訪問報告(5)自転車81台のプレゼントと自転車クラブ1か所の設立!!

こんばんは。安田です。いつもの通りで1日遅れのブログですみません。20日に起こったことを報告させていただきます!!

朝6時30分に出発して、目指すはコンポンチュナン州Kampong Tralach郡へ。カンボジアの主都プノンペンから北におよそ60キロほどとのことでした・・・・・って何気なくGoogleマップで場所を確認したらなんとストリートビューまできてることに驚き!!Google恐るべし!!訪問した位置や様子がストリートビューなどで確認できるのでどうぞ!こちらの目の前に写っているのが校門です。

img_20161220_115027移動に要した時間は途中の朝食も入れておよそ3時間です。道路事情が悪くどうしてもこれぐらいかかっていまいます。折角なので朝食を共にした、自転車プロジェクトの頼もしい仲間たちの写真です。

朝食後に到着した学校はANG SEREY LOWER SECONDARY SCHOOLと呼ばれる規模の大きい日本でいうところの中学校です。ここに自転車プレゼントの対象者81名の子どもたちが集まってみんなでセレモニーや自転車プレートの取付などを行う予定です。到着のときの歓迎の様子がこちらです。

img_7731sまずは校門入口に歓迎のメッセージ垂れ幕が。写真では少し字が小さいですが、自転車プロジェクトのことが書いてあります。そして私の名前も・・・「ちょっとやりすぎでは??」と内心ドキドキしていましたが、これは序の口でした。

img_7727入り口のところでは先生がスカーフを掛けてくれました。こういうの慣れてないので照れてしまいます(^^;

その後、校長先生らと挨拶をかわしたあとは、なんと全校生徒でお出迎えです。そのときの様子を動画に撮っていますので是非ごらんください!

img_7753そしてそのあとすぐにセレモニーとなりました・・・が、なんと、コンポンチュナン州の州知事の登場です!!チャンディさんに要約してもらったんですが、この州の子どもたちのおかれた現状のことや、学校の問題、通学の問題などに触れられて、この自転車を使って学校にしっかり通って勉強してほしい!という内容だったようです。

img_7770で、私からもスピーチさせていただきました。みんなに会えてうれしいこと。たくさんの友達が協力してくれて自転車のプレゼントができたこと。また自転車クラブの設立も併せてできたこと。自転車クラブ設立の3つの目的のことなど。たどたどしい英語でがんばって伝えました。

img_7782そして州の教育委員長も!!・・・でもセレモニーで大人の話をじっと聴くことが子どもにとって難しいのは日本と同じ。だんだん子どもたちの集中力が途切れていくのを見てて面白かったです。そんなことを面白がっている私の集中力も完全に途切れているのですが(^^;

img_7777生徒たちからのお礼のメッセージ。3人で恥ずかしそうにメッセージを呼んでくれました。あまりにたどたどしいので、写真中央の水色シャツの先生が「もっとしっかり読め!(推測)」とどなっていました(^^; それでもとってもうれしかったです。

img_7792セレモニーが終わったら、みんなで集合写真を撮りました!

今回ご協力いただきた皆さんへ。

皆さんが支援してくれたおかげでこんなにたくさんの子ども達に笑顔と将来への希望を届けることができました。本当にありがとうございます!!!

セレモニーの様子も動画でご覧いただけますのでもしよろしければどうぞ!

記念誌撮影のあとは自転車にプレートつけたり色々大忙しです。たくさん写真を撮ってくれていたのでとにかくたくさん掲載しますね!!

