているところ。

この無数の穴はなんでしょうか。。。。はい。悲しいかな、ポルポト政権期、クメールルージュの兵士が銃の練習の標的にした痕です。こうした痕が色々なところで見られます。

上段のクメール軍とチャンパ軍の戦いの様子

クメール軍とチャンパ軍の水上戦の様子です。こちらは耳が長いからクメール軍。向かって左側で右から迫るチャンパ軍に向き合っている形です。船の下には魚や亀、ワニなどが緻密に彫り込まれています。その下部には鳥や鹿、人たちの姿も。下段と上段のレリーフが入り混じっています。

こちらがチャンパ軍。鎧を着て頭には兜をかぶっています。とても強そう!!

こちらが激突の場面。敗れた人が船から落ちています。その下にはワニが待ち構えています。