[訪問記2019-7]2019/12/12 プレアヴィヒア州でのセレモニーと自転車クラブの設立

こんばんは。カンボジア自転車プロジェクトの安田です。ただいまカンボジア時間の午後11時47分。日付がかわる直前ですが、ブログを記載していきます。今日は何時に終わるでしょうか(^^)

いつもの通りランニングから・・・

いつもの通りランニングから・・・と書き始めたいのですが、今日走れませんでした。寝不足続きだったので早朝起きられなかったんです。カンボジア来てから毎日走ろうと思っていたのに7日目に途切れてしまいました。でもトータル100キロ走るのは諦めていません!!

SANGKUM THMEI Highschool

朝食を終え、最初の目的地はプレアヴィヒア州のSANGKUM THMEI高校。あれ?中学校じゃないの?そう、高校です。ここに州内の5か所の中学校に通う子供たち計55名を集めてセレモニーをするのです。中学校は大通りに面しておらずアクセスが悪いための配慮なのかもしれません。

学校に到着するとたくさんの子どもたち、そして歓迎の垂れ幕が校門に設置されていました。天気は快晴。とっておきの自転車プロジェクト日和なのでした。

先生方とあいさつを済ませ校門前にて記念撮影。昨日と同じく、Qちゃんのピンチヒッターとしてユズキちゃんがクロマーかけて撮影に参加。
ここでユズキちゃんのこともう少し詳しく紹介。ユズキちゃんは花堂柚紀(はなどうゆずき)ちゃんといって中央大学に通う大学生。3回生と4回生の間の1年を休学してカンボジアにインターンとして来ています。教育学が専門で途上国の教育支援や日本国内での教育格差の改善など専門性を活かした将来構成を持ち、その関係もあってEDF-Cambodiaにインターンとして入り日々教育支援の現場で活躍しています。
※紹介文を今更書くのは、紹介の承諾が得られたからです(^^)決して渋られていたわけではなく、安田が確認していなかっただけなのですが。

撮影を終えて校門から入場。歓迎の拍手。チェムリアップスオの挨拶。そしてずっとずっと長く長く続く子供たちの列。昨日もそうなのですが、熱烈な歓迎にちょっと照れながら「スオスダイ!」、「ニャンバイーハウイ?(ご飯食べた?)」、「ソクサバーイティアテ?(元気?)」といった声を出しながら歩いていくのでした。

こちらが今日プレゼントされる55台の自転車たち。今回はカゴは全部取り付けられていましたがライトはいくつか外れていたままでした。残念ですが、これはもう来年に向けての改善点として今日はわりきって諦めます。

修理部品等の配布を終えていざセレモニーの開始。まずは歌の斉唱。皆起立です。セレモニーの参加者は55人の対象の生徒。その親。先生や教育委員会の人などざっと150人ぐらいになるでしょうか。

そして生徒の代表からありがとうの歓迎メッセージ。自転車のことはもちろんですが、最近建てられた女子寮のことなどにも触れられていました。こちらの学校は色々な国、団体から支援されています。女子寮もそうですが、手洗い場や校舎など色々な国の名前、団体の名前が記されています。

そして安田のスピーチ。昨日の反省もあって、スピーチの中に「一人一人写真を撮るので、撮影が終わるまで帰らないでください。」の念押しを追加しました。一文一文丁寧にしゃべり、チャンディさんがそれをクメール語に翻訳し、あとで混乱が起きないようにと願ってゆっくりと説明しました。

セレモニーのあとは自転車プレートの配布。学校ごとに分けられたパッケージを各校長先生に渡し、「必ず生徒一人ひとりに直接お渡しください」と念を押しました。その後、みんなでプレートの取り付け作業を開始。丁寧な説明もありますが、昨日と比べると台数も半分ということもあってか大きな混乱はなく進んでいきました。しいて言うならば今回使われている自転車カゴは上部に網目がないものがいくつかあって、ワイヤーでプレートを取り付けるのが難しかったことです。これはどう改善するかなぁ・・・

とりあえずブレーキワイヤーにくくりつけて取り付ける・・・これだとカゴにフタをしてしまうことになって使いづらいです。

網目がある下の部分に取り付けるという手もありますが、プレート下部がタイヤにあたってしまって危ないです。来年は網目ばかりのカゴをお願いするようにしたいところ。でもそんなところまでオーダーできるかなぁ。でもやってみないと改善しませんね。

これが撮影中の風景。画面中央で三脚カメラを扱うのが撮影担当のヴィーリャックさん。今朝の朝食時に「必ずプレートの番号が写るように」と注意点を説明しました。修理部品などで見えなくなっていたプレートの位置を調整するなどしてくれていました。その隣でメモを片手にしているのが柚紀ちゃん。撮影した番号のチェックと「にゃむにゃむ(笑って!)」と声をかけ続け、それでも笑ってくれない生徒に対しておもしろおかしい表情やジェスチャーで無理やり笑ってもらったり。お願いしたことを全力で取り組む彼女の姿勢は本当に敬服しちゃいます。任せて良かった!!ちなみに今回はチェックもパーフェクト。55人の撮影は彼ら2人のおかげで無事終了したのでした。

そしてもうお一人忘れてはいけないのがマブさん。ヴィーリャックさんと一緒に垂れ幕のお片付け。ちなみに昨年まではスナさんという先輩のもとで動いていたマブさん。スナさんは退職してしまったので逆にヴィーリャックさんの先輩としてがんばってくださいました。