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プレート取付などの準備が終わったら、順番に撮影。この時に撮影した写真が協力者のもとに届きます。その写真は各自の協力者のもとに送りますのでここでは控えます。その代わりに「メンバー一同から」として贈った自転車の撮影の様子を掲載します。

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この撮影を81名分。かなりながーい撮影会となりました。でもみんな嬉しそうでした。どうせなら笑顔の写真が良かったのですが、「こういったときはきちんとすました顔で撮る」のがカンボジア流なのかな。

img_8212s午後からはこの中学校に自転車クラブを設立する行程なので、他の中学校の生徒たちはトラックの荷台に超満員状態で帰っていきました。明日、明後日の再開が楽しみです(^^) しかしけん引しているバイク。黒煙はきながら歩くのより遅いスピードで進んでいったのですが大丈夫でしょうか・・・

 

img_20161220_125959撮影会終了後はお昼休み。子ども達も各々お昼を食べに家に帰ります。人数少なくなった学校で午後の開始まで静かに過ごしました。天気も快晴で良かったです。雨季が終わってめったに雨は降らないのですが、この日の帰りには少し夕立みたいな雨が降りました。

まったり時間も終わっていよいよ午後の部。この中学校に自転車クラブを設立します。具体的には自転車クラブプレートを校舎に取り付けることと、大修理大会の開催、お礼のメッセージ動画を撮影することの3つです!

img_20161220_100525sまずはプレートの取り付け(※あえて解像度を落としています。ご了承ください)。外れないようにボルトでしっかり固定します。このプレート。軽量アルミ性で軽くて耐久性も抜群。作成いただいたのは和歌山のメイク広告さん。ありがとうございました!

img_8415取り付け完了後、大修理大会の開始。「きちんと修理できるかなぁ・・・」と不安だったのですがいらぬ心配でした。この写真でタイヤを交換している彼はお父さんが自転車修理工とのことで家の仕事のお手伝いをしてることもあって腕前はかなりのもんでした。img_8426というわけで私が勝手に彼を自転車クラブの部長に任命してしまいました。彼は照れ臭そうでしたけど、うれしそうでもありました。これからリーダーシップを発揮してよき部長として自転車クラブを盛り上げて下さい!!

img_8429最後は自転車クラブの協力者向けにお礼メッセージのビデオを撮影して無事終了。なんとかかんとか無事にスケジュールをこなすことができて良かったです。

自転車クラブは今回プレゼントした自転車だけでなく誰の自転車でも直せる場所となるのですが、今後の課題としては交換部品の調達です。かなりの数を用意したのですが、学校に放置してあった自転車も修理すれば乗れそうだとのことで修理を始めたのですが、すぐに交換部品が底をつきそうでした。継続的に供給できる仕組みを学校の方で考えてもらえたらなぁと願っています。

そして今日の予定の最後は自転車をプレゼントした生徒の家庭訪問です。時間に限りがあるので1件だけ訪問させてもらいました。

img_8443さて皆さん、この子何歳に見えますか?

17才です。極度の栄養不足のため成長の度合いが遅く、また勉強の理解度も遅いため17才でも中学校に通っています。今は写真左のおばあさん、20才で工場で働くお姉さん、その旦那さん、お姉さんの子どもさん計5人で暮らしています。この子のお母さんは貧困を苦に出て行ったきり行方不明。お父さんはその後別の人と結婚して出て行ったそうです。今はお姉さん夫婦が頼りです。今の状態ではこの子が就ける仕事も限られるかもしれません。それでも自転車のおかげで通学時間が短くなり長く学校にいられるようになります。勉強できる時間が長くなることはこの子の将来の可能性を広げることになります。しっかりと手を握っていくつか言葉を伝えました。

「笑顔を忘れないで。笑顔はきっとあなたに幸運をもたらしてくれます。」

このブログを見て下さっている方の中には「アホかお前は!!そんな状況でどうやって笑顔になれるんや!!」と怒る人もいるかもしれません。それでも僕はアホになってでも「笑顔を忘れないで!」と伝えたいんです。

置かれた状況に同情することは誰でもできます。でも、彼の未来を切り開くのは彼自身です。そのために教育が必要。そして幸運を引き寄せるために笑顔が大事。

「へんてこな日本人が来て、自転車と「笑顔が大事」を置いて行ったなぁ」と彼の記憶に残ってくれればこれほど嬉しいことはありません。

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