スピーチにあった女子寮を見学

寮の建設はEDFカンボジアがずっとやっている活動の一つ。実は今年からその寮の構造が進化しました。これまでは少し小さな体育館のようなイメージ。入口を入るといきなり大きな部屋が1つ。そこに女子生徒たちが集団で暮らすんですがいくら通気を気にかけていても壁が直接太陽光で熱せられるのでやっぱり暑い。暑いから昼間は寮にいたくなくなるぐらい。でも今回の新バージョンは部屋と外壁の間に通路がります。その通路が風を通し、部屋の壁は通路の内側なので太陽光に熱せられて暑くなることもありません。建築費は増してしまったようですが居住性が改善されれば快適な寮生活を送ることができます。

SANGKUM THMEI LSS

セレモニー会場だった高校を離れ自転車クラブを設立する中学校に移動します。その名もSANGKUM THMEI LSS。高校と同じ名前ですね、

自転車クラブのプレートを取り付けてまずは「ありがとうメッセージ」のビデオ撮影。

ビデオ撮影のあとは修理大会。かなり年季のはいった自転車が登場。タイヤチューブの交換をしたり、ブレーキワイヤーの交換をしたり、安田も少し手伝いながら和気あいあいと修理をすることができました。

ホーンスレイリァッちゃん

自転車クラブの設立のあとは家庭訪問。こちらの女の子の名前はホーンスレイリァッちゃん。現在13歳。4人兄弟の上から2番目。一番上は16歳のお姉さん。でも中学1年で中退してしまったとのこと。3番目は妹9歳。現在小学3年生。一番下に小さな弟がいます。お父さんは44歳。小学3年生のときに中退。お母さんは41歳。全く教育は受けていないとのこと。

前までは賃貸の部屋に住んでいたのですが、大家さんから出て行ってほしいとの申し出に行くところを失ったのですが、おじさんが土地をもっており、現在の家の場所を貸してくれたんだとか。そこに家を建てるのに500ドルを借りたのですがまだ返している最中。田んぼでいくらかの米は得られるものの、現金収入はたまにある手伝いの仕事で日に2.5ドルになるぐらいとのことでした。

ホーンスレイリァッちゃんは学校生活が大好きで、将来はクメール語(国語)の先生になりたいのだとか。せっかくなので「くにょむちょんぐりあんぴあさーくまえ(クメール語を勉強したいです)」と伝えクメール語を教えてもらいました。家のことを「プテア」、自転車のことを「コン」というそうです。

最後に記念撮影。妹さんはお父さんかお母さんの手を放しません。かわいいですね!お姉ちゃんと仲良くしてね。

そして、「お父さんにいいかな?」と思ってプレゼントしたいものがあったのでした。それは時々参加するマラソン大会の参加賞のランニングシャツ。なんてったってマラソン仕様だから通気性にすぐれ汗の速乾性もあり、そして耐久性も抜群。安田は3着あってそれをずっと着まわしているので追加でもらっても使う予定がないのでした。喜んでいただけたようです。ただ安田サイズのXLなのできっとブカブカなんですけど・・・次からは参加賞のウェアはMサイズを選ぶようにします(^^;

チュランスレイレアちゃん

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次のお宅はチュランスレイレアちゃん。13歳です。なんと7人姉妹。一番の末っ子です。一番上のお姉ちゃんは33歳。小学3年生で中退しました。今は結婚して他の場所で暮らしているとのこと。それぞれのお姉ちゃんがみな結婚しています。でも自らの家庭を守るのが精いっぱいで支援のためにお金を送ってくれるとかは無いとのことでした。お父さんが62歳。お母さんが54歳。どちらも小学校を卒業していません。お母さんが作る食べ物関係の内職で日に1~2ドルの収入なのだとか。お父さんの方はキャッサバ畑の仕事を臨時で手伝うことはあっても定職がありません。

チュランスレイレアちゃんは国語と数学が得意なのだとか。将来は国語の先生になりたいんだそうです。

最後に記念撮影して終了です。

PREAH KHAN LSS

本日最後の予定はプレアヴィヘア州の2つ目の自転車クラブ設立。「あれ?もう終わりなの?」という皆さん。プレアヴィヘア州はとっても遠いのです。早めに終わったとしてもプノンペン到着は21時ぐらいの予定なんです。

到着してさっそく「ありがとうメッセージ」のビデオ撮影。自転車をプレゼントしてもらった子供たちはもちろん、他の子どもたちも授業中だったのですが出てくてくれました。

そのあとは修理大会。ブレーキワイヤーの交換を子供たちと一緒にやりました。ワイヤーを通す穴としばらく格闘。老眼なのでしっかり目との距離を離して挑戦。48歳。老眼がしっかり進行しております・・・

みむさん現る!!

自転車クラブ設立後、すぐにプノンペンに向けて出発。途中トイレ休憩をはさみながら・・・それでもまっしぐら。それでも到着は20時を過ぎていました。何はともあれ無事帰ってこれたので良かったです。でも明日はまさかの6時集合。計7個の自転車クラブへパーツを補給することと、私がずっと奨学金支援しているリンナちゃんに会いに行く予定です。

ホテルに戻ると、みむさんがすでに到着していました。みむさんと言いますのはQちゃんと同じく自転車プロジェクトを開始のときからずっと支援してくれている友達です。さっそく一緒にご飯を食べに行くことにしました。

ここのところずっとクメール料理だったので趣向を変えて食べに行ったのは柚紀ちゃんおススメのピザ・イタリア料理屋さん。

こちらが乾杯風景。左のビールがQちゃん。手前が安田です。みむさんは明日の自転車プロジェクトに参加するため大阪からやってきてくれました。頼もしい助っ人。明日一日宜しくお願いします!!

というところで本日のブログ終了。ただいま午前2時・・・やっぱり2時間。明日6時集合。その前に100キロ達成のために少しランニングを挟みたいのですが・・・無謀ですよね。

それではみなさん、おやすみなさい!!

 

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